カリフォルニア州、PFAS含有人工芝を禁止か

カリフォルニア州では、PFAS含有人工芝を禁止する法案が委員会を通過した。あとは上院で可決され、知事がサインしたら、2025年から製造、流通、販売ができなくなる↓

https://chemicalwatch.com/765123/california-advances-legislation-to-ban-pfas-containing-artificial-turf

https://www.ewg.org/news-insights/news-release/2023/04/california-makes-strides-ban-toxic-forever-chemicals-artificial

アメリカでは他にも多くの州で、PFAS含有製品の禁止が法制化されそうだ↓

https://apnews.com/article/cosmetics-pfas-apparel-athletic-turf-vermont-4a576b96e4014a59b2c736344b2255d0

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世界中のトイレットペーパーからPFAS!米研究

世界各地のトイレットペーパーを調べたところ、すべてのトイレットペーパーからPFASが検出されたそうだ。

https://www.theguardian.com/environment/2023/mar/13/toxic-forever-chemicals-pfas-toilet-paper

フロリダ大学の研究者らは、北米、西ヨーロッパ、アフリカ、中米、南米の21の主要なトイレットペーパーブランドを集め、調べたところ見つかった。

紙パルプが機械に付着するのを防ぐため、製造プロセスでPFASを使用していることを示唆しているそうだ。

つまり、PFASは製造工程で潤滑剤として使用され、その一部がトイレットペーパーに残っているということらしい。

意図的に添加されたわけではないから、PFAS濃度は低いそうだが、トイレットペーパーは多くの国で毎日大量に使用される。下水処理施設から川に流される水や、下水汚泥も汚染されていないか心配になる。おそらく汚染は避けられない。

この研究では6種類のPFAS化合物を検出した。このうち、6:2 diPAPが最高レベルだった。

この化合物はまだしっかりと研究されていないそうだが、精巣機能障害に関連するといわれている。お尻を拭く度にPFASが肌や粘膜に触れるとしたら、恐ろしい。

バージンパルプのトイレットペーパーからだけではなく、再生紙も似たようなものだったという。

また、この研究は、6:2 diPAPが環境中で非常に有毒な化合物であるPFOAに変わる可能性があることを発見したそうだ。つまり、6:2 diPAPはPFOAの前駆体ということか。

多くの製紙メーカーは気付かずにPFASを使っているようだ。「これを使うと装置を早くスムーズに動かせるよ」と言われ、機械メーカーから機械とセットで買っているのかもしれない。

人工芝のようなプラスチック製品も同様だが、紙製品も大量生産するためには、機械にパルプがくっつきにくくなるPFASのような潤滑剤が必要だということだ。

それにしても、PFASは泡消火剤や繊維、プラスチック製品、化粧品、容器などに使われるものだと思っていたが、まさかトイレットペーパーからも検出されるとは。これがもし、英紙ガーディアンの記事でなければ信じないところだ。

プラスチックに付着するトキソプラズマ、強毒性の株がラッコを殺す

プラスチックに病原菌やウイルスが付着し、遠方まで運ばれることがわかっている。

人畜共通の感染病を引き起こすトキソプラズマ原虫もその1つで、プラスチックの上で長く生き延び、陸から海に流出した後もプラスチックを舟にして遠くまで運ばれる。

https://mainichi.jp/premier/health/articles/20220518/med/00m/070/003000d

結果として、海の生き物に感染するが、通常感染した生物がすぐに死ぬことはなかった。しかし、強毒性の株が表れ、カリフォルニアラッコを数週間で死に至らしたそうだ。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/060200277/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005

この強毒性の株はこれまで野生の豚で一度感染が確認されたが、水生生物で確認されたのは初めてだというが、今後増殖し、他にも被害を広げそうだ。

もし、人間にも感染するとどうなるかだが、これまでのトキソプラズマならば妊婦以外は目立った症状はないが、危機意識が欠如し、交通事故に遭いやすくなることがわかっている。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7449/

恐怖心が鈍くなるため、交通事故に遭う確率が2倍になるということだ。

また、これよると、免疫細胞を乗っ取ることで、統合失調症などの精神疾患にも関連している。

トキソプラズマ原虫はプラスチック登場前からいただろうが、プラスチックが蔓延したせいで生息域を伸ばし、強毒性になることを助けているようだ。

プラスチック汚染の影響は目に見えないところにまで広がっている。本当に怖い。

「地球は既に限界」ネイチャー発表。「地球の表面の生態系はほぼ自然のまま半分は覆われる必要がある」

世界トップクラスの科学者グループが、英科学誌「ネイチャー」に論文を発表した。地球は既に安全の限界点を超えているそうだ。

気候、生物多様性、水、自然生態系、土地利用、肥料、エアロゾルの影響など8つの地球システムの限界点のうち、7つが限界点を突破したという。

「地球の表面の50〜60%はほぼ自然のままの生態系に覆われる必要があるが、既にそれ以下になった」とのこと。

日本国内を見ていても、神宮外苑は再開発の美名のもと木が伐られているし、全国各地で人工芝グラウンドも増えた。公園などはプラスチック遊具が置かれ、その下の地面はゴムチップ舗装か人工芝だ。家庭の庭さえも人工芝で覆う家が増えている。「ほぼ自然のままの生態系」が残っている土地など、いかに森林率の高い日本でも半分もあるだろうか。

ウクライナではダムまで壊された。人間は地球に寄生しながら、地球を滅ぼしている。

ネイチャーに掲載された論文の出典は日本経済新聞(2023.6.8)↓

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230608&c=DM1&ng=DGKKZO7170779007062023FFJ000

米研究:海水で分解実験。ポリ乳酸を使い捨ての「アリバイ」にすべきではない 

「堆肥化可能」といわれる生分解性プラスチックの「ポリ乳酸」を使用したプラスチック製品が増えている。

例えば、伊藤園の「おーいお茶 緑茶」のティーパックもこれだ。

https://www.itoen.co.jp/news/article/14415/

宿泊施設で無償提供される歯ブラシやクシが、ポリ乳酸製のこともある。

ポリ乳酸を使った使い捨てプラスチックが着々と増えてきた理由は、使用感が一般的なプラスチックと同じなのに、よりマシだと思われているからだろう。

確かに植物性という点で温暖化対策の見地からは多少マシかもしれない。しかし、ティーバッグや食品容器がポリ乳酸の場合、お腹にマイクロプラスチックが入ることには変わらないし、マイクロプラスチックが下水に流れれば下水処理施設をくぐり抜け、海まで行くかもしれない。つまり、ポリ乳酸はプラスチック汚染問題の解決には決してならない。

それを証明したのが、最近発表された論文だ。

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0284681

論文によると、アメリカの研究チームが、ポリ乳酸と一般的なプラスチック、天然および再生セルロース繊維を海水に浸け、分解実験をした。

その結果、ポリ乳酸は428日以上海洋環境で分解しないことがわかったそうだ。

対照的に、天然および再生セルロース繊維は、約35日以内に完全な生分解をしたとのこと。

ポリ乳酸のような産業用堆肥化施設でのみ分解するプラスチックを「生分解性プラスチック」と呼ぶことで、「破壊的な使い捨て行動を永続させるためのアリバイにすべきではない」と主張している。

チリ、海鳥が大量死 「海で何かか起きている」

AFPによると、チリ北部で、3500羽もの海鳥が死んでいるのが見つかった。

鳥インフルエンザが原因ではないかと調べられたが、ウィルスは検出されなかったという。

農業牧畜庁のマウツ氏は「海で何かが起きているようだ」とのこと。

https://www.afpbb.com/articles/-/3466766?act=all

海で何が起きているのだろう?

魚の大量死は世界各地で度々起きているが、鳥は鳥フル以外の原因ではあまり聞かない。この手の原因不明のことが今後も頻繁に起き、生物多様性が失われていくのだろうと思う。

神奈川県とウォータースタンド社が連携協定「プラごみ削減と脱炭素社会実現」

ウォーターサーバーのレンタルを行うウォータースタンド社が神奈川県と「プラスチックごみ削減と脱炭素社会実現に関する協定」を締結した。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000124.000045090.html

5月30日(ごみゼロの日)から「県庁本庁舎1階に2台、新庁舎4階給湯室に1台のマイボトル用給水器を設置」したそう。神奈川県としては「よくやった」と思うけれど、せめて設置と同時に、庁舎内でのペットボトル使用禁止や販売禁止、自販機撤去なども打ち出してほしかった。

単に「3台ウォーターサーバーを設置しました」というだけでは効果もおそらくしれている。

「かながわプラごみゼロ宣言」も宣言のみで、プラスチックを元から減らそうという発想は全く感じられない。

これを機に、県庁以外にも給水器を設置したり、自販機を撤去したりなどの取組を進めてほしいものだ。

仏、五輪でペットボトルやカップなどの使い捨てプラを使わない方針

ロイターによると、2024年にフランス・パリで開催されるオリンピック・パラリンピックでは、使い捨てプラスチックを禁止にするそうだ。

さすがフランスだ。東京五輪でもそうしてほしかったが、東京は「スポンサーの意向」などでできなかった。スポンサーとは主にコカ・コーラを指していたと思う。

パリ五輪では、コカ・コーラも協力し、ガラス瓶を使用するとのこと。

マラソンでも再利用可能なカップが提供される。

ロイター↓

https://jp.reuters.com/article/olympics-environment-idJPKBN2XI01W

フランスでは2025年までに使い捨てプラスチック包装の年間市場投入量を、2018年比で20%減らす目標を立てている。

そのため、既に青果のパッケージなども一部を除きほとんど禁止され、ティーバッグやファストフード店の子ども用おもちゃなども禁止された。2024年からはマイクロプラスチックを含む医療機器の販売が禁止となるそう(JETROビジネス短信)。

量り売りや容器持参の取組も進んでいる。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/05/413407e4a686561c.html

一方日本は、使い捨てプラスチックは一部減ったような気もしないでもないが、増えているプラスチック製品の方があまりに多すぎて、プラ新法の効果はいまだ見えない。海外の人から指摘される日本人の「プラスチック中毒」は、かなり深刻なようだ。

国際プラ条約の第2回会合前に、日本がまさかの「野心連合」入り

とにかく驚いた。日本はこれまでとは打って変わり、プラスチックの国際条約に向けて高い野心をもつ連合国の仲間入りを果たしたのだ。

環境省と経産省の発表を見て、目を疑ったが、確かなようだ。

環境省↓

https://www.env.go.jp/press/press_01684.html

経産省↓

https://www.meti.go.jp/press/2023/05/20230526005/20230526005.html

一部に、「野心連合の野心を削ぐためではないか」という憶測もあるが、とりあえず素直に評価し、歓迎したい。

世界中で法的拘束力のある規制をしなければ、2040年までにプラスチック汚染をなくすことなどは不可能だ。

たった1ミリリットルのペットボトル水から1億超ナノプラスチックを検出。これまでの5億倍!?(加筆)

国際研究チームがペットボトルに入ったミネラルウォーターを調べたところ、1ミリリットル当たり1億個以上のナノプラスチックを検出した。1リットル当たりではなく、1ミリリットル当たりだ。

https://japanese.joins.com/JArticle/304826?servcode=400&sectcode=400

調べたのはノルウェー科学技術大学と中国の南開大学、ベルギーのゲント大学などの研究チーム。サンプルは、ノルウェーで市販されている4つのブランドのペットボトル入りの飲料水だ。

これまでの検出方法とは違う方法で調べたため、これまで得られていた結果とは桁違いに多い。

これまでは、世界平均で「1リットル当たり325個」とのことだった。

https://toyokeizai.net/articles/-/236346?page=2

しかし、今回は「1ミリリットルにはナノプラスチックが平均1億6600万個」とのことなので、1リットルに換算すると1660億個?!

ということは、これまでの5億倍!?!

環境省はいまだに「プラスチック・スマート」などと、プラスチックと賢く付き合うなどといっているが、プラスチックを使っている限り、マイクロプラスチックの大量曝露から逃れられないことは明白だ。

あまりにも数が多いので、気になって元の論文を調べてみた。

これのようだ↓

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.3c00842

調べたのはノルウェーのスーパーで購入した4つのブランドのペットボトル入りの水。採取したポリエチレンテレフタレート(PET)ナノプラスチックは、平均サイズ約88.2 nmだったそう。

採取したサンプルの濃度は、1ミリリットル当たり約108(10の8乗だから1億!)個/mLと推定された。ボトル入り飲料水によるヒトの年間ナノプラスチック消費量は、成人の飲水量を1日2リットルと仮定すると、約1014個(100兆!?)と推定されたとのこと。

桁が多すぎて混乱する。