給水スポットのある街 武蔵野市

武蔵野市の取組が素晴らしい。

日本では、市有地といえどもサンフランシスコ市のようにペットボトル水の販売を全面的に禁じることは難しい。

しかし、給水器を設置することで自動販売機の設置をやめたり、売店でペットボトルを販売しないようにすることは可能だ。

武蔵野市には多くの給水スポットが用意され、市民や訪問者がマイボトルやマイカップを持参しやすくしている。

市民サービスと環境を両立させたとても素晴らしい取組である。

大きなマイボトルは重いため、小さいボトルを持参すると、暑い日はすぐに中身がなくなってしまう。補充できる場所がなく、結果的に水を購入することもある身としては武蔵野市に引っ越したいくらいだ。

できれば市で資源ごみとして回収するペットボトルの収集回数をもっと減らし、せめて月2回程度(現在週1回)におさめればもっと良いのに・・と思うが、おいおい減らすのでは?と期待している。

市で毎週収集することは、ペットボトル需要に貢献することにつながる。市は親切な市民サービス、あるいはエコのつもりだと思うが、結果的には市民がペットボトルを利用しやすくしている。

収集頻度が高ければ高いほど、収集量が増加することは統計を見ても明らかだ。

ペットボトルを毎週収集することをやめたとしても、ペットボトルを可燃ごみなどに混入させる市民は多少増えるかもしれないが、ポイ捨てが減るわけではない。スーパーやコンビニでペットボトル回収をしている地域ならば、そちらへ持参する市民は間違いなく増加する。

最も好ましい効果としては、ペットボトルが自宅に溜まることを嫌い、購入を控える市民が増えることである。

マイボトル・マイカップ給水スポット設置

チリでレジ袋禁止法案通過 南米初

昨年、沿岸部の都市でレジ袋を禁止すると発表していたチリだが、全国的にレジ袋を禁止することになったようだ。

レジ袋禁止法案が134票(棄権1)を得て下院を通過したとのこと。

大統領は、子どもや孫、来る世代のために、より良い地球を残す準備であるとしている。

<出所>

INDEPENDENT(2018.5.31)Chile to become first South American country to ban plastic bags;

https://www.independent.co.uk/news/world/americas/chile-plastic-bag-ban-illegal-south-america-a8377816.html

中国のごみ輸入規制は日本へのモーニングコール

昨日のJAPAN TIMESに、中国のごみ輸入禁止は、レジ袋やカップなど使い捨てプラスチックに規制をかけられないでいる日本へのウェイクアップコールだという記事が掲載された。

まさにその通りだと思う。

問題は、これで日本が目覚めるか?ということだ。

中川環境大臣の会見(2018.3.30)では、「プラスチック資源循環戦略」とはいっているものの、いまだ呑気な内容に終始し、使い捨てプラスチック製品の禁止的措置はとられそうにない↓

第四次循環基本計画におきまして、使用された資源を徹底的に回収し、何度も循環利用することを旨として、プラスチックの資源循環を総合的に推進するための戦略、プラスチック資源循環戦略を策定し、これに基づく施策を進めていくということを、今この基本計画に書き込むということで進めております。具体的には、「使い捨て容器包装等のリデュース等、環境負荷の低減に資するプラスチック使用の削減」と書く予定でありますが、この流れを強めて、レジ袋の有料化とか、あるいは禁止という、これはまだ当面ということではないわけですけれども、そちらの方向に向かっていくということを期待したいと思っております。

既に環境省内で、プラごみ削減戦略会議が開かれているという話もあるが、大臣がこの様子では、やはり日本は、当面目覚めそうにない。

The Japan Times(2018.5.30)China’s waste ban is a wake-up call for Japan

China’s waste ban is a wake-up call for Japan

中川大臣記者会見録(H30.3.30)↓

https://www.env.go.jp/annai/kaiken/h30/0330.html

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PLASTIC CHINAは終わったか?

EU 一部プラスチック製品の使用禁止方針を発表

欧州連合(EU)の欧州委員会は28日、ストローや皿など一部の使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する方針を発表したとのこと。

来年5月に承認されれば、2021年から実施されるもようだ。これは今年1月に提案された2030年までに域内でプラスチック容器包装をゼロにする(使ったものは100%マテリアルリサイクルする)という「プラスチック戦略」の実現に向けた対策の一環だ。

プラスチックを使用した綿棒やフォーク、ナイフ、スプーン、風船用スティックなどの流通を禁止し、プラスチック製漁網や漁具については、ごみ収集や処理の費用負担をメーカーに求める。また、EUは加盟国に対し、2025年までに使い捨てのプラスチック製飲料ボトルの9割を回収するよう義務づけることも提案したとのこと。

一方、英国では、綿棒やストローの禁止のほか、使い捨てコーヒーカップやプラスチック包装などには課税の動きがある。

欧州の使い捨てプラスチックに対する厳しい姿勢は、海洋汚染問題もさることながら、使い捨てプラスチックがリサイクルしにくいことから、中国のプラごみ輸入規制が追い風になったようだ。

英国は、2042年までに不要なプラスチックをすべてなくし、全量リサイクルするという方針に向かって進んでいる。

英国もフランスもインドも台湾も、それぞれ使い捨てプラスチックに関する国としての目標が発表された。

日本のプラごみ削減目標は、いつになったら決まるのだろうか。

<EUについて>

毎日新聞(2018.5.29)「欧州委 ストローなど使用禁止 使い捨てプラ製品で方針」↓

https://mainichi.jp/articles/20180529/k00/00e/030/215000c

日本経済新聞(2018.5.29)「使い捨てプラ製品禁止を ストローなど、欧州委提案」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31078420Z20C18A5EAF000/

<英国について>

INDEPENDENT(2018.5.19)New ‘plastic tax’ planned to drive use of unrecyclable material out of existence

https://www.independent.co.uk/news/uk/politics/plastic-tax-recyclable-material-single-use-government-environment-business-use-a8358251.html

 

ようやく日本もプラごみ削減戦略?

今日の讀賣新聞(2018.5.25)夕刊によると、「政府は、日常生活で大量に出るプラスチックごみの大幅削減を目指す「プラスチックごみ資源循環戦略」の策定に乗り出す」とのこと。

「リサイクルするだけでなく、プラスチック製品の使用量自体を減らそうという動きが世界的に進んで」いることにようやく気付き、同調する気になったようだ。レジ袋など使い捨てプラスチック使用量削減を図るとのこと。

具体的には、今夏にも、関係省庁や産業界、有識者らが参加する審議会を設置し、今年度中の戦略策定を目指すそうだ。

使い捨てプラスチック規制がここまで遅れたのだから、既に進んでいる諸外国を追い越すほど有効で画期的な手を日本が打つことを期待したい。

少なくとも、コンビニを含むすべての小売店のレジ袋の無料配布を禁止し、トレイやペットボトルなど使い捨てプラスチック製品は課税することで消費の大幅な抑制を図った上で、散乱しないような新たな回収システムを構築する必要があるのではなかろうか。

<補筆>

公的発表ではなかったようで、他紙情報もなく、ようやく翌夕オンラインに掲載された↓

YOMIURI ONLINE(2018.5.27)「プラごみ削減へレジ袋・食品トレーの使用抑制」

http://www.yomiuri.co.jp/eco/20180526-OYT1T50099.html?from=ycont_navr_os

空き缶と鯉

先日、鶴見川を散歩した。

泳いでいる大きな鯉を撮ろうとしたら、コカ・コーラの空き缶も一緒に写った。

もし、デポジット制度が導入されていれば、空き缶やペットボトルなどは落ちていないのに・・残念!

 

バンクーバー ストローとスチロールカップ禁止 規制の緩い日本大丈夫?

使い捨てストローやカップを禁止する国や地域がどんどん増えている。

カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーでも、2019年6月1日から、プラスチック製ストローとポリスチレンフォーム製の使い捨てカップ(foam cup)が禁止されるとのこと。

同市の「ゼロ・ウェイスト戦略2040」は粛々と進められているようだ。

日本のストロー使用量は、欧米ほど多くないだろうと思っていたが、最近は500mLの紙パックを買った客にまでストローをつけるコンビニが増えていると聞く。学校給食の牛乳にもストローをつける学校が増えているようだが、もし紙パックにストローが必要であるならば、使い捨てでないコップを別途用意するか、びん牛乳に変更すべきだ。

缶コーヒーのペットボトル化(コカ・コーラほか)やノンアルコールビールのペットボトル化(サントリー)も同様だが、これほどプラスチック汚染が問題になっている時に、使い捨てプラスチックを増やしている国は日本くらいではなかろうか。

使い捨てプラスチックを増やす日本は、時代に逆行している。原因の一端は、ごみの回収費用を税金で賄い、メーカーに回収責任を義務付けていないことにあるのではなかろうか。そのうちに、なんでも作りっぱなしにできる規制の緩い日本めがけて、海外で禁止された製品が流れてきそうだ。

NEWS1130(2018.5.17)Vancouver approves ban on plastic straws, foam cups;

Vancouver approves ban on plastic straws, foam cups

ニュージーランドでデポジット制度を検討

デポジット制度を導入する州が増加するオーストラリアの影響か、ニュージーランドでもようやくデポジット制度を検討し始めたようだ。

下記の記事(2018.5.14)によると、ニュージーランドでは1980年代まで「ボトル買い戻し制度」を行っていたとのこと。
(*この買い戻し制度がどういうものかはわからないが、日本でもかつて空き缶散乱が問題になった際、拾った空き缶を1個1円〜2円で買い取る自治体があった。また、オール・アルミニウム缶回収協会(現アルミ缶リサイクル協会)は、1.5円/個でアルミ缶を買い取っていた。アメリカのデポジット制度が行われていない州では、コカ・コーラ社が時々空き缶を消費者から少額で買い取っている。ニュージーランドで行われていた買い取り制度も、このようなものだったのかもしれないが、もっときちんとしたデポジット制度であった可能性もある。)

ニュージーランドの過去の制度の詳細はわからないが、ペットボトルや缶、ガラスびんのリサイクルを促すため、この制度を復活させるように、中央政府が声明を発表した。
Waste Management Institute New Zealand(ニュージーランド廃棄物管理協会)の報告書によると、デポジット制度を復活させることで、回収費用を年間2090万ドル節約できる可能性があるとのこと。
また、デポジット制度により、ニュージーランドは10年間で最大6億4500万ドル改善する可能性がある、としている。

ニュージーランドの今後の動きに注目したい。

<ニュージーランドについての出所>

1 NEWS NOW(2018.5.14)Cash for recyclable bottles scheme should be reintroduced, local councils urge Government;

https://www.tvnz.co.nz/one-news/new-zealand/cash-recyclable-bottles-scheme-should-reintroduced-local-councils-urge-government

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ニュージーランドでもデポジット制度を検討か?

オレゴン州でリユースびん復活か

日本のリユースびん(リターナブルびん)は、絶滅危惧種などといわれている。
確かに近くに気心の知れた酒屋さんのない地域で、びんビールや酒びんなどは買いにくい。

スーパーで買ったとしても、空きびんを回収してくれるか、5円の保証金は返してくれるか、などが気になる。
生協にでも入っていれば、リユースびん入りの酢やマヨネーズなどを購入できるのだろうが、加入していない身としては、リユースびんは気になりながらも遠い存在になりつつある。

オレゴン州ではびんビール復活に向け、ビールメーカーが団結して取組を開始したようだ。

今年7月には、州内7つのビール会社が全米初の詰替式びんビールプログラムにより、再利用可能なガラスびんでビール販売を開始する。

びんにはマーキングされ、40回繰り返し使用されるようだ。

オレゴン州といえば、かつて全米で初めてデポジット制度が導入されたことでも知られている。日本からも多くの人たちが視察に出かけた。

「空き缶公害」に苦しんでいた当時の日本で、一部自治体や市民団体がデポジット制度を模索するきっかけを作ったのが、オレゴン州のデポジット制度であった。

新聞や雑誌でも紹介され、例えば『暮しの手帖』には、15頁にもわたりオレゴン特集が組まれ、空き缶と闘った人々の健闘ぶりが紹介された。それによると、美しかった海岸などが日々空き缶や空き瓶で汚れてきたため、美しい風景を取り戻そうとデポジット制度が検討された。しかし、全米から飲料業界など反対派が集結し、少額では缶など持ってくる住民はいないからデポジット制度などムダだと反対し、議案は流れた。人々があきらめかけた時、あるスーパーのオーナーが私財をなげうって、少額でも人々は容器を返却に来ることを証明した。そのため、議案は再度提出され可決された、という感動的な内容だった。

その誌面は、当時デポジット制度を推進していた日本の人々に勇気を与えたが、産業界の強い日本ではいまだデポジット制度は導入されず、回収費用は税による負担である。

オレゴン州でのリユースびん復活に期待したい。

<オレゴン州についての参考記事>

The Refillable Beer Bottle Is Making A Comeback In Oregon↓

http://kuow.org/post/refillable-beer-bottle-making-comeback-oregon

インド・パンチクラー県 ペットボトルをATMで回収

インド・ハリヤナ州パンチクラー県で、ペットボトルや缶、ガラスびんをATM(現金自動預払機)で回収する計画があるという。
おそらくこのATMというのは、日本のスーパーでよく見かけるペットボトルなどの自動回収機のようなものだと思われる。

自動回収機にペットボトルを入れると、日本では0.2円相当程度のポイントが付くことが多いが、パンチクラー県のそれは、「人々がお金を稼げる」程度、つまりデポジット制度に匹敵する金額が回収奨励金としてバックされるようだ。

県は飲料メーカーなどとこの計画について話し合っているそうなので、奨励金の出所は税金ではなくメーカーのようだ。メーカーが全面的に協力し、税金を使わないならばよいが、ここまでやるならばデポジット制度にした方がよいのではなかろうか。

メーカー責任によるデポジット制度ならば、販売量を増やしてしまう心配はないが、安易な奨励金方式は、その商品の販売量を増大させる効果を持つことに注意が必要だ(日本のスーパーやコンビニで、わずかなポイントの付くペットボトル自動回収機を設置する店が増えている理由は、企業責任を果たしていると消費者に認識させる効果と、ついで買いを促す効果、そしてペットボトル需要の拡大を狙ったものであり、散乱ごみ対策とは言い難い)。

とはいえ、この現金がバックされるインドの環境政策が実現するならば、この県の飲料容器の散乱が減少することは間違いないから朗報といえる。

<出所>
hindustan times(2018.5.13)Soon, deposit waste at Panchkula ATMs, make money;(このサイトはSafariでは開けないようです)

https://www.hindustantimes.com/chandigarh/soon-deposit-waste-at-panchkula-atms-make-money/story-LKRQL6wtmwdTDmjzRtU9DK.html