アメリカのバーモント州で、PFASやフタル酸エステル、ホルムアルデヒドなど有害物質の入った人工芝や化粧品、繊維製品、生理用品を禁止する法案が、上院を通過した。全会一致とのことで素晴らしい!
https://www.beautynury.com/news/view/100870/cat/10
このあと、下院で審議される。法案が成立したら、少なくとも人工芝と生理用品に関しては、バーモント州はアメリカで初めての州になる。
人工芝に関しては筆者の知り限りということだが、生理用品に関してはこの記事による↓
PFASフリーの人工芝は、室内用ならば作ることも可能だろうが、競技用として使用するようなロングパイルはPFASがないと難しいだろう。競技用人工芝がなくなれば、喜ぶ選手も多いはず。また、今は室内用もPFAS入り製品が一般的なので、この法律はとてもよいと思う。
ニューヨーク州の法律では屋内使用の人工芝は規制されたが、屋外用はまだ規制されていない。
https://www.bureauveritas.jp/consumer-products-retail/newsroom/230131
生理用品に関しては、体内にフタル酸エステルやPFASなどが使用時に吸収されやすいので、日本も含めすべての国・地域で早急に禁止すべきだ。
(補筆2023.4.17)
法案について、日本語の記述があった。
https://www.envix.co.jp/region/global/pfas/
「米バーモント州議会、有害化学物質が意図的に添加された化粧品等の規制法案を審議へ
2023年の会期が始まった米バーモント州議会に、有害な化学物質を含有する化粧品と生理用品を規制する法案(S.25)が上程され、同年1月20日より上院の所管委員会に付託されている。本法案は、規制対象物質としてペル/ポリフルオロアルキル物質(PFAS)など30種近い化学物質や化学物質クラスを挙げ、2026年1月より、それらが意図的に添加された製品の製造や販売、流通を禁じることを提案している。また、本法案には、PFASが意図的に添加されたテキスタイル/テキスタイル製品と人工芝競技場の製造、販売、および流通を、それぞれ2026年1月と2023年7月より規制する条項も含まれている」とのこと。
法案通り成立すれば、バーモント州で今後新たに人工芝競技場が作られることはなくなりそうだ。
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