Lifetime Accumulation of Microplastic in Children and Adults(子どもと大人のマイクロプラスチック生涯蓄積量)という興味深い論文があった↓
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8154366/
マイクロプラスチックを含むことがわかっている8種類の食品(魚、軟体動物、甲殻類、水道水、ボトル水、塩、ビール、牛乳)と大気から摂取するマイクロプラスチックについて、ヒトの体内に入る量から排泄される分などを差し引いて、シミュレートして体内に残るマイクロプラスチック量を計算したものだ。
マイクロプラスチックと一緒に体内に入る化学物質についても検討したそうだ。
結論として、マイクロプラスチックも化学物質も、他の体内に入る無機粒子量や化学物質量などに比べると、微量だから影響は少ないだろうという結論のようだ。
しかし、身体中にまんべんなく溜まるわけではなく、特定の臓器に蓄積するだろうことを考えると、今後もヒトへの影響を調査する必要はあるそうだ。「局所的に、はるかに高い濃度に達するだろう」とのこと。
摂取するMPsは、食品よりも大気からのほうが多い。
また、果物や野菜に含まれるマイクロプラスチックについては計算していないそうだが、これらに含まれる量を考慮すると、かなり増える。しかし、たとえ7桁まで増えたとしても1日に摂取する無機粒子の量の0.004%に過ぎないとのこと。
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