11月号の月刊廃棄物(p.83)によると、ドイツのマイクロプラスチック出所源トップ10が、フラウンホーファー環境・安全・エネルギー技術研究所から発表されている(バイエルン放送局ニュース)。
それによると、1位がタイヤ摩損粉1228.5(うち自動車がダントツで998.0、トラック89.0など)、2位が廃棄物管理302.8(うちコンポスト169、瓦礫粉砕27.6、プラスチックリサイクル101)、3位がアスファルト・ビチューメン228.0、4位がペレット遺失182.0、5位がスポーツ・遊戯施設からの遺失131.8(うち人工芝96.6)、6位が建設現場からの放・拡散117.1、7位が靴底の摩損粉109.0、8位がプラスチック包装の摩損粉99.1、9位が道路上の標識マーク91、10位が洗濯時の衣類の繊維76.8、とのこと。*数字の単位はおそらくg/yearか
化粧品類に含まれる意図的に添加されたマイクロビーズは19gで17位とのこと。
検索したところ、このことはいろいろなサイトに出ていた。例えば(ドイツ語)↓
http://www.spiegel.de/wissenschaft/mensch/mikroplastik-der-groesste-verursacher-sind-autoreifen-a-1226400.html
https://www.br.de/themen/wissen/inhalt/mehr-mikroplastik-durch-reifenabrieb-als-durch-kosmetik-100.html
いずれも、靴からの排出量の多さに驚いているようだ。靴メーカーには早急に摩耗しにくい材質の靴底を研究してほしい。(草履や下駄、昔ながらの地下足袋ならば、少なくともマイクロプラスチックの心配は要らないだろうが、まさか毎日履くわけにもいかない・・)
また、欧州化学品庁(ECHA)は、意図的に化粧品や肥料のコーティングとして添加されたマイクロプラスチックは、海洋よりも陸上や淡水域に蓄積しやすいと発表した。
ECHAは2019年初めに、欧州委に対してマイクロプラスチックの使用制限に関する提案を行う予定とのこと。
<出所>
JETRO(2018.11.27)「ECHA、マイクロプラスチックの使用制限に向けた評価を発表」↓
https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/11/05aeb9138955de20.html