先般決まったプラスチック資源循環戦略を実現するための施策について、環境省がパブコメを募集している。
12月25日までだ。
https://www.env.go.jp/press/108717.html
今回の施策で気になるところは、ポリバケツや文房具などの「製品プラスチック」と、これまでの「容器包装プラスチック」の一括回収だ。
これが正式決定すると、市民生活にも影響が大きい。
私自身、一括回収には賛成だが、問題は「誰がカネを出すのか」ということ。
これまでの容器包装プラのように、自治体が税金をジャブジャブ使って回収することにでもなれば、プラスチックは減らないだろう。
やはり「拡大生産者責任」が重要で、回収費用も事業者が払うようにしないと、プラスチックは減らない。
にも関わらず、
「事業者(例えば小規模店舗等)から排出されるプラスチック資源を市町村が回収する場合には、家庭から排出されたものとまとめてリサイクル できる環境を整備等」
などということまで書かれた資料まである(11月20日の小委員会配布資料↓)。
https://www.env.go.jp/council/03recycle/20201120t1.pdf
一体どこまで回収に税金を使おうとするのか。
これが「日本方式」で、海外で一般的に行われている「拡大生産者責任」による回収よりもうまくいくとでも思っているのだろうか。
また、資源循環戦略で「使い捨てプラ25%削減」という目標が決まったにも関わらず、具体的な品目がレジ袋以外はまったく決まらない、というのも問題だろうと思う。
他にもツッコミたいところは多々あるが、私としてはこの2点が特に気になっている。
これまでのプラスチック資源循環小委員会↓
https://www.env.go.jp/council/03recycle/yoshi03-14.html