今年2月、キリングループが始めて「プラスチックポリシー」を発表した。
2027年までに日本国内のPET樹脂使用量の50%を再生樹脂にするとのこと。
非可食性の植物由来のPET樹脂の導入も検討するそう。
一方、サントリーは、2025年に使用済みボトル使用量を50%高めるという。
2017年現在、キリンの再生樹脂使用量は3%、サントリーの使用済みボトルを原料とした量は18%。
また、アサヒは包装なしのペットボトルを商品拡大しているとのこと。ペットボトルに入っている段階で無包装とは言い難いが、要はフィルムがないらしい。
確かに、中身が分かれば、ペットボトルに帯は必要ない。
アサヒは、2030年までにペットボトル商品の重量全体の6割に植物由来の素材やリサイクル素材を使用する目標とのこと。
日本のメーカーはいずれも、ペットボトルをいかにエコにするかで、しのぎを削っている。
「小型ペットボトルからの撤退」とか、「デポジット制度を導入し、ペットボトルを自力回収する」などのような画期的な「プラスチックポリシー」を発表したメーカーはまだない。
せめて、「キャップが外れないタイプのペットボトルにデザイン変更する」というEUなみの目標を、近い将来、掲げて欲しい。
今後に期待している。
<関連記事>
<参考>
キリンホールディングス ニュースリリース(2019.2.7)↓
https://www.kirinholdings.co.jp/news/2019/0207_01.html
日本経済新聞(2019.3.29)「サントリーHD、廃プラ再生でライン増設 」↓
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43077680Z20C19A3XQH000/?n_cid=SPTMG002
日本経済新聞(2019.1.29)「アサヒ飲料、包装なしのペットボトル商品拡大」↓
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40623140Z20C19A1XQH000/