ついにイングランドでも今年10月から、使い捨てプラスチックが禁止になる。禁止になるのは「10月から使用が禁止されるのはプラスチック製で使い捨て用の皿、トレー、ボウル、フォーク、スプーン、ナイフ、一部のポリスチレン製コップや容器など」(BBCニュース)とのこと。風船のプラスチック製スティックも禁止になる。
https://www.bbc.com/japanese/64286995
テイクアウト店でも、使い捨てプラを使わずにリユース容器や堆肥化可能容器などの代替品で食事を提供することになる。
既に多くの店で対応できているようだが、経費は1個当たり12ペンス(約19円)上がるそうだ。
日本ならばこぞって「こんなことに意味があるのか」「かえってCO2が増える」などと規制に反発する人の声を紹介し、反対を書き立てるメディアが多そうだが、イギリスの多くのメディアはその逆だ。
国民のプラ削減意識が日本よりはるかに高いようだ。
少し検索してみたところ、「対応が遅い」「まだプラごみが海へ行く」などのように、政府の対応の遅れや禁止対象の拡大を求める英紙ガーディアンの元編集者や環境団体グリーンピースの声を紹介している。
https://www.theverge.com/2023/1/15/23556068/england-single-use-plastic-plates-cutlery-ban
なお、スコットランドやウェールズではイングランドに先駆け、既に同様の対応をしている(スコットランドでは2022年6月から提供禁止になった。ウェールズでは2022年9月に禁止の法案が議会に提出されている)。
また、イギリスではプラ製ストローやマドラー、綿棒などは2020年から禁止されている。
(補筆2023.1.25)
JETRO(2023.1.24)によると、調理済みの食品向けなど、包装としての役割を果たす皿、トレー、ボウルについては、拡大生産者責任の対象になっているため、禁止の対象外だそうだ。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/01/2fd2625c1f92e0d5.html
<参考>