EUは4月27日、住友化学のつくるクロチアニジンを含むネオニコ系農薬3種の屋外使用禁止を決めた。
それに対し住友化学は、許容量を超えないように適正に使用されればハチの健康への影響はない、という見解を発表した。
しかし、仮に住友化学のいうことが正しかったとしても、農家がいつも正しく使用量を守るとは限らないし、生物はハチだけではない。
ネオニコ系農薬はトキの繁殖能力に影響を与えるという報告もある。
予防原則としても、日本でも屋外使用を禁止すべきだろう。少なくとも、ネットで簡単に入手できるような今の販売方法は適切とは言い難い。もし、ハチがいなくなれば、食糧難になるのは避けられない。ヒトへの影響を懸念する研究者も多い。
住友化学の見解↓
https://www.sumitomo-chem.co.jp/newsreleases/docs/20180511.pdf
<参考>
ネオニコチノイド系農薬がトキの繁殖能力に及ぼす影響の基礎的評価↓
https://www.city.sado.niigata.jp/info/data/2015img/0119/h24/07.pdf
有機農業ニュースクリップ(2018.5.14)「住友化学:EUのネオニコ使用禁止は非科学的と批判見解」↓
http://organic-newsclip.info/log/2018/18050920-1.html
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