NHK「福島・甲状腺がんを語りはじめた若者の声を聞く」見逃し配信中。9/3「原発と人権」集会、オンラインも

8月8日ののNHKEテレ・ハートネットTVで「福島・甲状腺がんを語りはじめた若者の声を聞く」の見逃し配信をみた。

勇気をだして声を出し始めた被害者たちを苦しめるのは病気だけではなかった。手術後、通常の生活に戻ってからも厳しい食事制限があることも初めて知った。

福島での甲状腺がんの実態の実情はあまり知られていない。見逃し配信は8/15(火)午後8:54まで。これは原発の是非以前の問題で、必見だ。

https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/2456/

再放送もあるそう↓

2023年8月19日(土) 午前0時45分 〜 午前1時15分

また、9月3日に福島大学で開催される「原発と人権」集会で、「原発事故による分断をどうのりこえるか」という分科会がある。YouTubeライブ配信は無料で視聴できるそうだ。

—-(以下、転載)—-

「原発事故による分断をどうのりこえるか」
日 時:2023年9月3日(日)13:00~15:00
会 場:福島大学L講義棟(福島県福島市金谷川1)
参加費:現地参加1000円/ オンライン配信は無料

趣 旨:原発事故は、個人の心、身体、絆、家族、地域、文化などに今なお多層的な深い傷を残している。それは集合的トラウマと捉えることができるものであり、人と人を結ぶつながりを損傷し、それまで人々の間に浸透していた連帯意識を傷つけ、深刻な分断をもたらした。インフラに偏った復興政策や賠償の仕組みも、問題を拡大している。どうすれば家族、地域、全体社会における分断をのりこえていけるか。水俣など公害の経験も踏まえながら考えていきたい。
主催:科研費基盤研究(A)「福島における分断修復学の創成:多様な選択を可能にする社会を求めて」(研究代表者:成元哲・中京大学)

司 会:除本理史(大阪公立大学/本集会実行委員会/公害資料館ネットワーク)

報 告(15分×6):以下は仮題
 1.成元哲(中京大学)「集合的トラウマとしての原発事故:トラウマを抱えたコミュニティを回復の共同体に」
 2.松谷満(中京大学)「原発事故対応をめぐる認識のずれはなぜ修復されないのか:福島県中通りにおける親子パネル調査の分析から」
 3.高木竜輔(尚絅学院大学)「原発避難者受け入れ地域における分断とその構造」
 4.藤川賢(明治学院大学)「福島原発事故をめぐる分断と修復への課題:避難指示区域における時間の断絶と維持可能性」
 5.長澤壮平(中京大学)「地域の行事を通した分断修復:福島市大波地区における社会的分断と修復への努力」
 6.牛島佳代(愛知県立大学)「福島県中通りにおける分断修復に向けた介入研究:長期追跡調査を土台とした調査参加者と研究者がつくる「対話」の場」

コメント(15分): 清水奈名子(宇都宮大学)ほか

リプライとまとめ(15分): 成元哲/除本理史

※) 本分科会は、(公財)水島地域環境再生財団(みずしま財団)の下記YouTubeチャンネルを通じてライブ配信を行います。みずしま財団は、水島と福島の「2つの公害」をむすぶ活動に取り組んでいます。

https://youtube.com/live/PiekSlzL0P8


原発は、エネルギー問題であると前に、健康や人権の問題だとあらためて痛感する。

どんな神奈川県にしたい?新総合計画のパブコメ募集中

神奈川県で、新たな総合計画を策定するにあたり、意見を募集している。

通常のパブコメと違い、既にある案に対して意見をいうのではなく、自分が望む2040年の神奈川県の姿を書いてよいようだ。

募集期間は、2023年7月12日(水曜日) から2023年8月15日(火曜日)。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/r5k/pub/c5773391.html

ここに総合計画の関連資料などが記載されている。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/r5k/keikaku2024.html#shiryou

「2040年の神奈川を考える50の視点」を眺め、日本の森林面積も神奈川県の森林面積もこんなに減ったのか、人口もこんなに減るのか、などあらためて驚いた。

パブコメに関連し、ゼロエミッションを実現する会やグリーンピースが、8月11日にこんなイベントを企画している。

「最高の神奈川を描こう! 神奈川県「新たな総合計画」のパブコメを書く会」↓

https://kanagawapubcom.peatix.com

鹿沼公園の池と樹木を残して!もしかして「公園PFI」?

2017年に都市公園法を改正(改悪?)した影響で、各地の都市公園が様変わりしている。

公園法改正により「公園PFI」という仕組みが可能になり、そのせいで民間に丸投げできるようになったそうだ。

民間に丸投げされた公園は、「稼ぐ」ことが重要になる。これまでは住民の憩いの場として機能しているだけで良かった公園が、金儲けせねばならないとしたら、樹木をどんどん伐採し、スポーツ施設やカフェを建てることになる。

樹木は「稼がない」どころか、毎年剪定にお金がかかる。それならば「根元から伐ってしまえ」ということで、樹木が大量伐採される公園が多いのだとか。

最近問題になっている東京都立葛西臨海公園もこの影響で、大量の樹木が伐採されるそうだ。

弁護士の尾林芳匡氏によると(日本消費者連盟の消費者リポート1671号より)、

「「PFI」とは「Private Finance Initiative」 の略で、 民間資金による公共施設整備という意味でしたが、法改正を重ね、公共用地を民間企業のお金儲けのために提供するなら、国が地方自治体に財政支援をするという歪んだ仕組みになっています」とのこと。

複合施設を建てることになっている相模原市の鹿沼公園はどうなるのかと思って見てみると、「鹿沼公園内にある児童交通公園、白鳥池、遊具広場、築山は残す一方、軟式野球場と水生植物池は廃止し、芝生広場と多目的広場としてリニューアルする」。

https://www.kanaloco.jp/news/government/article-962059.html

白鳥池は残すということなので少しホッとするが、水生植物池は廃止する。芝生広場はまさか人工芝ではないと思うが、たとえ天然芝であっても池より温暖化に寄与しそうだ。

池を残し、池の周囲に植えられている樹木も伐採しないでほしいが、どうなるのだろう?

ついでにいえば、「でいらぼっち」の碑も残してほしい。あの神話(巨人伝説)は興味深い。

鹿沼公園も民間企業に丸投げされ、どこにでもあるような面白みのない公園に変わってしまうのだろうか?

8/5日本環境会議「神宮外苑再開発」シンポ、8/9バイオマス国際ウェビナー「米国木質ペレット工場による大気汚染排出と健康被害」

以下、2本のイベントのご案内です。

1.日本環境会議も神宮外苑再開発に反対するシンポジウムを8月5日に開催

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  日本環境会議(JEC)主催『環境と公害』公開シンポジウム
「SDGsに逆行する神宮外苑再開発」

『環境と公害』第52巻第3号 特集「神宮外苑再開発計画」を踏まえて 

日時: 2023年8月5日(土)午後1時半~4時(オンライン)

登壇者: 

石川幹子(中央大学研究開発機構教授、東京大学名誉教授)

大橋智子(建築家)

ロッシェル・カップ(経営コンサルタント、神宮外苑問題の署名活動代表)

原科幸彦(千葉商科大学学長、東京工業大学名誉教授)

司 会: 原科幸彦

※ オンラインで行いますので事前登録が必要です。

登録URL https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_zXh6Nn-uQc2JS0aULKuMWA

【シンポジウム開催の趣旨】

危機的な状況の神宮外苑。2023年1月、日本イコモスの「虚偽報告が多数」との指摘にも関わらず評価書は公示され着工。第二球場の解体工事が進み、9月には樹齢100年のものを含む樹木伐採が始まります。これは国民全てにとって重要な問題です。都市生活のQOLを損なってしまい基本的人権にも関わります。このままでは、日本中の都市公園に開発の手が伸びてしまいます。

都市において、100年もかけて育った樹木は貴重です。公共空間である神宮外苑の樹木は戦火の中でも生き残った、東京都心のレガシー。全国からの献金、献木、勤労奉仕で創られただけでも貴重ですが、加えて100年の間、守られ育てられてきたという歴史があります。

この歴史的な価値を尊重するのが、SDGsです。事業者はいずれも、SDGsの推進をと言っています。ならば、この100年間の重みはわかるはずです。イチョウやケヤキなど、数百年も育つ樹木を伐採するのは理がない。レガシーをと都知事が言うのなら、これを守るべきです

しかも、樹木は保存して、ラグビー場も野球場も改修する案が複数出されています。これらに目を向けないのは合理性に欠けます。あまりにも不透明な進め方です。

*参考 『環境と公害』第52巻第3号(2023年1月25日発行)で、神宮外苑再開発を特集

特集②〉 神宮外苑再開発計画 <目次>

特集にあたって――神宮外苑再開発計画 原科幸彦

近代日本の文化的資産である神宮外苑の保全と継承に向けてー社会的共通資本である都市の緑地の保全に向けてー 石川幹子


神宮外苑再開発計画にみる問題――市民の立場から 大橋智子

日本とアメリカ、大きく違う計画への市民参加――問われる民主主義 ロッシェル・カップ

神宮外苑の環境はアセスメントで守れるか――日本の制度の効果と限界 原科幸彦

2.NGOによるバイオマス国際ウェビナーを8月9日に開催

8/9(水) 9:00~10:30 開催
 バイオマス国際ウェビナー「米国木質ペレット工場による大気汚染排出と健康被害」
 https://www.gef.or.jp/news/event/230809biomasspollution/   
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再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)により促進されている木質バイオマス発電や、石炭とバイオマスの混焼向けに、今後、約850万トンの木質ペレットが米国から輸入されると予想されている。

生産地では、大量の木材を伐採し調達し続けることによる生物多様性や森林の多面的機能への影響だけでなく、木質ペレット工場からの大気汚染物質排出による住民の健康被害も問題となっている。これまでにドラッグス社やエンビバ社のペレット工場が米国の大気汚染防止法違反で罰金を科されている。

ペレット工場の多くは、黒人などマイノリティのコミュニティ、つまり所得や教育水準が低く、トラブルがあっても訴訟などについての知識や経済的余裕が乏しい人々の暮らす地域に建設されており、「気候正義」の観点からも問題があると考えられる。

この問題は、米国国内における公害であると同時に、大量の木質ペレット輸入国である日本にとっても、持続可能性やビジネスと人権の観点から無関係ではない。

本セミナーでは、木質ペレット工場からの大気汚染に詳しい現地の専門家・Patrick Anderson氏(Environmental Integrity Project)に状況を伺い、日米両国が今後どのように取り組んでいくべきかについてディスカッションする。

▼開催概要
日時:2023年8月9日(水)9:00~10:30
開催方法:Zoomウェビナー(同時通訳付き)
参加費:無料(要事前登録)

▼お申込み
zoom登録フォーム
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_EtRkm3IRR764qKqINBHgFA#/registration

▼お問い合わせ先
バイオマス産業社会ネットワーク 泊 E-mail: mail(a)npobin.net Tel: 047-389-1552

地球・人間環境フォーラム 飯沼 E-mail: event(a)gef.or.jp 

(a)を@に変換してお送りください。


「坂本龍一と神宮外苑を心配する」ウェブサイト開設 エピソードや情報提供も呼びかける

「坂本龍一と神宮外苑を心配する」というウェブサイトが開設された。坂本龍一氏からのメッセージや小池都知事に宛てた手紙も公開されている。

「坂本龍一と神宮外苑を心配する」↓

https://jingugaien.jp

神宮外苑に関連するエピソードや情報提供なども呼びかけられている。

これほどみんなが守ろうとしているものの破壊に加担する事業者や政治家に明るい未来などあるのだろうか。

汚染水放水に備え韓国の塩価格高騰。対馬を核のゴミ捨て場にする?!

韓国で塩の価格が高騰しているそうだ。

東京電力福島第1原発の処理水の放出開始前に、塩を買っておこうという人が多いため個人客の注文数が急増。その影響で品薄になり、20%も値段が上がったとのこと。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/256891

なるほど。魚の買いだめはさすがにできないし、塩はまだあるので、せめて乾燥わかめなどは我が家でも買っておうか、などとつい思ってしまった。

汚染水の放出は避けられない選択ではないはずだ。日本政府は、あまりにも安易に考えすぎているのではないか。

核のゴミ捨て場もなく、汚染水もこのような状態なのに、日本は原発推進に舵を切った。

今度は対馬を核のゴミ捨て場にしようと狙っているようだ。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/252197

原発のリスクに目を背け、推進の旗を掲げたまま、あちこちを放射性物質で汚すのは本当にやめてほしい。

岸田さんとそのお仲間の方々は、子孫に美田を残す代わりに、放射能とプラごみで汚れた地球を残すつもりなのだろうか。

相模原市津久井地区でごみ収集を効率化

日本経済新聞(2023.6.13)によると、相模原市の中山間地である津久井地区で、「廃棄物の収集運搬をデジタル技術によって効率化する実証実験を始める」そうだ。

具体的に何をどうするのかわからないが、世帯数の少ないエリアでごみ収集車が走るルートなどのデータを分析し、効率的に回収できるようにするのだとか。

具体的なことが全くわからなかったので少し調べたところ、小田急電鉄が山林の不法投棄の取り締まりも兼ねて、効率化によるCO2削減効果などを検証するようだ。

実証実験の期間は6月19日から来年3月末まで。

ニューヨーク州のガス禁止、日本の工務店もオール電化推奨で思うこと

米ニューヨーク州は、新築の建物でガスの使用禁止に踏み切るそうだ。

「2026年から段階的にガス栓の設置を禁じ、オール電化にすることを義務づける」とのこと。理由は、温暖化ガスの排出量を減らすことだ。州レベルでの禁止は全米初のようだ。

「米ニューヨーク・タイムズによると、7階建て以下の新築建物では26年から、8階建て以上では29年までに禁止する。既存の建物ではガスコンロなどでガスを使い続けることができる。病院や商業施設、飲食店なども例外としてガスを使うことができる」とのこと(日経2023.5.4)。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN033E20T00C23A5000000/

日本でもヒタヒタとオール電化が増えている。

親戚が●条工務店と新築住宅の契約をしたところ、オール電化がデフォルトで、調理機器はIHだったと聞いた。電磁波が怖いからせめてセラミックコンロにしようとしたところ、断られたとそうだ。

そんなことは契約前にわかりそうなものだと思うが、確認を怠ったらしい。

ガスコンロは喘息の一因になっているということもあり、ガス離れはわからなくもないが、まさかのオール電化、まさかのIH・・で、新築の祝いも言いにくい。

工務店が原発を推進し、オール電化を進めているわけでもないだろうが、施主がコンロも選べないような注文住宅は、私ならばお断りだ。

オール電化ではなく、換気の良い省エネ住宅というのはないものだろうか。

宅配人の柔軟剤臭がキツすぎる

宅配便を運んで来られる方々には感謝しているが、最近特に柔軟剤臭が気になる。

汗臭さを気にしているのかもしれないが、これまで宅配業者の方々に汗臭さを感じたことはない。でも最近は、柔軟剤臭が気になってならない。

荷物の中身にまで香りが移ったら大変なので、宅配業者の方々には香り付きの洗剤や柔軟剤の使用は避けていただきたい。それこそが「香りのエチケット」だと思う。

張り替えられた人工芝はどうなるの?欧州の人工芝の末路(補筆)

欧州には人工芝の墓場とも呼ぶべき人工芝専門の「リサイクル」施設があるらしい。

オランダ公共放送の動画を見て愕然とした。

オランダの自治体では、リサイクル費用として人工芝のピッチ1面につき1~2万ユーロを廃棄物業者に払っているそうだ。リサイクルされていると思われるが、実際はそうではないようだ。

オランダでは5月下旬のサッカーシーズンが終わると、毎年、張り替えが必要な200枚以上の人工芝マットが撤去される。

しかし、人工芝はプラスチックだけでなく、砂とゴムも付いていて、それらは重金属で汚染されているとのこと。

撤去された人工芝マットはどこへ行くのか、と番組制作者は車でそれらを積んだトラックを追いかけた。着いたところがTUFリサイクリングという人工芝専門の産廃施設。その施設の中には膨大な量の人工芝マットと砂、ゴムチップが積まれていた。特にロール状のマットの量がすごい。

その後、あちこち取材を重ね、情報公開請求もおこなって、下記のドキュメンタリー番組を作った。

オランダにはこの手の会社が2社あるが、2社とも違法な量のマットを保管しているそうだ。しかし、これらを知っても当局は「社会的に重要な仕事だから」と手を出さない。ヘタに手を出して、サッカー場の芝の張り替えができなくなったら困るのだろうか。

引き取った人工芝は、敷地内にロール状のまま積み上げているものも多いが、スリナムやキュラソー、ガーナなどへ「製品」としても送られている。それらは、ソーラーパネルなどの下に防草シート代わりに敷かれるようだ。

オランダ公共放送の番組↓

日本ではおそらく大半を燃やしているのではないかと思うが、どうなのだろうか?

仮に防草シートとして使われたとしても、もしくはロール状のまま放置されたとしても、芝の破片がマイクロプラスチックとして飛散するのは避けられない。燃やす方がマシか、とも思うが、そんな単純な話でないことは、この放送を見ても想像できる。

燃やすには切断が必要だから、切断するためには芝から砂やゴムチップを除去しなければならない。その際にどれほど多くの人工芝が破片(マイクロプラスチック)になるか・・と考えただけでゾッとする。それら破片が全て回収されるとは思えない。従業員の健康も気になる。

下の動画も人工芝がテーマだ。人工芝のフィールドからどれほど多くの芝が剥がれ落ち、マイクロプラスチックになるかも、この映像でよくわかる。グラウンド横の側溝や道ばたに溜まっている大量の人工芝が不気味だ。

欧州でさえ、人工芝をまともにリサイクルできないならば、どのように処理するのがよいのだろうか?日本の人工芝はどう処理されているのか?

人工芝はマイクロプラスチックとして海洋を汚染するのは間違いない。以前のピリカの調査でも人工芝は一番多いマイクロプラスチックだった。

さらに、風による摩擦で目に見えないほど小さく微細化し、大気中に漂うマイクロプラスチックにもなるようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/da75f00ab15498b4358395e394adb023b502046f

こんなに問題の多い製品は極力使わないに超したことはないが、日本では人工芝に張り替える公園が増えているようだ。

相模原市内でも数年前、横山公園の運動公園が人工芝に変わった。「季節を感じる運動公園。平成29年4月から人工芝グラウンドがオープン!」とある。

https://iko-yo.net/facilities/92932

人工芝グラウンドで季節が感じられる気はしない・・悪い冗談に聞こえる。

また、相模原駅近くにも2021年4月に「相模原スポーツ・レクリエーションパーク」がオープンした。フットボールもできる人工芝グラウンドがウリだ。

東京都でも、学校のグラウンドの芝生化を進めていて、天然芝ではなく、人工芝を採用している学校もあるようだ。

人工芝を利用するプレーヤーはケガをしやすいとか、熱中症になりやすい、など人工芝には多くの欠点がある。さらに、芝の破片はマイクロプラスチックとして海洋のみならず、大気も汚染する。

しかも、必ず数年で張り替えが必要だから、コスト的には天然芝より高くなると聞く。

欠点だらけだけれど、メンテナンスがラクなどのメリットもあるだろう。利用者にとって便利なことは間違いない。しかし、人工芝による環境汚染を考えると、人間は人工芝とは共存できないような気がしてくる。

それにしても、脱プラが必要な今、なぜ人工芝が増えているのだろうか?それほど必要とは思えないところにまで、最近は使われている。

これまでは人工芝の悪影響について、知識としては知っていたが、本当にはわかっていなかったことが、この動画2本を見てよくわかった。