川や湾岸のマイクロプラスチックを調査しピリカの最新データが公開された。
https://opendata.plastic.research.pirika.org/
ピリカの先日の報告会の動画も公開されている。
動画はなかなか面白かった。
日本の川のマイクロプラスチック浮遊量は、メコン川の下流に匹敵する多さだそうだ。
メコン川は、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムの順に流れているそうで、マイクロプラスチックの浮遊量もその順で増えている。しかし、日本の川の浮遊量は、下流であるカンボジアやベトナムに匹敵する量とのこと。
理由として、日本のプラスチック使用量が多いことや、昔から使っていたため既に劣化しているプラスチックが多いことなどが考えられるそうだ。
メコン川というと、大きなプラスチックごみがたくさん浮いているイメージがあるが、5ミリから0.3ミリ以上のマイクロプラスチック量は、少なくともタイやラオスでは日本よりずっと少ないようだ。
以前、磯部先生らの研究で、日本近海のマイクロプラスチック量は平均的な海と比べ27倍も多いという報告があった。今回のピリカの報告で、その原因が他のアジア諸国ではなく、日本にあるということがわかる結果だ。
また、日本の川に人口芝が多いということは以前の調査でも報告されていたが、今回も多かったそう。
人口芝を敷いている施設の管理者は自治体が多いので、住民が声を届けないと自治体も対策しにくい。声をあげることが大事だと言っているのも印象的だ。
やはり声をあげないと、何も変わらない。声をあげなければ、とあらためて思った。