「六条大麦」って何となく京都が産地だと思っていたが、福井だったらしい。
福井で2019年から六条大麦製のストローを生産しているそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/79352172a7088fe78a18d6aa7fe2d9c580ab5adb
道の駅などで、10本330円で販売している。
これならば子どもでも安心して使えそうだ。
旧「環境にやさしい暮らしを考える」のブログです。持続可能な暮らしに関連するニュースや、気になった環境情報を紹介します。専門は環境経済学です。
「六条大麦」って何となく京都が産地だと思っていたが、福井だったらしい。
福井で2019年から六条大麦製のストローを生産しているそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/79352172a7088fe78a18d6aa7fe2d9c580ab5adb
道の駅などで、10本330円で販売している。
これならば子どもでも安心して使えそうだ。
キューピーが、「テイスティドレッシング」など計12品で100%再生プラスチックを使った容器にすると発表したそうだ。8月上旬から出荷を始める。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC046MK0U3A700C2000000/
プラスチック新法に込められた国の方針通りの製品作りで、リッパだ。再生プラスチックは、確かに使うべきだと私も思う。
おそらく、廃ペットボトルを食品グレードにリサイクルした再生樹脂を使用しているのだろう。
しかし、再生プラスチックを使ったドレッシング容器など、消費者は本当に望んでいるのだろうか。
少なくとも私はイヤだ。そもそもドレッシングやマヨネーズのような油分や酸味のある食材をプラスチック容器に入れるなど気持ちが悪い。
プラスチックの添加剤が、容器から食材に溶け出しそうだ。
再生樹脂であろうとバージン樹脂であろうと、日本のペットボトルからもフタル酸エステル類が検出されている。これらは食材を汚染しそうだ。
製造工程を知らないので想像するだけだが、製造方法によっては充填時に容器からマイクロプラスチックも大量発生しそうだ。
そんな想像をしながらドレッシングを使うより、ガラス容器ならば安心できるのでありがたい。
ドレッシングやマヨネーズ容器は、ガラスびんにしてほしい。できればリユースびんにしてもらえるとなお良い。その場合は、回収は販売店で。
キューピーでも味の素でもそれ以外のメーカーでも、どこでも構わない。ガラス製のリユース容器に変更してくれたメーカーの製品を買いたい。
高い有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)。
「相模原市の地下水などから高濃度で検出されたことを受け、東京新聞は京都大の原田浩二准教授(環境衛生学)と共同で、相模原市と、隣接の東京都町田市で計25カ所の井戸水や河川水を調査した」とのこと↓
「PFASを集合住宅の井戸水から検出 相模原市の8カ所で暫定指針超え、最大6倍 東京新聞と京大研究室が共同調査」(2023.7.3)↓
https://www.tokyo-np.co.jp/article/260516
「暫定指針値を超えたのは8カ所。検出濃度は最大で指針値の6倍に達し、一部は集合住宅で飲用水に使われていた」そうだから、恐ろしい。
当然だろうが、マンションの管理会社も知らなかったそうだ。
県や市が調べているのは2種類のPFASだけだが、これは10種類以上のPFASを調べたとのこと。
きっと他の種類のPFASを調べれば、もっと多くの井戸水から見つかりそうだ。
地域を限定しているため、すべてを受け入れられないそうだが、相模原市周辺で井戸水を使用している地域は東京新聞に依頼したら調べてもらえるらしい。
このような水道水を飲まされている住民はたまらない。市や県には川の水も含め、早急にもっと詳しく調べてほしいものだ。
以前の週刊金曜日のPFAS特集で、相模原市は「グループ2」に分類されていたので安心していた。しかし、あれはあくまでも井戸水を使用していない水道水を使っている場合の話のようだ。
使い捨てコンタクトレンズの空ケースを回収し、リサイクルしていると東京新聞(東京新聞2023.7.3)に出ていた。
コンタクトレンズ製造販売の「シード」が2019年6月から各地でおこなっているそうだ↓
https://www.tokyo-np.co.jp/article/260567
純度が高く、これだけで集めればリサイクルに適しているとのこと。
調べたところ、このような取組を東京都町田市でも今年4月から行われていた。
https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/kankyo/gomi/event/3R/contactlens.html
しかし、隣の相模原市では行っている様子はない。
焼却よりリサイクルの方がマシだから良い取組だと思うが、いっそのことプラスチック以外の容器に代替できないものだろうか。
イギリス・スコットランドの研究で、リサイクル施設からおびただしい量のマイクロプラスチックがでていることが証明された。
複数回の洗浄が主な原因らしい。
洗浄は複数回行われるため、研究チームは工程の4カ所で排水のサンプルを採取したとのこと。
マイクロプラスチックがリサイクル施設から発生していることは、以前のドイツのマイクロプラスチック発生量の内訳を見てもわかっていたが、焼却施設からもでていたので、あまり気にしていなかった。しかし、こんなに排水からでていることはドイツでも想定外だったのではないか。
調査の対象となったリサイクル施設はまだ新しく、最新の設備を備えていた。50μm(マイクロメートル)以上の粒子を捕集するフィルターを導入していたという。
しかし、それでも排水1立方メートルあたり、最大750億個の粒子が含まれていたそうだ。
「フィルターがない場合、この施設単独で排出するマイクロプラスチックは年間最大650万ポンド(約3000トン)になるが、フィルターを通せば300万ポンド(約1360トン)まで減らせる計算になる」とのこと。
https://wired.jp/article/yet-another-problem-with-recycling-it-spews-microplastics/
つまりフィルターを設置しても、半分強程度しか減らせないということか。
しかも、サンプルを採取したうちの2カ所では、見つかったマイクロプラスチックの約95%が10μm未満、85%が5μm未満だったそうだから、捕捉できないレベルのもっと小さいナノプラスチックがどれほど大量に発生しているは想像に難くない。
日本では、昨年施工されたプラスチック新法で、削減よりもリサイクルが推奨されている。そのため、新しいリサイクル工場が各地で稼働を始めた。
もし、来年末までに決まるはずの国際プラスチック条約でも似たようなことになれば、世界中ナノ・マイクロプラスチックだらけになりそうで、ゾッとする。
もちろん、焼却はリサイクルよりも問題が多いので、焼却を推奨したくない。
国際条約では、プラスチック生産の大幅削減を決めてほしい。
リサイクルについての論文は↓
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2772416623000803
サッカー愛好者にとって、人工芝グラウンドは悲願なのだろうか。
最近、人工芝化するためのクラウドファンディングを最近よく見かける。
しかしプロ選手は、ケガしやすいことを理由に人工芝グラウンドを嫌っていると聞く。せっかくプロになっても、ケガをして復帰できなくなったらかなわないので当然だろう。
プロを目指す人は、いくらお金を出しても人工芝にしたいのかもしれないが、1度人工芝にしたら、張り替えに8000万円もかかるそうだ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/238923
しかも、グラウンドに新たに人工芝を敷設する際は、1億2000万円とのこと。
天然芝の1.7倍から1.8倍の金額だという。
https://grassias-tokyo.com/blog/【グラウンドに人工芝を敷くなら】敷設費用や維/#:~:text=人工芝をグラウンドに,の金額になります%E3%80%82
メンテナンスは人工芝のほうが多少安くても、張り替えまでを考えたら天然芝の方が断然安いことは明白だ。
金額以外に、環境面・健康面を考えても人工芝は問題が多い。
東京農工大の高田秀重先生によると、人工芝にはノニルフェノールなどの環境ホルモンまで入っているそうだ。
https://www.facebook.com/hideshige.takada.9
ノニルフェノールは怖い。環境省が初めて動物実験でメダカのメス化を確認した化学物質だ。
天然芝グラウンドと人工芝グラウンドが隣り合っているスポーツ公園へよく行くが、天然芝にはいつも小鳥がいるが、人工芝では見たことがない。
小鳥は人工芝の危険を察知しているのに、人間は察知できないようだ。
最近発表された研究によると、マイクロプラスチックがどのように運ばれ人の上気道に蓄積するか、シミュレーションしたそうだ。
研究は↓
日本語の紹介記事もあった↓
https://gigazine.net/news/20230620-humans-inhale-microplastics-credit-card/
ここまでプラスチック汚染が進んでしまうと、注意のしようがない。プラスチックをできるだけ使わないことが唯一の対策だと思うけれど、プラスチック生産量はこの先も増える一方だ。
せめて、周りからプラスチックをなくしたいが、目の前で化繊のレースのカーテンが揺れている。この揺れもマイクロプラスチックを発生させているに違いない。
使用中に型崩れしない紙製スプーンが登場した。山形市の金属加工会社の新商品だそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/98acd1289082199491d7d9063c06990438ab0a39
自分で組み立てるため、平らなまま保管できるのがよい。保管場所を取らないので、災害時の備蓄用にも便利そうだ。
でも、水分を含まないなら、何か使っていそうな気がするが・・。
プラスチックでラミネートされていたり、撥水加工されていたりしないならば、とても良い製品だと思うが、どうなのだろうか?
「環境にやさしい紙」を使ったと書かれているが、どんな風に環境にやさしいのか説明がないのでわからない。
昨年末に発表された卵にマイクロプラスチック研究の論文を見て驚いた。
「平均含有量は11.67±3.98粒子/卵」ということなので、卵1個当たり7個から16個くらいということのようだ。
結構多い。
しかも、球状が多かったそうなのでマイクロビーズのようだが、どうしてマイクロビーズが入るのだろう?
見つかったのは、50から100マイクロメートルのポリエチレンが多かった。
ニワトリのエサにわざと混ぜるようなサイズではない気がする。もし、偽の満腹感を与えるために混ぜるとしてら、もっと大きいサイズのプラスチックを混ぜそうだ。
卵黄の方が卵白よりもマイクロプラスチックの数が多く、調理後も大きな変化はなかったそうだ。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0308814622017332?via%3Dihub
バイオエタノールを使ってバイオマスプラスチックを作るため、日本企業はしのぎを削っているようだ。
日本経済新聞(2023.6.29)によると、旭化成はブラジル産のサトウキビの糖を発酵させてバイオエタノール量産を計画中。2027年にも商用化するそうだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC040RI0U3A400C2000000/
また、住友化学は積水化学工業と組み、2025年度をめどにエチレンなどの製造を実用化する計画とのこと。
三菱ケミカルグループは豊田通商を通じ外部調達し、プロピレンなどを製造。2025年度にも製造・販売する。
王子ホールディングスは木質資源からの製造を検討している。
各社バイオエタノールをプラスチック原料に活用する考えだ。
「リサイクルの難しいプラ関連製品は焼却処分されることが多く、廃棄までのバイオマスプラスチックの工程全体でCO2排出量を減らせる。製造コストは検証を進める」とのことだが、リサイクルの難しいプラスチック製品は、最初から作るべきではない。
医療品などのような必需品は別として、もし使い捨てプラスチック製品などを念頭に置いているならば、バイオマスプラスチックなど不要だ。バイオエタノールの量産が、使い捨てプラスチックの言い訳や隠れ蓑に使われてはたまらない。