米ロサンゼルスでもまだ人工芝禁止をめぐり議論されているが、英国ウェールズの人工芝の動向からも目が離せない。
2023年の「State of Nature報告書」によれば、ウェールズで記録された3,897種のうち約18%が絶滅の危機にあり、ウェールズの植物種の42%は過去よりも生息域が狭まっているとのこと。
使い捨てプラスチック製品の規制を進めるウェールズの気候変動大臣ジュリー・ジェームズ議員は2023年6月、使い捨てプラ製品禁止法に人工芝も適用できるか検討したいと発言。しかし、数日後にこの方針を撤回した。(使い捨てプラ製品禁止法は同年6月に成立。皿・カトラリー・ストロー・飲料かき混ぜ棒・風船スティック・綿棒・発泡スチロール製のカップ・テイクアウト容器などの使い捨て製品は同年10月30日から禁止)
その後、人工芝を含むマイクロプラスチック問題に関してどのような研究が行われているかを把握するため、Environment Platform Walesに対し、マイクロプラスチックに関するイベントの開催を依頼。2025年3月にイベントが開催された。
英国は、生物多様性を最重要視するお国柄だ。ウェールズでも、自然回復目標や気候変動対策を盛り込んだ新たな法案が準備されており、人工芝の規制強化も含まれる可能性があるとのことだが、まだ具体的な規制はないようだ。
ウェールズの今後の動きを注視したいが、あまり情報が入ってこない。
<参考>
https://business.senedd.wales/documents/s154752/Research%20brief.pdf?utm_source=chatgpt.com