韓国の文在寅大統領は15日、「プラスチック廃棄物を2030年までに60%削減し、2050年までにゼロにする」と発表したという記事を読んだ。
https://jp.sputniknews.com/life/202109158691377/
プラスチック使用量をゼロにするわけではなく、単にプラスチック廃棄物をゼロにするだけなのだろうが、覚悟を決めた立派な宣言だ、と感心した。
「2050カーボンニュートラル推進計画」を発表した韓国はついにプラスチックごみもゼロにするのか、さすがだ!と思ったのだ。
しかし、よく読むと、単に海に流れ込むプラごみをゼロにする、とも読み取れる。
どちらだろう?と、現地の報道を機械翻訳で読んだところ、海洋プラスチックごみの発生量を2050年までにゼロにする、という発表だったようだ。
韓国の報道↓
https://biz.chosun.com/policy/politics/2021/09/15/YEYTSSYY6ZGOVF73DVATY7S6LY/
大阪ブルーオーシャンビジョンの「2050年までに新たな海洋汚染をゼロにする」というのと、どこがそんなに違うのだろうか?
韓国は、G20に参加していたはずだから、大阪ブルーオーシャンビジョンにも合意したはず。今頃になって、同じような内容の宣言をする意味はあるのか?
しかし、「政府は環境にやさしい漁具を普及させるとともに、海洋ごみを回収処理する専用の船や施設を拡充しているほか、海洋ごみを効率的にリサイクルするための技術開発も並行して進めている」などは意欲的だ。
http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=80129
しかも、海にこれから流れ込むプラごみだけでなく、既に流れ込んでいるプラごみも取り除くつもりのように聞こえる。
それならば、大阪ブルーオーシャンビジョンの上を行くのかもしれない。
環境先進国の韓国にしては、今一つよくわからない大統領発表だ。これまでの発表との違いをもう少し詳しく説明してほしいが、いずれにせよ日本海側の海岸に漂着している韓国の漁具やペットボトルがなくなるのはありがたい。
「環境にやさしい漁具」にも期待したい。