以前、柔軟剤について調べていた際、ドイツでのアンケート結果の資料を読んだ。それによると、ドイツで柔軟剤を使用する層は、テレビコマーシャルに洗脳されやすいタイプの人たちで、低所得者や低学歴者に多い、という結果であった。
日本では、特に若い層に柔軟剤使用者が多いようだが、所得や学歴には無関係で、高所得者も高学歴者もこぞって柔軟剤を使っている。
日本人はドイツ人に比べ、コマーシャルで洗脳されやすいタイプの人が多いようだ。（ちなみにフランス在住の人に聞いたら、やはり柔軟剤を使う人は多くないそう。なぜ要らないものにお金を払う必要があるのか？とのことだ）
同調圧力が強い日本では、テレビで宣伝されていることをそのまま信じ込み、「他の人が使っているならば、自分も使わなければ」と思ってしまう人が多いのだろうか？
柔軟剤も毎日使えば安くない。石鹸洗剤を使えば合成洗剤と違ってゴワゴワしないから、柔軟剤を使う必要はない。昔と違って、石鹸洗剤は液体のものもあり、粉石鹸が苦手な人にも使いやすくなった。わざわざ合成洗剤を選び、ゴワゴワするからといって、百害あって一利あるかないかわからない柔軟剤を使って、自分や家族だけでなく近隣の人たちにまで「香害」の原因になるマイクロカプセルなどをばら撒く理由はない。
柔軟剤の多くには合成香料を内包したマイクロカプセルが入っている。マイクロカプセルはマイクロプラスチックの一種で、衣類についたそれは香りとともに、目に見えない小さなプラスチック片を大気中にまき散らしている。吸い込んだ人は化学物質過敏症を発症する危険性だけでなく、他の病気を背負い込む可能性も大きい※。
マイクロカプセルを家庭用品に使用することは早急にやめてもらいたい。メーカーの良識に期待したい。
※（2022.10.9付記）『脳神経内科』93巻２号（2020.8）に掲載されている「大気汚染と認知症」によると、PM2.5などの大気汚染は認知症と関連があるそうだ。ということは、マイクロカプセルやその破片が空気中に飛散していれば、それを吸い込むことで認知症になるリスクも高めてしまう可能性があるということだ。
自分も昔は柔軟剤は洗濯に必要だと調べもせずに使っていました。CMに洗脳されていた者として反省し、経験を活かして香害をなくすために努力したいと思います。今使っている人の気持ちを考えて、やめてもらうにはどうするかを工夫したいです。
私も、巷に蔓延している香害に辟易している一人です。
柔軟剤愛用者と所得・学歴に何らかの関係性があるのか調べていたら、こちらの記事に辿り着きました。ドイツでの調査結果は実に意味深長ですね。
私自身は高学歴でも富裕層でもありませんが、若い頃から敏感肌だったり強い香りが嫌いだった上に常に犬猫を飼っていた為、化粧品やシャンプー、石鹸、洗濯洗剤や食器洗い洗剤に至るまで余計な香料の入っていないものを探して使用してきました。スーパーやドラッグストアでは売っていないものばかりで買い足しが面倒だし多少お金もかかりますが、お陰で還暦を過ぎた今も嗅覚は健在です。
膝を壊して以来タクシーを利用することが増えましたが、今はもう無臭のタクシーに巡り合うことが奇跡と思うほどで、窓を開けさせて貰ってなんとかしのいでいます。ところが最近のタクシーは窓が全開にならず、片側はフィックスになっています。車内に合成香料を充満させた上に換気できない仕様になっているのです。息を止めるのにも限界があり(こ○す気か)と思います。けれど強烈な合成香料臭で充満しているタクシーほど運転手さんは｢何か匂いします？｣と、どの人もキョトンとして全く匂いを感じていないのです。麻痺しているのでしょうが、嗅覚は五感のうちでも最重要器官ゆえ、全くの無臭と思って毎日運転している人が今の日本にこんなにたくさんいるのかと思うとなんだかゾッとします。そういうタクシーでお釣りを貰うとお札に甘い匂いが染み込んでいて、財布に入れるのを躊躇うほどです。平安時代の貴族が和歌をしたためた手紙を香で焚き染めたように、令和のタクシーではお札に合成香料を焚き染めています。
タクシーに限らず郵便局や宅配便の配達の人、コンビニ店員さんも柔軟剤臭が強烈な人が多いです。辟易しながらも身体が大丈夫なのか心配になります。
ドイツでの調査結果から考えるに、日本で昨今、貧困層が増加しているということと、柔軟剤愛用者が多いことに何らかの関係があるのだろうかと気になります。米の値段が高騰し、更なる増税が懸念される昨今、逆にもっと家計が苦しくなれば柔軟剤使用者が減るのかどうなのか、そんな悲壮な形ではなくもっと穏便な流れで過熱しすぎた柔軟剤ブームが終焉を迎える道はないものか、と日々頭を悩ませています。
長々と愚痴まがいの乱文どうかお許しください。