ナフサ不足なのに、なぜ「脱プラ」しない?

高市政権は「中東依存から脱却する」として、メキシコなどとも電話会談をした。

https://www.sankei.com/article/20260421-5FJIUN7EMZMJJMILL7YCH6GSUA/

中東依存については以前から問題視されていたが、日本の石油化学産業はこれまで中東からの原油に頼り切っていた。そのため、今は特にナフサ不足が問題になっているようだ。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2659196?display=1

ナフサと聞くと、以前どこぞの学者の「ナフサは石油の余り物。プラスチックはその有効利用だ」という主張がよみがえる。それならば、ナフサ不足で100円ショップのプラスチック製品の棚が空いてもよいはずだが、100円ショップには安価なプラ製品がひしめいている。

当然、「脱プラ」機運も盛り上がらない。包装材の印刷をモノクロにしたり、などは進んでいるようだが、脱プラは進まない。その理由を考えてみた。

1.不足しているのは、ナフサから作られる加工品だが、「脱プラ」で減らせるタイプのプラ製品ではない。

2.日本で現在、ナフサで作っているのはシンナーなどの有機溶剤や塗料、タイヤの合成ゴム、ウレタン断熱材、そして日本車向けの超高性能なポリプロピレン(PP)やポリスチレン。

3.安価なポリエチレン(PE)製品や、一般グレードのPPなどのプラ製品は、中国などで天然ガスから大量に作って日本に輸出してくるので、十分足りている。

4.脱プラで減らせるのは一般向けのPEやPP製品なので、現在不足しているナフサ加工品(高級樹脂や溶剤)の危機とはあまり関係ない。

5.日本でナフサから作っていた高機能(透明度や密閉性の高い)な食品包装は不足しているため、食品業界はピンチ。なので、これを機にもう少し過剰包装を見直しても良いと思うが、食品業界にとっては消費者の反応が怖い。そのため、業界がすることはせいぜいペットボトルのラベルをなくすことや、包装のサイズを小さくすること、印刷を簡易にすることなど。

要するに、ナフサ不足は脱プラに繋がらず、輸入プラスチック製品だらけの100円ショップもナフサ不足の影響をほとんど受けないということだろう。

せめて、人工芝価格が高騰し、人工芝計画が見直されることを願っている。

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