私たちは、大気中のマイクロプラスチックを毎日吸い込んでいる。問題はその数だ。
屋内で7万個吸い込んでいるというフランスの研究結果が公表された。
https://www.vietnam.vn/ja/nghien-cuu-gay-soc-con-nguoi-hit-hon-70-000-hat-vi-nhua-moi-ngay-trong-nha
私が今まで読んだ論文の中で最も大きかった数字は、中国の屋外の大気から割り出した数字で、1日5万個のマイクロプラスチックを吸い込んでいるというものだった。それがさらに増えたようだ。
「成人が毎日これらの環境から吸い込むマイクロプラスチック粒子はおよそ71,000個で、そのうち68,000個は10マイクロメートル未満のマイクロプラスチック粒子だと推定」されている。
10マイクロメートル未満は、体内に取り込まれてしまうサイズだ。つまり、大気から取り込むほとんどのプラスチック粒子は、排泄されないということだ。
屋外より屋内の方がマイクロプラスチックの濃度が高いことは、これまでの研究でも示されている。今回は車内の大気も測定したため、数字が跳ね上がったようだ。
車内がなぜそれほどプラスチックで汚染されているのかわからない。プラスチックに囲まれた密閉空間だからだろうか?
カーペットから大量のマイクロプラスチックが発生していることは確かだろう。
それとも、車の換気口から取り込む外気が、路上に近いため、タイヤ屑や道路標識のマイクロプラスチックでひどく汚染されていて、それを取り込むせいだろうか?
いずれにせよ、マイクロプラスチックの取り込みを減らすには、車にあまり乗らないのが良さそうだ。乗る場合は、せめてこれ以上車内にプラスチック製品を持ち込むことはやめた方がよい。
電車やバスの車内も測定してほしい。