「坂本龍一と神宮外苑を心配する」というウェブサイトが開設された。坂本龍一氏からのメッセージや小池都知事に宛てた手紙も公開されている。
「坂本龍一と神宮外苑を心配する」↓
神宮外苑に関連するエピソードや情報提供なども呼びかけられている。
これほどみんなが守ろうとしているものの破壊に加担する事業者や政治家に明るい未来などあるのだろうか。
旧「環境にやさしい暮らしを考える」のブログです。持続可能な暮らしに関連するニュースや、気になった環境情報を紹介します。専門は環境経済学です。
「坂本龍一と神宮外苑を心配する」というウェブサイトが開設された。坂本龍一氏からのメッセージや小池都知事に宛てた手紙も公開されている。
「坂本龍一と神宮外苑を心配する」↓
神宮外苑に関連するエピソードや情報提供なども呼びかけられている。
これほどみんなが守ろうとしているものの破壊に加担する事業者や政治家に明るい未来などあるのだろうか。
イギリス・スコットランドの研究で、リサイクル施設からおびただしい量のマイクロプラスチックがでていることが証明された。
複数回の洗浄が主な原因らしい。
洗浄は複数回行われるため、研究チームは工程の4カ所で排水のサンプルを採取したとのこと。
マイクロプラスチックがリサイクル施設から発生していることは、以前のドイツのマイクロプラスチック発生量の内訳を見てもわかっていたが、焼却施設からもでていたので、あまり気にしていなかった。しかし、こんなに排水からでていることはドイツでも想定外だったのではないか。
調査の対象となったリサイクル施設はまだ新しく、最新の設備を備えていた。50μm(マイクロメートル)以上の粒子を捕集するフィルターを導入していたという。
しかし、それでも排水1立方メートルあたり、最大750億個の粒子が含まれていたそうだ。
「フィルターがない場合、この施設単独で排出するマイクロプラスチックは年間最大650万ポンド(約3000トン)になるが、フィルターを通せば300万ポンド(約1360トン)まで減らせる計算になる」とのこと。
https://wired.jp/article/yet-another-problem-with-recycling-it-spews-microplastics/
つまりフィルターを設置しても、半分強程度しか減らせないということか。
しかも、サンプルを採取したうちの2カ所では、見つかったマイクロプラスチックの約95%が10μm未満、85%が5μm未満だったそうだから、捕捉できないレベルのもっと小さいナノプラスチックがどれほど大量に発生しているは想像に難くない。
日本では、昨年施工されたプラスチック新法で、削減よりもリサイクルが推奨されている。そのため、新しいリサイクル工場が各地で稼働を始めた。
もし、来年末までに決まるはずの国際プラスチック条約でも似たようなことになれば、世界中ナノ・マイクロプラスチックだらけになりそうで、ゾッとする。
もちろん、焼却はリサイクルよりも問題が多いので、焼却を推奨したくない。
国際条約では、プラスチック生産の大幅削減を決めてほしい。
リサイクルについての論文は↓
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2772416623000803
サッカー愛好者にとって、人工芝グラウンドは悲願なのだろうか。
最近、人工芝化するためのクラウドファンディングを最近よく見かける。
しかしプロ選手は、ケガしやすいことを理由に人工芝グラウンドを嫌っていると聞く。せっかくプロになっても、ケガをして復帰できなくなったらかなわないので当然だろう。
プロを目指す人は、いくらお金を出しても人工芝にしたいのかもしれないが、1度人工芝にしたら、張り替えに8000万円もかかるそうだ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/238923
しかも、グラウンドに新たに人工芝を敷設する際は、1億2000万円とのこと。
天然芝の1.7倍から1.8倍の金額だという。
https://grassias-tokyo.com/blog/【グラウンドに人工芝を敷くなら】敷設費用や維/#:~:text=人工芝をグラウンドに,の金額になります%E3%80%82
メンテナンスは人工芝のほうが多少安くても、張り替えまでを考えたら天然芝の方が断然安いことは明白だ。
金額以外に、環境面・健康面を考えても人工芝は問題が多い。
東京農工大の高田秀重先生によると、人工芝にはノニルフェノールなどの環境ホルモンまで入っているそうだ。
https://www.facebook.com/hideshige.takada.9
ノニルフェノールは怖い。環境省が初めて動物実験でメダカのメス化を確認した化学物質だ。
天然芝グラウンドと人工芝グラウンドが隣り合っているスポーツ公園へよく行くが、天然芝にはいつも小鳥がいるが、人工芝では見たことがない。
小鳥は人工芝の危険を察知しているのに、人間は察知できないようだ。
最近発表された研究によると、マイクロプラスチックがどのように運ばれ人の上気道に蓄積するか、シミュレーションしたそうだ。
研究は↓
日本語の紹介記事もあった↓
https://gigazine.net/news/20230620-humans-inhale-microplastics-credit-card/
ここまでプラスチック汚染が進んでしまうと、注意のしようがない。プラスチックをできるだけ使わないことが唯一の対策だと思うけれど、プラスチック生産量はこの先も増える一方だ。
せめて、周りからプラスチックをなくしたいが、目の前で化繊のレースのカーテンが揺れている。この揺れもマイクロプラスチックを発生させているに違いない。
使用中に型崩れしない紙製スプーンが登場した。山形市の金属加工会社の新商品だそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/98acd1289082199491d7d9063c06990438ab0a39
自分で組み立てるため、平らなまま保管できるのがよい。保管場所を取らないので、災害時の備蓄用にも便利そうだ。
でも、水分を含まないなら、何か使っていそうな気がするが・・。
プラスチックでラミネートされていたり、撥水加工されていたりしないならば、とても良い製品だと思うが、どうなのだろうか?
「環境にやさしい紙」を使ったと書かれているが、どんな風に環境にやさしいのか説明がないのでわからない。
昨年末に発表された卵にマイクロプラスチック研究の論文を見て驚いた。
「平均含有量は11.67±3.98粒子/卵」ということなので、卵1個当たり7個から16個くらいということのようだ。
結構多い。
しかも、球状が多かったそうなのでマイクロビーズのようだが、どうしてマイクロビーズが入るのだろう?
見つかったのは、50から100マイクロメートルのポリエチレンが多かった。
ニワトリのエサにわざと混ぜるようなサイズではない気がする。もし、偽の満腹感を与えるために混ぜるとしてら、もっと大きいサイズのプラスチックを混ぜそうだ。
卵黄の方が卵白よりもマイクロプラスチックの数が多く、調理後も大きな変化はなかったそうだ。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0308814622017332?via%3Dihub
バイオエタノールを使ってバイオマスプラスチックを作るため、日本企業はしのぎを削っているようだ。
日本経済新聞(2023.6.29)によると、旭化成はブラジル産のサトウキビの糖を発酵させてバイオエタノール量産を計画中。2027年にも商用化するそうだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC040RI0U3A400C2000000/
また、住友化学は積水化学工業と組み、2025年度をめどにエチレンなどの製造を実用化する計画とのこと。
三菱ケミカルグループは豊田通商を通じ外部調達し、プロピレンなどを製造。2025年度にも製造・販売する。
王子ホールディングスは木質資源からの製造を検討している。
各社バイオエタノールをプラスチック原料に活用する考えだ。
「リサイクルの難しいプラ関連製品は焼却処分されることが多く、廃棄までのバイオマスプラスチックの工程全体でCO2排出量を減らせる。製造コストは検証を進める」とのことだが、リサイクルの難しいプラスチック製品は、最初から作るべきではない。
医療品などのような必需品は別として、もし使い捨てプラスチック製品などを念頭に置いているならば、バイオマスプラスチックなど不要だ。バイオエタノールの量産が、使い捨てプラスチックの言い訳や隠れ蓑に使われてはたまらない。
ある環境系の人が、「リユースびんなどのように価値のあるものをデポジット制で回収するのは良いが、ペットボトルや使い捨てカップのような価値のないものはデポジット制はムリ」などと発言するので耳を疑った。
真実とは真逆の発言だ。まったくデポジット制度を理解せず、批判のための批判のようだ。
価値のあるものならば、デポジット制度にしなくても落ちていれば誰かが拾うので、散乱ごみにはならない。そもそも、本当に価値があれば、誰もポイ捨てなどしない。
しかし、ペットボトルなどのような使い捨ての価値の低いものはポイ捨てされやすいし、落ちていても誰も拾わない。そういうものこそ、デポジット制度にすべきなのだ。デポジット目当てに誰かが拾ってくれるので、散乱ごみになりにくい。
一見環境系の団体の人が、「日本ではデポジット制度は向かない」などと言い切るのが、全く理解できない。
もしかしたら、飲料メーカーからお金をもらってるの?と疑ってしまう。
リサイクルの善し悪しなどはまた別の話だ。使い捨てプラスチックはそもそも禁止したらよいと思うが、すぐに禁止できないのならば、せめてデポジット制度で回収しなければ汚染は止まらない。
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韓国で塩の価格が高騰しているそうだ。
東京電力福島第1原発の処理水の放出開始前に、塩を買っておこうという人が多いため個人客の注文数が急増。その影響で品薄になり、20%も値段が上がったとのこと。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/256891
なるほど。魚の買いだめはさすがにできないし、塩はまだあるので、せめて乾燥わかめなどは我が家でも買っておうか、などとつい思ってしまった。
汚染水の放出は避けられない選択ではないはずだ。日本政府は、あまりにも安易に考えすぎているのではないか。
核のゴミ捨て場もなく、汚染水もこのような状態なのに、日本は原発推進に舵を切った。
今度は対馬を核のゴミ捨て場にしようと狙っているようだ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/252197
原発のリスクに目を背け、推進の旗を掲げたまま、あちこちを放射性物質で汚すのは本当にやめてほしい。
岸田さんとそのお仲間の方々は、子孫に美田を残す代わりに、放射能とプラごみで汚れた地球を残すつもりなのだろうか。
日本経済新聞(2023.6.13)によると、相模原市の中山間地である津久井地区で、「廃棄物の収集運搬をデジタル技術によって効率化する実証実験を始める」そうだ。
具体的に何をどうするのかわからないが、世帯数の少ないエリアでごみ収集車が走るルートなどのデータを分析し、効率的に回収できるようにするのだとか。
具体的なことが全くわからなかったので少し調べたところ、小田急電鉄が山林の不法投棄の取り締まりも兼ねて、効率化によるCO2削減効果などを検証するようだ。
実証実験の期間は6月19日から来年3月末まで。