ウィーン医科大学などのチームが発表したところによると、日本を含む8カ国の人の便を調べたところ、全員の便から0.05~0.5ミリのマイクロプラスチックが見つかったとのこと。
便10グラム当たり平均20個が検出された。1人当たり最大で9種類のプラスチックだそうだ。
8カ国とは、日本、オーストラリア、フィンランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、英国。これらの国に住む33歳から65歳の人の便を調べた。
食品包装などに使われるポリプロピレンや、ペットボトルの素材のペット樹脂などが多かったとのこと。
「食品の包装などに使われるポリプロピレンや、ペットボトルの素材のペット樹脂などが多かった。検出との因果関係は不明だが、食事の記録から8人全員がプラスチックで包装された食品や、プラスチック容器に入った飲み物を摂取していた。6人は魚を食べていた。米メディアは「ハウスダストや容器など、何に由来するのか調べる必要がある」との英ヨーク大の専門家の話を紹介した。
動物での研究によると、マイクロプラスチックの中でもごく小さいものは、消化器で吸収されて血管やリンパ管に入り込む可能性があるという。」
食品容器やペットボトルなどの飲料容器、魚介類などが主な由来(原因)として疑われているのだろう。
早急にもっと大規模な調査をして、どこの国のどのような生活をしている人からどのような種類のプラスチックが多く検出されるのか、そしてその影響について、調べて欲しい。
<出所>
日本経済新聞(2018.10.24)「人の体内に微小プラ粒子 日本含む8カ国、便で検出」↓
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3684888024102018CR0000/