PCB汚染のため、オレゴン州がモンサント社を提訴

モンサント社といえば、ドキュメンタリー映画『モンサントの不自然な食べもの』でも知られる遺伝子組換え作物で有名な企業だが、そのモンサント社がPCBで訴えられた。

オレゴン州は、州内20以上の河川をPCB(塩化ビフェニール)で汚染され、40以上の流域の魚や野生生物を汚染されたとして、モンサント社を提訴した。

米国環境保護庁によると、「PCBは、動物の免疫系、神経系生殖系への影響を含むさまざまな健康問題を引き起こす」。

PCBは脂肪組織に蓄積するため、汚染された魚を食べた人間にも害をもたらす。にも関わらず、モンサント社はその毒性を知らせずに、被害をもたらした。

ローゼンブラム司法長官は声明の中で、既にオレゴン州は、川のPCB除去や魚などのPCB測定に莫大な費用を投じているが、PCBを取り除くのは非常に難しく、完全に除去するにはかなりの時間とリソースが必要で、製造元であるモンサント社が金銭的に支援するのは当然だ、としている。

モンサント社は、1935年から1977年にかけてPCBを生産・販売していたとのことである。

ポートランドを含む米国西海岸の8つの都市がPCBでモンサント社を既に訴えているそうだ。最も早い提訴はワシントンで、2016年12月にモンサント社を訴えている。

<出典>

Oregon sues Monsanto over PCB pollution in waterways, soil (2018.1.4)

http://www.statesmanjournal.com/story/news/2018/01/04/oregon-sues-monsanto-over-pcb-pollution-waterways-soil/1005903001/

Oregon failes $100M suit against Monsanto over PCB contamination(2018.1.5)

https://www.bizjournals.com/portland/news/2018/01/05/oregon-files-100m-suit-against-monsanto-over-pcb.html

 

シャンプーや消臭剤は車の排ガス同様、身体に悪い?

2018年2月16日に配信された英国のTHE TIMESによると、シャンプーやオーブンクリーナー、消臭剤、その他の家庭用品は、自動車同様、大気汚染の重要な発生源になっていることが、サイエンスジャーナルに報告された新しい研究により判明したとのこと。

ロサンゼルスで大気汚染を研究している科学者は、揮発性有機化合物(VOCs)として知られている粒子の半分が、塗料や殺虫剤、漂白剤、香水を含む家庭用品由来のものであったと報告した。

これらの化合物はPM2.5として知られている粒子になり、呼吸に問題をもたらし、毎年英国では29,000人の早期死亡に影響している可能性があるそうだ。

この研究は、ロサンゼルス以外の都市にも当てはまるのではないか、とのことである。

コロラド大学ボルダー校のJoost de Gouwは、都市の大気汚染と闘うために、この予想外の発生源に取り組まなければならない、と語っている。

THE TIMES: Shampoo ‘as bad a health risk as car fumes’;

https://www.thetimes.co.uk/edition/news/shampoo-as-bad-a-health-risk-as-car-fumes-hxzbqlbjf

以前、NATIONAL GEOGRAPHIC(2010.4.30)に、シャンプーにより下水処理施設で発がん性物質が育成されているという記事があった。こちらは、上記で問題になっている揮発性物質とは異なる成分が問題であるようだ。

シャンプーをはじめとする家庭用製品が浄水処理過程で使用される消毒剤と反応して、ニトロアミンという発がん性物質を作るということである。

いずれの研究も、石油由来の物質が使用された合成シャンプーや洗浄剤などを問題にしているので、やはり昔からの無添加無香料の石鹸を、身体用にも掃除用にも使うのが良さそうだ。

まして、洗濯したあと衣類に香りが残る柔軟剤や合成洗剤などは、公害を巻き散らかしているといえよう。

NATIONAL GEOGRAPHIC(2010.4.30)「下水処理で発癌性物質が育成?」

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2642/?ST=news

甘味料トレハロースが感染症を増加

人工甘味料「トレハロース」が感染症の患者急増を引き起こしている可能性があるという研究が発表されている。

「致死性の感染症の急増が実は・・・」↓

https://gigazine.net/news/20180112-plague-trehalose/

トレハロースはコンビニなどの食品に必ずといっていいほど入っている一般的な食品添加物である。これまでは、亜硝酸ナトリウムなど特に危険な添加物には気をつけていた人でも、トレハロースはノーチェックだった人が多いのではなかろうか。

トレハロースは人工甘味料というほどの甘さはなく、でんぷんの老化を防いだり、冷凍食品の風味変質を抑制するとのことである。

「人工甘味料と間違いやすい?トレハロースとは」↓

https://food-drink.pintoru.com/artificial-sweetener/trehalose/

平成28年度海洋ごみ調査結果

平成28年度海洋ごみ調査結果をまとめた資料が公開された。

環境省報道発表資料↓

http://www.env.go.jp/press/104995.html

27年度の調査結果と比較するとそれほど大きな変化はないが、ザッと見た限りではペットボトルの比率が減少しているようである。

27年度資料↓

http://www.env.go.jp/water/marine_litter/1_h27_hyochakugaiyou.pdf

いずれにせよ、飲料容器をデポジット制度など散乱ごみ対策に定評のある方法で回収することで、少なくともこの分の海洋ごみは激減する。

海洋ごみを警戒し始めた国では、近年続々とデポジット制度を採用し始めた(例えば、オーストラリアのニューサウスウェールズ州など)。

日本でも真剣に検討すべき時期に来ているのではなかろうか。

また、有機ハロゲン系の難燃剤PBDEが、採取した全ての地点のマイクロプラスチックから検出されたとのことである。この結果は、わずかな便利さのために、化学物質を安易に使うことに対する警鐘であると考えられる。