オーストラリアの繊維メーカー「レンチング」は、木材から生分解性のある不織布を製造する技術を構築したそうだ。
日本では、清水建設が間伐材からプラスチックの添加剤を抽出する研究施設を島根県に新設する。
また、王子ホールディングスは、木材から糖類のグルコースをつくる技術を開発。生分解性プラスチックであるポリ乳酸に加工することができるそうだ。量産体制をつくり、自社でのプラスチック開発も視野に入れるとのこと。
バイオベースのプラスチックや生分解性プラスチックがすべて良いわけではないが、海洋プラスチック汚染を解決するためにはこのようなイノベーションは必要だろう。
しかし、これまでのような大量生産大量廃棄(あるいは大量リサイクル)では環境汚染も環境破壊も止まらない。
このような技術を利用して、使い捨てのものではなく、必要性の高い、環境負荷の少ないものを生み出してくれることを期待している。
<参考>
サステナブル・ブランド・ジャパン(2018.9.27)「オーストリア レンチング、木材パルプ原料で持続可能な不織布
http://www.sustainablebrands.jp/news/os/detail/1190961_1531.html
日本経済新聞(2018.12.15)「木材由来プラ 広がる 清水建設、島根に研究施設 」
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