米フロリダ州、培養肉の製造・販売禁止が決定

動物の細胞から培養して作られた「培養肉」。フロリダ州では昨年11月に、州内で培養肉の生産・販売・配布を禁止する法案が提出されていた。違反者には罰金も科される法案だ。

この度、州知事がその法案を承認した。

法律に違反し、州内で培養肉を販売または提供する施設は、営業ライセンスを失う可能性がある。

州知事は「彼らは地球温暖化を農業のせいにしている」と不快感を示したようだ。

https://www.newsfromthestates.com/article/desantis-has-no-appetite-lab-grown-meat

地球温暖化は心配だが、培養肉もいろいろ心配だ。ゲノム編集技術も使っているだろうと思うと、食べる気にはならない。

マクドナルドがようやく脱プラ

マクドナルドのワンウェイ(使い捨て)プラ対応がようやく決まったようだ。

これまでは一部の店舗で木製などを試していただけだったが、ようやく全国2900店舗でストローを紙製に、スプーンやフォークなどを木製に順次変えると発表した。

ハンバーガーチェーンのモスフードも今月以降、持ち帰り用のスプーンとフォークを順次バイオマスプラスチックを配合したものに切り替えるとのこと。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221004/k10013847691000.html

脱プラもいいが、ハンバーガーチェーンには最善のアニマルウェルフェアを遵守してほしい。できれば商品の過半をビジタリアン用に「脱獣」で。

もちろん、ゲノム編集されたような肉もどきではなく、大豆ミートなど従来のもので十分だ。

できるだけ肉らしい味に近づけようと、ゲノム編集までされてしまうと、ビジタリアンフードまで胡散臭くなってしまうので。ゲノム編集コオロギのせいで、昆虫食を胡散臭い目で見る人がいる。その二の舞は避けたい。

加えて、価格面で難しいかもしれないけれど、できれば、国産の非遺伝子組み換え大豆などを使ったメニューも加えてほしい。そうすれば、罪悪感なしで食べに行ける。

有機JASにゲノム編集技術を認めない方向性歓迎。でも・・

農林水産省は、有機JASにゲノム編集技術を使って生産されたものを原材料等に使用できないことを明確にした改正を行なう方向性を11月8日に発表、パブリックコメントを募集した。

生活クラブ連合会も「有機JASにゲノム編集技術を認めない方向性を歓迎」するというパブコメを提出したとのこと。

安全性に不安の多いゲノム編集食品が、オーガニック認定されないことが決まりつつあるのは、暗いニュースが多いなか朗報だ。

ゲノム編集食品に関しては、企業が厚生労働省に事前に相談し、技術の詳細や有害物質を含まないことを届け出れば、販売できる制度が10月から始まっている。

今のところ届け出はゼロのようだが、おそらく様子見だろう。

消費者が忘れかけた頃に、表示されずにシレッと売られ始めてしまうのだろうと思う。

<参考>

日本経済新聞(2019.12.4)「ゲノム編集食品「届け出ゼロ」 普及阻む壁は」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52896570T01C19A2000000/

PR TIMES(2019.12.18)「有機JASにゲノム編集技術を認めない方向性を歓迎します 生活クラブ連合会がパブリックコメントを提出」↓

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000427.000002456.html

 

セラリーニ教授来日!講演会のお知らせ

モンサント社などの遺伝子組換え食品と除草剤ラウンドアップの長期動物実験で、これらの隠された危険性を明らかにしたセラリーニ教授が来日する。

セラリーニ教授と一緒に世界中で講演活動を行っているシェフのジェローム・ドゥーズレとともに講演するそうだ。

日時:2019年10月31日(木)

開場:11時30分、開演12時30分、終了16時30分

場所:東京ウィメンズプラザ・ホール

参加費:資料代2000円(逐次通訳)

要予約、定員250名

主催:日本消費者連盟、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン

予約・問合せ先:日本消費者連盟

Tel:03-5155-4765  Fax:03-5155-4767

Eメール:office.j※nishoren.org

※を@に替えてください。

関電、将来はゲノム編集した木材でバイオマス発電か

関西電力が、ゲノム編集技術をもつベンチャー企業エディットフォース(福岡市)に出資するとのこと。
将来的には、同社のゲノム編集技術を活用して、木などの成長を早め、バイオマス発電の燃料となる木質ペレットの生産を目論む。

日本はやがて、ゲノム編集した木が植えられた森林や、ゲノム編集した作物の畑が当たり前になるのだろうか。
従来のものに影響はないのか、自然界への影響が気になる。

<関電についての出所>
JIJI.COM(2019.3.1)「関電、ゲノム編集でベンチャーに出資=バイオ燃料の生産効率化目指す」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019030101230&g=eco