プチ「脱プラ」宣言⑥容器をなくしました

今の日本で、個人がいくら頑張っても、脱プラはなかなか難しい。スーパーでキノコ1つ、納豆1つ買っただけでも、プラスチックの容器包装が出てしまう。

トレイはなんとか避けることができたとしても、完全な脱プラを一般のスーパー利用者が実現するのはほぼ不可能だ。

そんな中、果敢に「ネイキッド」(無包装)をすすめている企業がある。残念ながら食品ではなく、シャンプーや入浴剤などのお洒落感覚溢れるバス用品などの店なので、私には少々敷居が高かったが、頑張って店内をのぞいてみた。

液体のものもあるため、プラスチック製ボトル入りの商品もまだあるが、想像していた以上に固形化が進められ、さまざまな無包装の商品が並んでいた(香りが控えめなせいか匂いも気にならなかった)。

固形化により水分を減らしたおかげで、保存料が減らせるなどのメリットもあったようだ。

石けんなどはすべて無包装になったようで、本体がむき出しで並べられている。それがとてもお洒落で、買うと紙でクルクルと包んでくれる。

陳列棚での「包装」は要らなかったことに、あらためて気付かされた。このような企業が増えると、プラスチックごみが大幅に減りそうだ。

そういえば、私も昔、固形石けんで髪を洗っていたことを思い出した(今は泡の出るポンプに液体の石けんシャンプーを入れ、リンスには酢やクエン酸を使用)。また固形石けんに戻してみようか?と考えている。

*今回は、私の脱プラ宣言ではなく、代わりに企業(ラッシュ)の脱プラのご紹介です。

<写真>

↓容器入りの製品の上に乗っているのが、容器をなくした同じ製品。容器がないのに、容器と同じ形に作られ、遊び心も満載

 

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プチ「脱プラ」宣言⑤スーパーで薄い小袋をもらわない

世界遺産がプラスチックごみにより「危機遺産」になる可能性

1988年に世界遺産に指定された英領ヘンダーソン島は、手つかずの自然が残る無人島で、独自に進化を遂げた固有の動植物を含む生態系を有している。

しかし、プラスチックごみの被害が深刻で、オーストラリア・タスマニア大学の海洋生物学者、ジェニファー・レイバースさんの2015年の現地調査によると、面積3700ヘクタールのヘンダーソン島の砂浜に17トン以上、計3770万個のごみがあると推定されるという。このごみ密度は、世界のどの場所よりも高く、南太平洋の海流に乗り、北側の海岸だけで一日当たり少なくとも3570個のごみが新たに打ち上げられているそうだ。

一刻も早く、世界中で、プラスチックごみの散乱をなくす必要がある。

ユネスコの海洋関連の世界遺産保全担当者は、毎日新聞の取材に応じ、自然が残る離島の世界遺産が、緊急の救済措置を要する「危機遺産」リストに入る可能性を示唆したとのこと。

<出所>

毎日新聞(2019.1.9)「世界遺産がプラスチックごみで危機に ユネスコ担当者「国際的な枠組み必要」」↓

https://mainichi.jp/articles/20190109/k00/00m/030/240000c?fm=mnm

毎日新聞(2019.1.9)「離島覆うプラスチックごみ 砂浜に3770万個 英領ヘンダーソン島」

https://mainichi.jp/articles/20190109/k00/00m/030/243000c?fm=mnm

 

なぜ今さら、下水道で紙おむつ処理?(その4)

昨年立ち上げられた国交省の検討会で、紙おむつを下水道に流して処理する、という案が検討された。

多くの人たちから、プラスチックごみの海洋汚染が問題視されているこの時代に、プラスチック部分の多い紙おむつを下水道に流してしまうなどとんでもない、下水道で100%プラスチックを捕捉するのは無理、などの指摘が相次いだ。

2回目の検討会までは報道されたが、その後のニュースがなかったため、中止されたか・・と喜んでいた。

しかし、水面下でしっかり動いていたようだ。

昨年10月に、ほぼ同じ名前の検討会「平成30年度 下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」の第1回目が開かれていた。以前の名前は「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」。つまり、「平成30年度」を冠しただけで他の名前は同じ、ということのようだ。

内容は、これまで最も有望視され検討されていた「紙おむつを破砕し下水道に流す」という案ではなく、「トイレ内に便器とは別の装置を設置。分離した汚物だけを装置から流し、おむつはごみとして回収」するという案を主に検討しているようだ。

パナソニックが現在、試作機を開発中とのことで、年度内に高齢者施設で試用する、問題がなければ、再来年度から実用化するそうである。

汚物を取り除く際、紙おむつの中のプラスチック部分まで汚物と一緒に取れるのではないか、汚物のみ取り除くことにどれだけのメリットを感じて、専用装置を購入し設置する高齢者施設があるのか、など疑問は拭えないが、とりあえず紙おむつを破砕して汚物もろとも下水道に流し込む案の検討はひとまず中断したようだ。

しかし、「非公開」のこの検討会、いつまた「紙おむつを破砕し下水道へ」の案が復活するかわからない。今後も行方を見守る必要がありそうに思う。

次回の検討会(第2回目)開催は、2月8日とのこと。

<参考>

朝日新聞(2019.1.8)「紙おむつ、下水道に流して処理できるには?国交省が3案」↓

https://digital.asahi.com/articles/ASM174Q9LM17UTIL00V.html

国土交通省「平成30年度 下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会 開催主旨」↓

http://www.mlit.go.jp/common/001259477.pdf

国土交通省「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」↓

http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000540.html

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なぜ今さら、下水道で紙おむつ処理?(その3)

なぜ今さら、下水道で紙おむつ処理?(その2)

なぜ今さら、下水道で紙おむつ処理?(その1)

プチ「脱プラ」宣言⑤スーパーで薄い小袋をもらわない

昨年、近所のスーパーでレジ袋が有料になった。おかげで、うっかりレジ袋を断りそこねてしまうことはなくなった。

さらに良かったことは、レジ係の人がレジ打ちしながら豆腐やブロッコリーを勝手にプラスチック製の薄い小袋に入れなくなったこと。

この薄いプラ袋は、以前は生ごみを入れるのに多少は利用できていたが(それでもかなり袋は余った)、最近はベランダ用キエーロに生ごみを入れるため、袋の出番はまったくない。入れられる度にイラっとしていた。不要だとできるだけ断るようにはしていたが、いちいち断りにくいこともあり、家に溜まる一方だった(時々捨ててはいたけれど、どうも捨てるのは苦手・・)。

小袋が必要な人は、サッカー台にあるロールから取ればよいのだから、レジで入れてくれる必要はない。

レジ袋有料化のおかげで、スーパー側のプラスチックに対する意識が変わったせいか、不要なものを押しつけられずに済むようになって、とてもありがたい。

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プチ脱プラ宣言④テフロン加工のフライパンを使わない

西オーストラリア州のデポジット制度、2020年開始

2019年1月からの開始を予定していた西オーストラリア州では、デポジット制度の開始が1年ほど遅れるようだ。

2020年の早い時期に開始するとのこと。

制度の対象は、150mLから3Lまでのプラスチック製、ガラス製、紙製、アルミ製、スチール製の飲料容器で、内容物は、ソフトドリンク、水、香り付き牛乳(小)、ビール、サイダー、スポーツドリンク、スピリットベースのミックスドリンク。

空の飲料容器を返却ポイントまで持ち込むと、10セント返金される。

ごみの減少、リサイクルの促進、環境保護、企業の社会参加機会の提供などの利点があるとされ、「西オーストラリア州の散乱ごみ戦略2015-2020」や廃棄物戦略を補完できるものである。

西オーストラリア州の散乱ごみ戦略2015-2020については、下記↓

クリックしてFINAL%20Litter%20Prevention%20Strategy%202015%20web.pdfにアクセス

散乱ごみのアイテム別調査結果と容量別調査結果が掲載されている。アイテム別では、タバコの吸い殻がトップ、二番目がプラスチックである。容量別では、プラスチックがトップで、2番目が紙。

<出所>

WA Container Deposit Scheme;

https://www.der.wa.gov.au/our-work/programs/111-wa-container-deposit-scheme

 

 

 

プチ「脱プラ」宣言④テフロン加工のフライパンを使わない

これまでも健康の見地から、テフロン加工(フッ素樹脂加工)のフライパンを使わず、鉄製フライパンを愛用していた。

しかし、わけあって、3年前にテフロン加工のフライパンを購入してしまった。

以来、年に1〜2回だけ、来客などでどうしても料理を焦げ付かせたくない時はこっそり使っていた。「この剥がれ落ちたフッ素樹脂、マイクロプラスチックだよねぇ。お魚さんにも有害かもね?でもテレビの料理番組でもみんな使っているし、、、やっぱり調理には必要よ」と思いながら・・・。

今年はフッ素樹脂を卒業し、鉄製フライパンだけで乗り切ろう、と思っている。成功したら、この年末、思い切ってこの便利で魅力的だけれどキケンなフライパンを処分しよう。卒・テフロン加工!

参考までに、『家庭にひそむ有害化学物質』カレン・アシュトン/エリザベス・ソルター・グリーン著(時事通信社0の第3章「身近な有害化学物質 とくに注意すべき10の物質」の中に掲載されている「有機フッ素化合物 便利だけれど、疑わしい」に対策として書かれていることを以下に転載する。

◆台所用品には、プロの料理人が使うようなステンレス製のほか、鋳鉄、セラミックチタン、ほうろう引きの製品を選ぶこと。

◆フッ素樹脂加工の調理器具を使う場合は、なるべく低めに温度にすること。さらに、台所の換気を十分に行い、用心のために小鳥や赤ちゃん、子どもを近寄らせないこと。

◆子どもが着る学校の制服にフッ素樹脂のような化学物質が使われていないかどうかを、製品ラベルを点検して確認すること、そして、可能な限り天然素材の代替品を選ぶこと。学校の規則で特定の業者から購入するように指定されている場合には、学校側に苦情を言うこと。

◆「ノー・アイロン」や「しわにならない」タイプの衣服は避けること。

◆ファーストフードの包装容器を避けること。とりわけ中身が高脂肪食品の場合は要注意です(ファーストフードの大半がこれに該当しますが)。

◆新しい家具を買うときに、店で防汚加工のサービスを勧められても断ること。

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プチ「脱プラ」宣言① 紅茶のティーバッグをリーフに変える

プチ「脱プラ」宣言② 3社のプラ封筒を断る

プチ「脱プラ」宣言③ ガラス製タッパーウェアが持ち運び用としてデビュー

今日から韓国でレジ袋禁止

2019年1月1日から、韓国の165m2以上のスーパーで使い捨てのレジ袋が禁止された。今後は紙製か、有料ごみ袋(ごみを出す際に使用する有料袋)など他のもので代替されるとのこと。

これまでレジ袋が有料化されていなかった製菓店などでは、レジ袋の無料提供が禁止(有料化)される。

<出所>

韓国(2018.12.31)「来年から全国スーパーでビニール袋禁止」

http://www.utravelnote.com/korea/column/86580

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韓国 年末からレジ袋禁止

韓国 使い捨てプラを2027年までにゼロへ

マルタ 2019年12月からデポジット制度開始か

以前から飲料容器へのデポジット制度の導入を宣言していたマルタで、いよいよ制度の概要が固まってきた。

150m2以上の面積をもつ小売店などに350台の自動回収機を設置して回収する。大型店は設置義務があるが、小規模店は選択できる。容器を回収すれば、回収手数料として1000個で4ユーロが支払われるとのこと。

容器を返却した消費者への返金額は10セント。対象容器の材質は、プラスチック、金属、ガラスで、この制度が、同国の廃棄物管理に大きな変革をもたらすと期待されている。

今年の12月から開始される予定だ。

海ごみ対策のため、世界では次々とデポジット制度が開始、あるいは開始予定となっている。

インドのマハラシュトラ州でも、バイバック制だったはずが、いつのまにかデポジット制度に代わり、既に開始された。イギリスでも昨年開始が決まり、今まさに制度の詳細が検討されている。オーストラリアではもうほとんどの州で開始された。

これらの国々の多くは、以前空き缶散乱が問題となったときにデポジット制度を開始しようとしたが、飲料メーカーらの強い反対により開始できなかったところだ。

昨今の海洋プラスチック汚染問題の厳しい現状に、さすがの反対派たちも、デポジット制度に反対することはかえって消費者の反発を招き、不買運動に発展する恐れがある、と判断したのだろう。コーラ会社も昔ほどは反対していないように見える。

日本も今年、デポジット制度についての議論が再開されることを強く願っている。

<参考>

TIMES MALTA(2018.10.23)Significant reduction in plastic waste expected with beverage refund scheme;

https://www.timesofmalta.com/articles/view/20181023/business-news/significant-reduction-in-plastic-waste-expected-with-beverage-refund.692322

TVM(2018.12.12)10c refund for disposal of plastic, metal and glass bottles in special depositories – PM;

10c refund for disposal of plastic, metal and glass bottles in special depositories – PM

プチ「脱プラ」宣言③ ガラス製タッパーウェアが持ち運び用としてデビュー

先日、とある環境系市民団体で「一品持ち寄り」の忘年会があった。

料理苦手歴ウン十年の私としては、近所の店で海苔巻きでも買っていこう、と思っていた。が、前日に海苔巻きのパックが「使い捨てプラスチック」であることを思い出してしまった・・

仕方がないのでヘタな手料理を作り、それをタッパーウェアに入れようと思いきや、持ち運び用の軽いタッパーはプラスチック製。

では保存用として使っているガラス製のタッパーに入れよう、と入れたところ、案外ヘタな料理がきれいに見える。すっかり気をよくしてそれを新聞にくるんで持参した。フタ部分はプラスチックだが、そこはご愛敬。

ガラス製タッパーは透明で高級感があるので(100円ショップのものでも)、何を入れてもそこそこに見える。それがわかっただけでも、脱プラの収穫か。

それにしても、フタにはいつも困っている。ラップは以前から使わない主義なので、我が家にはフタ付きの陶磁器製食器が多いが、フタも陶磁器製のものは、その多くが既にフタだけ割れている・・

混雑した冷蔵庫で、何かの拍子にフタがズレ、落ちて割れてしまうのだ。

プラスチック製以外の割れにくいフタがあればよいのだけれど、なかなか見つからない。おかげで、元フタ付きのフタなし容器と、フタのみプラスチック製の食器が増えている。

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プチ脱プラ宣言② 3社のプラ封筒を断る

 

イギリス レジ袋10pに。金額を倍増し全店舗で有料化

2015年に大型スーパーで、レジ袋を1枚5p(約7円)で有料化したイギリスでは、有料化店でのレジ袋使用量が86%も減少した。

さらに、ゴーブ環境相は27日、有料化をイングランドの全小売店に拡大し(スコットランド、北アイルランド、ウェールズではすでにすべての小売店に適用)、倍額の10pに値上げする計画を発表したという。

2020年1月から開始される可能性がある。

レジ袋有料化以来、海岸で見つかるレジ袋の数は減少したそうだ。

英海洋保護協会(MCS)は、レジ袋の有料化が海岸や海のプラスチックごみ削減に効果があったと話す。
MCS海洋清掃部門トップの海洋学者、ローラ・フォスター博士は、「この法制化の効果は測定できる。イギリスでレジ袋の有料化が始まって以来、海岸で見つかるレジ袋の量は減少している」と述べた。

また、消費者が支払ったレジ袋代金の用途は、慈善活動に寄付することが期待されているとのこと。

環境・食料・農村地域省(DEFRA)によると、2017〜2018年は計約5100万ポンド(約72億円)が寄付された。

日本でも有料化が検討されているが、ぜひ金額を統一してほしい。現在、レジ袋代を2円にしている店舗があるが、レジ袋を買っている人をよく見かける。2円ではインセンティブとして弱いように思う。

<参考>

BBC NEWS JAPAN(2018.12.27)「イングランドでレジ袋、倍額の約14円に 全店舗で」

https://www.bbc.com/japanese/46691060

Plastic bag charge to be doubled to 10p and extended to cut down on waste

Plastic bag charge to be doubled to 10p and extended to cut down on waste