柔軟剤を使う人が増えている。合成洗剤を使う人が多いから、当然だろう。
合成洗剤を使って洗濯すると、衣類が固くゴワゴワになる。それを柔らかくするため、柔軟剤を使いたくなる。
粉石けんや液体石けんを使っていれば、それほど衣類は固くならない。干す際に、バサバサと衣類を払ってから干せば、それなりにふっくらするし、気持ちよくパリッとなる。
柔らかすぎると油分がまだ付いているような気がして気持ち悪いが、パリッと感があると清潔感がある。
しかも、以前アサイチでも放送されたそうだが、柔軟剤を使うと吸水力が落ちる。
そのため、水を拭き取る際、ついゴシゴシ拭うことになる。そうすると肌が刺激されるため、余計に柔軟剤でタオルを柔らかくしたくなるのではないか。
その上、柔軟剤を使いすぎると汚れを再付着させるという。
にも関わらず、柔軟剤を使う人が多いのはコマーシャルによる洗脳効果だろうか。
そのせいか、化学物質過敏症が増えている。小学生など児童の発症も多い。
柔軟剤には、キャップ1杯の中に約1億個のマイクロカプセル(香り成分などを包み込むための被膜)が入っているそうだ。そのマイクロカプセルはもちろんプラスチック。そのため、衣類に付いたプラスチック(マイクロカプセルの破片)を、使用者のみならず周辺にいる人たちも吸引することになる。
これはある意味、ペットボトルの中のマイクロプラスチックを飲料と一緒に飲むよりも怖ろしい。肺に入り込む可能性があるからだ。
マイクロカプセルの材質によっては、強毒性のイソシアネート類を吸引することもある。
しかも、洗濯水と一緒に下水道へ流れるマイクロカプセルは、海ごみの原因となる。
合成洗剤だけでも迷惑だったのに、最近のマイクロカプセル入り柔軟剤はまさに迷惑千万だ。値段も決して安くない。
早急に、柔軟剤などに使用するマイクロカプセルは、禁止すべきだ。
柔軟剤と合成洗剤の関係は、除草剤と除草剤耐性の遺伝子組換え作物の関係と似ている気がする。
<関連記事>
<参考>
「多めに入れると吸水性低下 柔軟剤のテスト」↓
http://www.do-syouhi-c.jp/test/kira95jyuunannzaipdf.pdf
MSNニュース(2019.6.27)「洗剤・柔軟剤などに含まれる「香りマイクロカプセル」が、環境だけでなく人体にも悪影響を及ぼす!?」
『マイクロカプセル香害』(2019年)古庄弘枝著
ほか