生分解性プラスチックはミジンコの死亡率を上昇させたり、子どもを減少させたりするようだ。
宇都宮大学の研究グループが、プラスチックに添加されるカルボジイミド化合物が、ミジンコに毒性を示すことを発見、米科学誌「Journal of Applied Toxicology」に発表した。
一般的な生分解性プラスチックであるポリカプロラクトン(PCL)の未分解の粒子は、ミジンコの消化管につまり、生存率を低下させる。またモノマーやオリゴマーに分解されていれば、そのようなことはなかったそう。
さらに、PCLなどのプラスチックを生産する際に、その安定性を高めるために添加されるカルボジイミド化合物の毒性を、同様にミジンコを用いて調べた結果、0.1〜1 mg/Lの濃度でほとんどのミジンコを死滅させるという比較的強い毒性を示したとのこと。
生分解性プラスチックは、やはり無闇に使わない方がよさそうだ。
<出所>
https://analyticalsciencejournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/jat.4516