ストックホルム条約に新たな規制対象、人工芝からも検出されるUV328が加わる

有害化学物質を国際的に規制するストックホルム条約の今年の会合で、自動車製造などで使われるプラスチック添加剤2物質の使用、製造、輸出入を禁止することが合意された。

プラスチックが劣化したり変色したりするのを抑える紫外線吸収剤「UV328」と、燃えにくくする難燃剤の「デクロランプラス」だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1e412be8c2d713cec1800f639e699e897f25f67d

この難燃剤もあちこちに使われているようだが、UV328は人工芝からも検出されている。

2021年に発表されたカナダの研究によると、UV328のようなベンゾトリアゾール紫外線吸収剤は、農村部の川よりも都市部の川で最大4倍の濃度で見つかったそうだ。

そして、人工芝からもUV328が見つかった。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589914721000281

人工芝は相模原市内でも増えてきたが、東京都23区内の学校や幼稚園の校庭・園庭でも使われている。

人工芝をやたらにあちこちに敷くのはやめてほしい。子ども達の健康も心配だ。

EUの意図的添加のマイクロプラ、REACH委員会が決議。これについて、AIに聞いてみた

REACH委員会が、4月26日に意図的添加のマイクロプラスチックを決議した。これについて詳細を調べたけれど、なかなか追加情報が出てこない。

わかっていることは、今後欧州議会と理事会が精査し、3ヶ月後には正式に発効される可能性が高いということだ。しかも、猶予期間は当初いわれていたよりもかなり延びてしまった。当初は最長で8年といっていたのに、化粧品などは12年になった。

そうだ、こういう時こそAIだ!とAI博士に聞いてみたが、要領を得ない答えしか返ってこなかった。どうも欧州の意図的添加のマイクロプラスチック規制を理解していないらしい。

そのため今度は、perplexityに聞いてみた。今度はまともな答えだったが、少し前の情報ばかりで、最新情報については知らなかった。

いろいろ試しているうちに、「日本でも同様の規制が導入される予定はありますか」という質問例がでてきたので、クリックすると、以下の答え。

「日本でもプラスチック問題に対する規制強化の動きがありますが、マイクロプラスチックに関する具体的な規制についてはまだ明確になっていません。2020年7月1日からは、 全国でプラスチック製買物袋の有料化が開始され、 プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制が呼びかけられています。ただし、 日本でもプラスチック問題に対する関心が高まっており、 G20サミットでの発信や、 環境省によるマイクロプラスチックに関する調査・研究が進められています。今後、 国内外の動向を踏まえ、 日本でも同様の規制が導入される可能性があります」

とのこと。認識が甘いなぁと思い、次の質問例「日本のマイクロプラスチック規制は他国と比べてどうか?」をクリックした。

すると、的を得た答えがでてきた(後半の太字部分)。ただし前半は古い情報で、事実とは異なる。

「日本は、 プラスチック問題に対して積極的な取り組みを進めていますが、 マイクロプラスチックに関する具体的な規制についてはまだ明確になっていません。一方、 欧州連合(EU)では、 2022年最大5mmの意図的に追加されたマイクロプラスチックの禁止が施行される予定であり、 一部の製品では最大8年の移行期間が提案されています。また、 中国は2017年にプラスチックの輸入規制を実施し、 マイクロプラスチックを含む海洋プラスチックごみに対する取り組みを進めています。日本は、 プラスチック製買物袋の有料化を2020年に開始するなど、 プラスチック問題に対する取り組みを進めていますが、 他国と比べるとまだ規制が進んでいないと言えます」

だそうだ。

AIの進化はすごい。

ニューヨーク州のガス禁止、日本の工務店もオール電化推奨で思うこと

米ニューヨーク州は、新築の建物でガスの使用禁止に踏み切るそうだ。

「2026年から段階的にガス栓の設置を禁じ、オール電化にすることを義務づける」とのこと。理由は、温暖化ガスの排出量を減らすことだ。州レベルでの禁止は全米初のようだ。

「米ニューヨーク・タイムズによると、7階建て以下の新築建物では26年から、8階建て以上では29年までに禁止する。既存の建物ではガスコンロなどでガスを使い続けることができる。病院や商業施設、飲食店なども例外としてガスを使うことができる」とのこと(日経2023.5.4)。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN033E20T00C23A5000000/

日本でもヒタヒタとオール電化が増えている。

親戚が●条工務店と新築住宅の契約をしたところ、オール電化がデフォルトで、調理機器はIHだったと聞いた。電磁波が怖いからせめてセラミックコンロにしようとしたところ、断られたとそうだ。

そんなことは契約前にわかりそうなものだと思うが、確認を怠ったらしい。

ガスコンロは喘息の一因になっているということもあり、ガス離れはわからなくもないが、まさかのオール電化、まさかのIH・・で、新築の祝いも言いにくい。

工務店が原発を推進し、オール電化を進めているわけでもないだろうが、施主がコンロも選べないような注文住宅は、私ならばお断りだ。

オール電化ではなく、換気の良い省エネ住宅というのはないものだろうか。

キューリング・ドクターペッパーもリユース容器を増やす

キューリング・ドクターペッパーは、リユース容器を増やす方針を発表した。2024年までにアメリカの主要都市で、繰り返し使えるリユース容器で販売し、回収した容器に新たな飲料を詰めるパイロット事業を開始するようだ。

コカ・コーラは2030年までに全飲料の25%以上を再利用できる容器で販売することを目指す。また、ペプシコは2030年までに20%を目指している。

ようやく飲料メーカーも脱プラに目覚めたように見えるが、そのリユース容器がプラスチック製の可能性もあるので、楽観できない。

<出典>

https://recyclingtoday.com/news/green-century-funds-pressures-keurig-dr-pepper-into-reuse-options/?utm_campaign=Recycling+Today+Newsletter&utm_source=04%2f18%2f2023+-+&utm_medium=email&utm_term=https%3a%2f%2fwww.recyclingtoday.com%2fNews%2fgreen-century-funds-pressures-keurig-dr-pepper-into-reuse-options&utm_content=463848&isid=3633CF&eType=EmailBlastContent&eId=03c65227-1e89-4174-bf74-f1659c14c0af

寝屋川病から学ぶプラスチックリサイクルの危険性 リサイクル施設は大丈夫?

『日本の科学者』(日本の科学者会議編/本の泉社)の今年2月号の特集は、「プラスチック問題を考える」だった。

読んで驚くのは寝屋川で起きた「事件」。リサイクル施設(4市の容器包装プラを選別・圧縮梱包する施設「かざぐるま」と、廃プラリサイクル工場)が稼働後、住民に化学物質過敏症の症状が現れた。そのため、住民や研究者が、地道に揮発性有機化合物の発生状況などの調査を繰り返し、証拠を集めたが、司法はそのような科学的証拠を無視して判決を下した。

裁判官が文系人間だっため、理系の証拠を理解できなかったのか。それとも、「プラスチックのリサイクルが悪いわけない」「被害は住民の思い過ごし」などの先入観念があったのではないかと思われる。

「かざぐるま」のような施設は、今や全国大半の自治体にある。住民から集めた容器包装プラスチックを選別し、圧縮梱包後、落札した再商品化工場のトラックが取りに来るまで保管しておく施設だ。このような身近などこにでもある施設の周辺でさえも、TVCO(総揮発性有機化合物)濃度は高く、深夜でも操業時の80%程度もあるそうだ。

つまり、廃プラを圧縮するなど力を加えていないときでも(単に積み上げているだけでも)廃プラからVOCが発生しているということだ。

選別・圧縮梱包施設でさえもVOCが発生するのだから、廃プラの解砕や熱風乾燥、加熱溶融、押出成形などを行う廃プラリサイクル工場からは、当然相当量のVOCが発生する。リサイクル工場ではさすがに押出成形機の排気だけは脱臭装置を通して排気筒から排出していたが、それ以外は処理せずに、そのまま通風窓や換気扇から放出していたという。

地形の関係もあり、排気されたVOCなどは、上空へはほとんど拡散せず、谷間の風によって住宅地へ流れていったようだ。

排気されたのはVOCだけでなく、他にもプラスチックから揮発した化学物質があったはずだ。杉並病の教訓は活かされていなかったということだ。リサイクル関係者の方々には、今後はぜひ杉並病と寝屋川病から教訓を得て、工場の設計や建設場所などを決めてほしい。

昨年4月に施行されたプラスチック新法により、新たなリサイクル施設が全国で次々と稼働を始めた。周辺住民に影響はないのか心配になる。リサイクルよりリデュースが大事だとかけ声はかけられているが、プラスチック生産量は増える一方だ。

先月発表されたミンデルー・モナコ委員会の報告は、「プラスチックは、そのライフサイクルのあらゆる段階で、病気、障害、早期死亡を引き起こす」と断じている。

https://www.pharmnews.com/news/articleView.html?idxno=220434

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36969097/

プラスチックを本当に減らすには、総量規制が必要であるにも関わらず、そのような話はまだ聞かない。プラスチック代替品、といいながらプラスチックを少しだけ減らしただけの製品も多い。

行政担当者の方々もこの本を読んで、安易にリサイクルを推進することの危険性を知ってほしいと思う。

<関連記事>

G7、新たな海洋プラごみゼロ目標を前倒し。目標値が低すぎた大阪ビジョン仕切り直し

2019年6月の大阪サミットで決まった「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を仕切り直すことになった。

大阪ブルー・オーシャン・ビジョンでは「2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにまで削減することを目指す」ことが合意されていたが、当時から意欲的な国々の間では疑問が呈されていた。

やはり、前倒しがG7で決定した。新たな目標は、「海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2040年までにゼロにする」である。

2050年には海のプラごみは魚の量を上回る(重量換算)とまでいわれているので、2040年でも遅すぎるくらいだろう。

もし、アメリカがまだトランプ政権の時代だったら合意しなかったろうが、民主党政権だから合意できたのだろう。

日本が喜んで合意したとは思えないが、これからどのように進めるつもりなのか興味津々だ。まさか「このままでいい。日本からは流出していないのだから」などとは考えていないよね?

<G7目標についての出典>

「40年までに新たな汚染ゼロ G7、海洋プラごみ対策で合意」↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/5f637480b7de6ac5b7ca6edf7e7bd34094906050

ボストンで、アルコールの小瓶を禁止する法案検討中

ボストン市議会議員のリカルド・アロヨ氏が、市内の酒屋が1.7から3.4オンスのミニボトルを販売するのを禁止することを提案したそうだ。

法案の提出理由は、「アルコール乱用と街路の廃棄物」の両方を防止するためだ。

ボストン市があるマサチューセッツ州では飲料容器のデポジット制度が導入されているが、対象となる飲料は「ビール、麦芽飲料、ミネラルウォーター、炭酸入りソフトドリンク」だ。

いわゆるニップボトルに入っているような類のアルコールの瓶は対象になっていないようだ。

そのため、街中で気軽に小瓶を買って、ポイ捨てする人もいるのだろうか。

日本でも最近ミニボトルは大流行だ。健康ドリンクのミニボトルやコーヒーなどのミニペットボトルが落ちているのを見かけることが増えた。

このようなミニサイズのものは手軽に買えて、良心の呵責なく気軽に捨てられるのだろう。

日本でも、ミニサイズのボトル類に対し、何らかの規制をかけるべきだと思う。

<出典>

https://nypost.com/2023/04/06/boston-weighs-banning-tiny-bottles-of-alcohol/?eType=EmailBlastContent&eId=3e0838d4-cb84-425f-97f8-413dd1414e02

人工芝の上で子どもを遊ばせる場合の注意点

人工芝について検索していたところ、Environmental Working Groupの記事が見つかった。

記事によると、「親は何ができる?お子様が人工芝の上や近くで遊ぶことが心配な場合は、次の予防措置を講じてください」として、以下の注意点が呼びかけられていた。

https://www.durexart.com/news-insights/news/new-studies-show-pfas-artificial-grass-blades-and-backing

——以下転載(機械翻訳)—–

・人工芝で子供を裸足で遊ばせないでください。
・飲み込みを防ぐため、幼い子供や赤ちゃんをできるだけ芝生から遠ざけてください。
お子様が飲食したり、オーラルガードを調整したりする前には、必ず手をよく洗ってください。
・芝生で遊んだ後は、できるだけ早く子供たちにシャワーを浴びさせ、髪をブラッシングさせてください。
・遊んだ直後と中に入る前に、靴を脱ぎ、その他のギアを振ってください。(充填材のこと?)
・車や家に定期的に掃除機をかけて、人工芝フィールドから移動する汚染物質を取り除きます。
——転載はここまで——

主に人工芝の充填材の危険性についての注意のようだ。

家の庭に敷く人工芝の場合は充填材を使わないので、ここまで注意しなくてもよいと思う。しかし、PFASなどの化学物質が芝に含まれていることを考えると、庭に敷くのはやめた方がよさそうだ。

最近発表されたカナダの研究で、食品容器に使われていたPFASが揮発することがわかった。人工芝のPFASも揮発しているかもしれない。

<関連記事>

米バーモント州で、PFAS入りの人工芝や化粧品、生理用品、衣類を禁止する法案が上院を通過

アメリカのバーモント州で、PFASやフタル酸エステル、ホルムアルデヒドなど有害物質の入った人工芝や化粧品、繊維製品、生理用品を禁止する法案が、上院を通過した。全会一致とのことで素晴らしい!

https://vermontbiz.com/news/2023/april/04/senate-votes-advance-bill-protect-pfas-and-other-toxics-cosmetics-textiles-and

https://www.beautynury.com/news/view/100870/cat/10

このあと、下院で審議される。法案が成立したら、少なくとも人工芝と生理用品に関しては、バーモント州はアメリカで初めての州になる。

人工芝に関しては筆者の知り限りということだが、生理用品に関してはこの記事による↓

https://www.vermontpublic.org/local-news/2023-03-17/vt-bill-would-ban-forever-chemicals-in-menstrual-products-textiles-turf

PFASフリーの人工芝は、室内用ならば作ることも可能だろうが、競技用として使用するようなロングパイルはPFASがないと難しいだろう。競技用人工芝がなくなれば、喜ぶ選手も多いはず。また、今は室内用もPFAS入り製品が一般的なので、この法律はとてもよいと思う。

ニューヨーク州の法律では屋内使用の人工芝は規制されたが、屋外用はまだ規制されていない。

https://www.bureauveritas.jp/consumer-products-retail/newsroom/230131

生理用品に関しては、体内にフタル酸エステルやPFASなどが使用時に吸収されやすいので、日本も含めすべての国・地域で早急に禁止すべきだ。

(補筆2023.4.17)

法案について、日本語の記述があった。

https://www.envix.co.jp/region/global/pfas/

「米バーモント州議会、有害化学物質が意図的に添加された化粧品等の規制法案を審議へ
2023年の会期が始まった米バーモント州議会に、有害な化学物質を含有する化粧品と生理用品を規制する法案(S.25)が上程され、同年1月20日より上院の所管委員会に付託されている。本法案は、規制対象物質としてペル/ポリフルオロアルキル物質(PFAS)など30種近い化学物質や化学物質クラスを挙げ、2026年1月より、それらが意図的に添加された製品の製造や販売、流通を禁じることを提案している。また、本法案には、PFASが意図的に添加されたテキスタイル/テキスタイル製品と人工芝競技場の製造、販売、および流通を、それぞれ2026年1月と2023年7月より規制する条項も含まれている」とのこと。

法案通り成立すれば、バーモント州で今後新たに人工芝競技場が作られることはなくなりそうだ。

<関連記事>

クローズアップ現代のPFAS特集 

4月10日のNHK・クローズアップ現代でPFASを特集した。

見てなかったので、見逃し配信で見たところ、よくまとまっていてなかなか良かった。

NHKでもPFASを報道するようになったのだなぁと隔世の感がある。責任企業の1つであるダイキンの名前も出していた。もう多くの人が知っていることだから、今さら隠しても仕方ないという判断だったと推測する。

最近は東京新聞などもPFAS汚染問題を頑張って追いかけているが、これまでPFASをまともに扱っていたのはTansaと週刊金曜日くらいたったという声がある。確かに、Tansaの「公害PFOA」はどれもとてもよい記事で、参考になる。

https://tansajp.org/investigativejournal_category/pfoa/

NHKのクロ現では、「関連性を示す十分なエビデンスがある」疾病について言及していたのはとても良かった。「限定的または示唆的なエビデンスがある」方については言及がなかったような気がするが、NHK「PFAS基本を解説(4.10)」には記載されている↓

—–(転載)—–

「関連性を示す十分なエビデンスがある」としたのは

▼動脈硬化などの原因となる脂質異常症

▼腎臓がん

▼抗体反応の低下(ワクチン接種による抗体ができにくい)

▼乳児・胎児 の成長・発達への影響 

です。

「限定的または示唆的なエビデンスがある」としたのが

▼乳がん

▼肝機能障害

▼妊娠高血圧症

▼精巣がん

▼甲状腺疾患または機能障害

▼潰瘍性大腸炎

です。

血液中のPFASの濃度と健康リスクとの関連についてもまとめています。

1ミリリットルあたり20ナノグラムを超える状態が続くと健康へのリスクが高く、2ナノグラム未満だとリスクは低いとしています。(PFOSとPFOAを含む7種類のPFASの合計)

また、子どもや妊婦はその間の値であっても健康影響の可能性があるとしています

——(転載はここまで)——

ただし、この記事の最後のコメントは残念だった。

「たとえばPFASにはプラスチックのような『フッ素樹脂』も含まれていますが、PFOSやPFOAとは異なり水溶性ではないため、体には取り込まれないと考えられています。フッ素樹脂はリチウムイオン電池や燃料電池、通信用の光ファイバーなどにも使われていて、カーボンニュートラルや高度情報通信社会に不可欠な用途も多数あります。すべてを規制するのではなく、有害性があるものに限定した慎重な規制が求められます」とのこと。

プラスチックのようなフッ素樹脂とは、フライパンなどのコーティングに使われているものだろう。危険なPFOAが使えなくなった今は、PTFEなどのPFASが使われている。これについては、コーティングにキズが着いただけでも大量のPFASが流れだし、体内に入る可能性が既に論文で指摘されている。

https://gigazine.net/news/20221224-teflon-pan-plastic-particles/

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S004896972205392X?via%3Dihub

体内に入ったPFASは、空気動力学径で4マイクロメートル以下であれば、肺胞までたどり着くことが既に判明している。

人間の肺や胎盤、血液、母乳などからマイクロプラスチックが検出されているのだから、マイクロプラスチックとなったフッ素樹脂が体に入った後は、内臓などに居残り溜まり続けるだろうことは想像に難くない。

また、最近のカナダの研究で、食品容器に使われたPFASが常温でも揮発することが明らかになった。まずは、必要不可欠でないところや食品に触れるところ、揮発しやすいところからPFASフリーを進め、数年以内にはすべてのPFASを禁止してほしい。