米南カリフォルニア大学などの研究チームが、PFASは睡眠障害と関連があるという研究を報告した。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666765724001030
・PFDA、PFOA、およびPFHxSは、睡眠時間の短縮と関連
・PFOSは、睡眠障害および睡眠関連障害と関連
PFASはやはり万病の元のようだ。
この論文の内容に既視感があると思ったら、この記事の元となった論文だ。
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米南カリフォルニア大学などの研究チームが、PFASは睡眠障害と関連があるという研究を報告した。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666765724001030
・PFDA、PFOA、およびPFHxSは、睡眠時間の短縮と関連
・PFOSは、睡眠障害および睡眠関連障害と関連
PFASはやはり万病の元のようだ。
この論文の内容に既視感があると思ったら、この記事の元となった論文だ。
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2019年のG20大阪サミットで、2050年までに追加的な海洋プラスチック汚染をゼロにまで削減することを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が提案された。
それを達成するには、海洋に流出するプラスチックごみの量を、2035年までに2019年比で32%削減する必要があると、九州大学の磯部先生たちの研究グループが報告している(重量ベース)。
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1132/
プラスチックの用途で最も多いのが容器包装で、プラスチック生産量の半分ほどを占めるため、容器包装を減らすのが最も有効だ。海洋への流出も多い。しかし、容器包装に使われているプラスチックをすぐに全廃するのは不可能だ。
そのため、バラ売りやシェアビジネスを増やすなどで容器包装を極力減らし、あとは必要性の高くないプラスチック製品を順次廃止するのがよいはず。
必要性の低いプラスチックの筆頭に上がるのが人工芝だ。健康にも環境にも悪く、使っていてもよいことは少ない。確かにメンテナンスはラクで、一度敷いてしまえばしばらくは維持費が安く済むかもしれないが、膨大な量のマイクロプラスチックを発生させることによる外部費用はバカ高い。
しかも、人工芝にはフタル酸エステルやノニルフェノールなど、内分泌かく乱作用のある化学物質(環境ホルモン)が含まれている。子どもや妊婦などへの悪影響は計り知れない。
さらに、PFASが含まれているという報告もあり、人工芝の販売禁止を決める米国の州も多い。
日本で最も人工芝に前向きなのは東京都で、都庁広場にまで人工芝を敷いてしまった。
東京都は、神宮外苑の木を伐り、人工芝を増やす・・・。まるでヒートアイランドを促進し、クーラーを使わせ、電力消費量を増やそうとしているようだ。それで誰が儲かるのだろうか?
国内外でこれほど多くの人が伐採に反対しているにも関わらず、新宿区は昨日、事業者による3回目の樹木伐採申請を許可した。
伐採は明後日28日(月)から開始される見込みだ。
伐採に反対するため、今日14時から全国ネット「コモンズの緑を守る全国ネット」が主催し、「みんなの緑を大切にパレード」で神宮外苑から日比谷公園までパレードをするそうだ。
「風致地区指定を区民にも区議会にも話すことなく、こっそりと変更する」などということが、あっさり許される日本は、本当に民主主義国家なのだろうか。
7種類のPFASのうち、4種類のPFAS(PFDA、PFHxS、PFOA、PFOS)が睡眠と関連があるそうだ。
この研究は、生まれてから食品などを通してPFASに曝露したと考えられるケースで調べたそうだが、「出生前の胎児期の曝露に起因している可能性もある」とのこと。
600を超える遺伝子候補のうち、PFASによって活性化される7つの遺伝子候補が睡眠に影響を与えると推定されるそうだ。睡眠障害はアルツハイマー病などにも影響を与える。
https://diamond.jp/articles/-/352394
PFASは水中でプラスチックに吸着し、拡散しているという研究報告もあり、PFASの存在感が日々高まっている。
早く全面禁止してほしいものだ。
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野生のイルカがマイクロプラスチックを呼吸で吐き出したそうだ。
マイクロプラスチックを吸い込むのはわかるが、吐き出した息から見つかったようだ。
サウスカロライナ州チャールストンにあるチャールストン大学などが発表し、PLOS ONEに掲載された。
クジラ目の動物がマイクロプラスチックに暴露される有力な経路として吸入を調べた初めてのものだそうだ。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35225106.html
https://www.sciencedaily.com/releases/2024/10/241017113845.htm
人工芝から発生するマイクロプラスチックを防止するための人工芝、というものがあるらしい。
以前もある事業者のサイトで読み、怪訝に思っていたが、確かに相模原市内のグラウンドでも、外周に、他よりも少しだけ丈の長い人工芝が使われている。
これでどれほど対策になるのかわからないが、メーカーにとってはうまい儲け話であることは確かだ。マイクロプラスチックを警戒する自治体に、防止する方法がありますよ、と持ちかけ、より多くの人工芝を売り込むことができるのだから、これほどうまい話はない。
厚木市の市議会報告を読んでいたところ、この対策用人工芝の話があった。
https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/soshiki/gikaisomuka/4/r6_1_houkoku_6/42439.html
質問者が、「人工芝とマイクロプラスチックの関連性が問題視されているが対策は」と聞いたところ、
「劣化や摩擦しやすい人工芝の張り替えを行うことで、マイクロプラスチックの発生を抑制するものである。併せて、通常の人工芝よりも長く密度の高い、外周バリア人工芝をテニスコートの外周に張ることで、マイクロプラスチックが排水溝に流れることを抑制する」と答弁したのだ。
はて?
「外周バリア人工芝」で内側のマイクロプラスチック流出を多少抑制できるとして、その外周バリアの人工芝のマイクロプラスチックはどうなるのだろう?
内側の人工芝から発生したマイクロプラスチックを、バリアで一時的に補足できたとしても、大雨が降れば、せっかく補足した分のマイクロプラスチックにさらに外周バリア分のマイクロプラスチックが加わって、マイクロプラスチックは余計たくさん流れるのではなかろうか。
マイクロプラスチックは、テニスコート上を人が走り回ってのみ発生するわけではない。紫外線や風の影響で誰も触らなくとも発生する。当然外周バリアからも発生する。そのため、外周に背の高い人工芝を張ることは、まともなマイクロプラスチック対策にはなり得ない。
また次も面白い。
質問者「人工芝は滑りやすいが、ハードコートは滑りにくく、中学テニス部の生徒からの評判もいい。環境問題も考え、今後、ハードコートに変えていく考えはあるか。」
【答弁】砂入り人工芝はクッション性があり、足腰への負担が少なく、子供から高齢者まで幅広い世代に適しており、転倒などによるけがのリスクも軽減され、コートの乾きも早く、天候に影響されにくいなどのメリットがあるため、利用者が多く、稼働率も高い南毛利テニスコートは、利用者からも好評を得ている砂入り人工芝が最も適していると考える。
将来のある中学生にとり、国際標準コートであるハードコートは必要だ。それがわかっていながら、市があえて人工芝コートを選ぶのは、おそらく人工芝コートは高齢者に人気があるため、あるいはあると思い込んでいるためだろう。
人工芝は球速が遅く、弾みも悪いため、あまりうまくなくてもラリーが続く。しかし、ハードコートは球速が速く攻撃的なプレーになるため、ラリーは続かない。
趣味で楽しみたい人には人工芝コートのほうがよいだろうが、将来プロをめざすかもしれない若者にとってはハードコートの方が当然よいはず。
市が人工芝コートを選ぶのは、選挙権のない若者よりも、選挙権のある高齢者に配慮しないと議員に叱られるせいだろうか。
しかも、人工芝にはPFASやフタル酸エステルなど、特に若い人に影響が大きい化学物質も含まれている。人工芝で練習しなければならない若い人たちは、本当に気の毒だ。
なぜ「アベノマスク」が全戸配布されたのか。しかも、税金が400億円以上も使われ、大量の在庫が残った。挙げ句に、使う人はほぼいなかった。
まるで小児用サイズの布マスクで、カビなど不良品も多く、問題の多いマスクだった。
この訴訟で明らかになったのは、国の役人と業者のやりとりが何も残っていないほど、ズサンだったこと。
裁判長も「全て口頭で?」と聞き返したほどだったそう。
400億円もあれば、もっとよいコロナ対策ができたはず。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/076e832664eba658984cf5bc74f9115eb907511c
まるで火事場泥棒のような話だ。火事場でドサクサに紛れて得られた宝物を、寄ってたかって関係者一同で分けあったということか。
千葉日報によると、「同市軽井沢地区の井戸40本の水質調査の結果、指針値の840倍に当たる4万2千ナノグラム(1リットル当たり)が検出」されたそうだ。
8月19~21日に軽井沢地区の井戸を対象に実施した。同地区北西部の15本から指針値を上回る1リットル当たり180~4万2千ナノグラムの数値が検出されたという。
いずれも海上自衛隊下総航空基地にごく近いエリアだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/08a551f520ff1616612db5f2219d1a00351ead3d
井戸を利用していたのは事業所が6割、住宅が4割だということなので、国の予算でその利用住民の血液検査をすべきだ。
今年発表された研究によると、都市部の人は農村部の人よりも尿中のマイクロナノプラスチックや種類がはるかに多かったそうだ。
中国・重慶の都市部と農村部に住む12人のボランティアの尿サンプルを2つの異なる方法で分析した。
見つかったポリマーは、ポリエチレンやPVC(塩ビ)、ナイロン、アクリル(ACR),
PMMA、ポリウレタン、ポリプロピレン、PETなど。
さらに、プラスチックのおもちゃとの定期的な接触や、パーソナルケア製品の使用は、マイクロナノプラスチックの存在に関連していたという。
DOI: 10.1016/j.scitotenv.2024.170455
イギリスのスコッチウィスキーのメーカーNc’neanが、ビンのリユースを始めた。
ウェブ上でウィスキーを注文すると、返品ラベルを納品書に同封して発送し、購入者はそれを使って無料で空き瓶を返送できるようにしたとのこと。
これにより、1本返品されるごとに推定280gの炭素が節約される。
https://www.just-drinks.com/news/scotch-whisky-firm-ncnean-distillery-launches-bottle-return-scheme/
イギリスのデポジット制度は、どんどん開始時期が延期され、今のところ2027年10月から。ガラスびんは対象外だ。
代わりにガラスびんは、拡大生産者責任が義務づけられる。同社の取組はそれを睨んだものかもしれない。
同社は、イギリスではじめてネットゼロ認証を受けたウイスキー蒸留所だそうだ。合成洗剤を使わず、代わりに酵素を使うなどのこともおこなっている。
日本ではリユースはやっていないだろうが、ウィスキーは日本でも販売しているようだ。