日経新聞(2023.3.23)によると、アメリカのバイデン政権が今後20年以内にプラスチックの9割をバイオマス由来に切り替えることを検討している。また、バイオ燃料の技術開発も支援するそうだ。
日本経済新聞(2023.3.23)↓
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN22CS60S3A320C2000000/
もし、本当にプラスチックの9割をバイオマス化するならば、まずプラスチックの総需要を大幅に減らす必要があるが、その覚悟はあるのだろうか。
プラスチックを大量生産・大量消費したまま原料だけをバイオマスに切り替えれば、プラスチックを作るための畑やプランテーションが必要になってしまう。
廃棄物も原料として使うにせよ、廃棄物では均一なものが入手しにくいので、大量生産には向かない。
昔、『誰が中国を養うのか』という本があったが、最近は「誰がアメリカの消費社会を支えるのか」が心配になる。日本の消費社会もひどいし、日本もバイオマスプラスチックについては無謀ともいえる計画をもっているから他人様のことはいえない。しかし、アメリカの消費社会は日本をはるかに上回っているように見える。なんといっても、世界中の人がアメリカ人と同じ暮らし方をしたら、地球が5個必要になるほどなのだ。