RKB毎日の「香害」放送、よかった!

RKB毎日がとてもよい香害の放送をしてくれた。
短いけれど、とても的確だ。

EUのマイクロカプセルの規制動向もよくわかる。

ドイツ在住の知人によると、ドイツでは柔軟剤が日本ほど使われていないせいか、香害はほとんど問題になっていないそうだ。

日本ではなぜこれほど柔軟剤が一般的になってしまったのだろう?やはりテレビコマーシャルの影響だろうか?コマーシャルによる洗脳は怖い。要らないものでも、必要だと思い込まされてしまう。

EUでの規制目的は「香害」防止ではなく、あくまでも意図的に添加するマイクロプラスチックを規制することだ。

日本も早くマイクロプラスチックの意図的添加を規制してほしい。日本には、スクラブ目的の洗顔剤などだけが、化粧品に含まれるマイクロプラスチックだと誤解している人がまだまだ多い。

そんなものは、マイクロプラスチックのごく一部に過ぎない。他に多くのマイクロプラスチックが、柔軟剤や洗剤、ペンキ、化粧品、農薬、インクなどに使われている。

第4弾↓
https://youtu.be/l10CWhy3dTg
過去の放送はこちら↓
第1弾↓
https://youtu.be/lvtVSkBg4gs
第2弾
https://youtu.be/c_t2mVtOKlc
第3弾
https://youtu.be/Z8-bH7j8etk

フタル酸エステル類も少子化の原因?

昨日の本ブログで化粧品に使われているフタル酸エステル類について触れたため、気になってフタル酸ジエチルについて少し調べてみた。

環境省の資料を見ると、

https://www.env.go.jp/chemi/report/h16-01/pdf/chap01/02_2_17.pdf

「フタル酸ジアルキル(C=1~2)の主な用途は、有機化学製品用(ゴム製品、接着剤、 その他)、添加剤(樹脂用、合成樹脂)、有機化学製品用(その他)、添加剤(樹脂用)とされ ている 17)。本物質の主な用途は可塑剤で、酢酸セルロース、メタクリル酸樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレンにも相溶性がある。また、香料の保留剤としても用いられる」

とのことだ。

(注)フタル酸ジアルキル(C=1~2)(フタル酸ジエチ ル、フタル酸ジメチル)

香料の保留剤というのは、それぞれ揮発性が異なる香料の揮発性を調整し、香りを保持するためのものらしい。香料は通常、10種類以上を組み合わせて使うものなので、それらの揮発性を調整する必要がある。

p.10のヒトへの影響の項を読んで驚いた。

「ヒトの精液で本物質が検出されており、多分、プラスチック包装に本物質が広く使用さ れていることの結果だろうと考えられている」そうだ。

また、こんなことも書かれている。

「健康な成人男子あるいは不妊治療の患者の夫から得た精子に本物質を含むフタル酸エス テル類を添加して培養したところ、すべての物質で精子の運動性が用量依存的に阻害され、 速効性はあまりなかったが、暴露時間の経過と共により顕著な影響となった。精子の運動性はフタル酸ジエチルヘキシル及び本物質でより大きな影響を受け、フタル酸ジ-n-オクチ ルで影響が最も小さく、次いでフタル酸ジブチルと思われた 33) 」。

ということは、プラスチックや香りに使われるフタル酸エステル類は、少子化の原因物質の1つだということだろうか。

少子化対策として、不妊治療費用を助成するのもよいが、フタル酸エステル類を規制することも必要なのではないか。柔軟剤や洗剤、シャンプー、ひげそりクリーム、制汗剤など、男性が使うものにも香り成分の入った物はいくらでもある。

EUは、数年前にフタル酸エステル類の使用を厳しく制限した。フタル酸エステル類は、赤ちゃんの脳にも損傷を与えると報道されたことは昨日も書いたとおりだ。

日本も早急にフタル酸エステル類を厳しく制限してほしい。

化粧品の安全性は?PFAS、マイクロプラ、フタル酸エステル類

化粧品の安全性について、いくつもの疑問符がついている。もちろん以前からアブナイ化粧品はあったけれど、表示さえ確認して買えば、ある程度危険は回避できると楽観していた。

しかし、成分表示が不十分で、自衛できないらしい。

研究チームがアメリカで購入した多くの種類の化粧品から、高濃度の有機フッ素化合物(PFAS、ピーファス)を検出したそうだ。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/06/post-96530_1.php

「全体の52%の製品から高濃度のフッ素が検出された。リップメイク用品は55%、液体状の口紅は62%、ファンデーション(リキッドおよびクリーム)は63%、コンシーラーは36%、マスカラは47%、ウォータープルーフマスカラは82%に高濃度のフッ素が含まれていた。そのほかのアイシャドーやアイライナー、クリーム、化粧下地やペンシル類についても、全体の58%に高濃度のフッ素が含まれており、パウダー類や頬紅、ブロンザー、ハイライターやスプレー類などについても全体の40%に高濃度のフッ素が含まれていた」とのこと。

とりわけフッ素濃度が高かった29製品をさらに分析したところ、4から13種類のPFASが含まれていたそうだ。この中で製品の成分表示ラベルにPFASが記載されていた製品は、たった1つだけだったという。

こんな危険なものを化粧品に入れているとは・・と思いながら眺めていて、ふと気づいたのは、PFASの入っているものとマイクロプラスチックを含有する化粧品とは共通するものが多そうだということだ。マイクロプラスチックも口紅やファンデーション、アイメイク関係に多く使われている。

PFASとマイクロプラスチックは相性がよいのだろうか?

ではこのあたりだけ避ければよいかというとそうではなく、シャンプーや香り製品などにはフタル酸ジエチルなどのフタル酸エステル類が使われている。

フタル酸エステル類は「赤ちゃんの脳に損傷を与える危険があるため、直ちに禁止すべき」だと専門家が警鐘を鳴らしていると以前のCNNニュースにも書かれていた。

CNN NEWS(2021.2.20)

https://edition.cnn.com/2021/02/20/health/baby-brain-damage-plastic-phthalates-wellness/index.html

フタル酸エステル類は、以前から発がん性や精子数の減少など危険性が指摘されている化学物質で、プラスチックの可塑剤としてもよく使われている。

CNNニュースによると、「フタル酸エステル類は、自動車、家庭、食品、パーソナルケアの何百ものアイテムに含まれています。洗剤; ビニールフローリング、衣類、家具、シャワーカーテン。自動車用プラスチック; 潤滑油と接着剤; 雨や汚れに強い製品。シャンプー、石鹸、ヘアスプレー、マニキュアなど、香りを長持ちさせる商品も多数」とのこと。

メーカーは一体何を考えてこのような商品をいつまでも使い続けているのだろう?使いやすさや売りやすさばかりを追求し、肝心な安全性を軽視しているのではないか、と腹立たしい。

防虫剤や殺虫剤を妊婦が使用すると、新生児の体格に影響

国立環境研究所と名古屋市立大学は、妊婦が防虫剤や殺虫剤を使用することで、新生児の体格にどの程度影響があるかを調査した。

体重と身長に若干影響がでるようだが、それほど大きな影響ではなさそうだ。しかし、この調査はあくまでも身長や体重への影響だけなので、ほかのことは不明だ。

たとえば、IQや自閉症などへの影響もまだわかっていない。

わずかとはいえ、身長や体重に影響がでたということは、やはり妊婦は使用を控えた方がよさそうだ。

エコチル調査約10万人の妊婦を対象に、妊婦の殺虫剤・防虫剤の使用と子どもの体格の発育の各指標(出生時体重・身長、生後1か月までの体重増加量・身長増加量)との関連についてそれぞれ調べました。解析の結果、特定の殺虫剤・防虫剤の使用は出生時体重や身長増加量の減少と関連していましたが、個人レベルで見るとそれらの影響は大きくはありませんでした。ただし、妊婦の殺虫剤・防虫剤の使用が、子どもの体格の発育のみならず様々な発達とも関連するかについては十分に解明されていないため、今後はさらなる検討が必要です。

研究結果の詳細は↓

国立環境研究所ウェブサイト「妊娠期における母親の殺虫剤・防虫剤の使用と新生児の体重・身長の発育との関連」↓

https://www.nies.go.jp/whatsnew/20200731/20200731.html

消毒ロボット、子どもの目の高さで消毒駅を噴霧

今日、NHKニュースで、消毒ロボットの実証実験を紹介していた。

場所は高輪ゲートウェイ駅。手すりなどにシューシュー消毒液を噴霧しながら自動で動くロボットだ。

消毒液の中身についての紹介はなかったが、噴霧ということは人が吸い込む危険性が大きい。しかも、ちょうど子どもの目の高さでシューシューしていた。

朝まで影響が残らないように、夜中に少し動かすだけならばまだしも、人のいる時間帯に動かすのはやめてほしい。

スーパーなどに設置されている消毒液も、うっかり使うと、ちょうど子どもの目の高さ。目を直撃することがあって怖い。

コロナ対策とはいえ、過剰な消毒はかえってアブナイ。特に、噴霧は危険が大きい。

コロナ対策を大義名分にして、単にロボットで話題を呼びたいだけではないか。

NHK「コロナ消毒作業をロボットで 高輪ゲートウェイ駅で実証実験」↓

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200727/k10012534371000.html

 

9千人の香害アンケート、回答者の8割が香りで頭痛や吐き気

日本消費者連盟など「香害をなくす連絡会」が行った「香害」についてのアンケート結果がまとまり、昨日(2020.7.1)記者発表された
約9000人が回答したとのこと。うち8割が、香りのせいで頭痛や吐き気など具合が悪くなったことがあるとのことだ。
このうち約2割の人たちが、職場へ行けなくなり退職に追い込まれたり、学校へ行けなくなったりしている。
一番発症する製品は柔軟剤、2番目が香り付き合成洗剤だ。
およそ9割の人がマイクロカプセルの使用中止を求め、8割の人が香り付き製品の販売・開発中止を求めている。
ここまで被害者が多いと、柔軟剤などの香り付き製品は暴力で、強い香りは「香害」ではなく、公害だ。

<録画(2020.7.1)UPLAN 【記者会見】「香害」アンケート集約結果発表~9000人の声を届けます~>
https://www.youtube.com/watch?v=9GMjraPLVgw

<上記の添付資料>
https://nishoren.net/flash/13304

プラスチックも原因?このままでは5人中4人の男性が不妊に

プラスチックの添加剤を調べていて、少子化についての記事を見つけた。
少子化の原因の1つに、プラスチックの添加剤としても使われるフタル酸エステルなどの化学物質が絡んでいるのではないかとのこと。
1973年から2011年の間の精子減少率が年1.9%だった。現在20%の若いカップルが不妊治療をしないと出産しない。
このままではわずか37年で、カップルの15%か20%は不妊治療なくしては出産まで漕ぎつけられないそうだ。

プラスチック添加剤が繁殖力のダメージに繋がるならば、食品や飲料包装にプラスチックを利用するのはやはりマズイのではないか。
もちろん繁殖力の低下には、プラスチックだけでなく、農薬なども影響しているそうだから、農薬を使っている野菜や果物にも気をつける必要がある。
しかし、日本の農薬規制は近年どんどん緩和されており、今では単位面積当たりの使用量が世界一ともいわれるほど農薬を使っている。
しかもコロナ禍で、食品や飲料はますますプラスチックに依存している。
記事によると、中国やインドの出生率の予想外に低下しているとのこと。
早急に、脱プラと脱農薬(少なくとも問題になっている有機リン系やネオニコ系などだけでも使用を中止する)などにより化学物質の使用を徹底的に減らさない限り、人類は絶滅するしかないのだろうか。
とりわけ、脱プラや減農薬に消極的な日本に住んでいると、真っ先に絶滅危惧種になりそうだ。

<参考>
GMO(2020.2.6)CHEMICAL TOXICITY AND THE BABY BUST;
https://www.gmo.com/asia/research-library/chemical-toxicity-and-the-baby-bust/

風の強い日に異臭 近所の人が洗剤を変えた?

最近、少し風が強いと近所から強い異臭が漂ってくるようになった。
香り付きの合成洗剤か柔軟剤かわからないが、マイクロカプセルに香料が入った高残香性タイプのものだということはおそらく間違いない。
匂いだけでなく、プラスチック製のマイクロカプセルも一緒に飛来してきているのだろう。想像しただけで気分が悪い。
なぜこんなハタ迷惑なものが商品として認可されているのか、と不思議で仕方がない。
使用者はおそらく匂いになれてしまい、あまり感じないだろうが、高残香性タイプの洗剤や柔軟剤は本当に近所迷惑だ。
暑くなってきたが、うっかり窓も開けられない。

コロナ自粛の影響で、大気中のマイクロプラスチックが激減

昨年、福岡工業大学の屋上で、大気中のマイクロプラスチックを検出した研究者らによると、今年1月までは大気1リットルにつき10万から20万個のマイクロプラスチックが含まれていたが、2月には数万個に減ったとのこと。
また、大分県や宮城県で発生した樹氷の成分中の窒素酸化物と硫黄酸化物も激減し、大気が劇的に改善したそうだ。
新型コロナウイルスの感染対策のため、中国で工場や交通が止まったことが影響したという。
マイクロプラスチックは、上空を地球規模で移動していることを考えると、中国の工場だけが原因とも思えないが、2月に減ったということはやはり中国の影響が大きいのだろうか。

<参考>
西日本新聞(2020.5.20)「中国の都市封鎖で九州の大気が劇的改善 ピーク時の10分の1に」
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/609079/

泡消火剤流出で、川の水から指標の6倍以上の発がん性物質が検出

普天間飛行場からの泡消火剤流出により、発がん性物質PFOSなどが、住宅地にまで飛散した。

付近の河川など5地点の水を採取し、分析したところ、多量の有機フッ素化合物が検出された。

宜野湾市の宇地泊川で採取した水からは、地下水汚染を判断する米国の暫定指標値PFOS・PFOA合計40ナノグラム(1リットル当たり)の6倍に当たる247・2ナノグラムが検出されたとのこと。

<参考>

琉球新報(2020.4.24)「普天間流出の泡消火剤に多量有害物 宇地泊川で米指標の6倍超 本紙・京大調査」↓

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1112140.html