2009年に公布・施行された議員立法の海岸漂着物処理推進法に、マイクロプラスチックなどのことを加えた改正案が今日(2018.6.8)国会に提出される。
「改正案は今国会で可決成立し、施行は今夏となる見込み」(日経新聞)とのこと。
残念ながら、マイクロビーズ製造禁止などは「国民生活への影響が大きい」などとして盛り込まれなかった(毎日新聞)。代わりに「製造自粛」が求められたようだ。
欧米などではマイクロビーズの製造も販売も法律により禁止されることが決まっている。「国民生活への影響が大きい」のは製造や販売が禁止されることではなく、禁止されず放流され続けることのほうだ。
製造・利用事業者への影響は大きいかもしれないが、「自粛」では生ぬるい。国は代替品のあるものから順次禁止し、事業者は代替品の開発に尽力すべき。
それが事業者の消費者への義務であり、企業の生き残る道ではなかろうか。国に圧力をかけて規制逃れをしていても、国内ではなんとかなっても海外では通用しない。
日本企業の近年の低迷は、国や国民への甘えも根底にあるのではなかろうか。
<参考>
日経新聞「微細プラ製造、自粛求める 洗顔料・歯磨き粉で使用」↓
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31394130V00C18A6CR8000/
毎日新聞「プラゴミ対策、改正法が国会提出へ」↓
https://mainichi.jp/articles/20180608/k00/00m/040/020000c
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国連がプラごみ対策に乗り出しているのに、プラごみ大国のアメリカと日本が協力できないとは、日本の道徳観が露呈されてしまいました。
政府がやらなくてもレジ袋削減などに取り組んでくれる、世界の将来を考えている議員さんはおられないでしょうか?