フランスのミネラルウォーターのブランドであるエビアンが、2025年までにクローズドループで「循環」した材料を使ってペットボトルを作る計画。
要するに、2025年にはエビアンのペットボトルはすべてボトルtoボトルで作られたものになるようだ。
リサイクル樹脂を使ったペットボトルは、バージン樹脂を使った場合と比べ、透明にならず、しかも価格も高いことから、これまでは飲料メーカーに嫌われていた。
しかし、海洋汚染が問題視され、レジ袋とストローが環境団体からターゲットにされた。次のターゲットはペットボトルである可能性が高い(しかも、ボトルtoボトルの技術も進歩し、不可能ではなくなった)。
先般のコカ・コーラ米本社のグローバルプランの発表(販売したもの、あるいは販売量に相当する量を100%回収)も、今回のエビアンの発表も、その危機感の表れだろう。そういえば以前、日本のメーカーも、欧州で100%リサイクルペットで作った新商品を発売していた。
コカ・コーラもエビアンも、これからどういう回収方法で「100%」を達成するつもりか、楽しみだ。
そのうち、海外メーカーに押され、日本の飲料メーカーも「消費者が望むから」「買う消費者が悪い」「日本ではペットボトルの回収は自治体の役目、容器包装リサイクル法は守っている」とばかりはいえなくなってくるだろう。
<エビアンについての出所>
FAST COMPANY: Evian Will Make All Its Water Bottles Out Of 100% Recycled Plastic;
<次のターゲットについての出所>
The SAND PAPER (2018.8.8)Plastic Bottles Could Become Environmentalists’ Next Target