ドラッグストア大手のマツモトキヨシホールディングスが、10月、香りを共通軸にした日用品のプライベートブランド(PB)を立ち上げ、柔軟剤と芳香消臭剤を発売するとのこと。
香料カプセルを採用するとのことなので、マイクロカプセルに香料を入れているのだろう。
これでまた香害被害者と、マイクロプラスチック汚染が増える。
日本では、マイクロカプセル入りの柔軟剤や消臭剤は、花王やP&Gなど大手メーカーのものを中心に増える一方だ。
欧州は、欧州委員会が2018年1月に発表したEUプラスチック戦略に、「製品へのマイクロプラスチックの意図的添加の制限」というのがあるから、早晩規制がかかるだろう。しかし、日本のプラスチック戦略は、あくまでもスクラブ製品のマイクロビーズのみを対象にしているため、香料成分などを入れるマイクロカプセルは含まれない。
だが、化粧品に使われるマイクロプラスチックは、洗顔剤等に使われるスクラブ用のマイクロビーズだけではない。
マイクロカプセルのほうが、直接人間が吸い込み、被害をもたらす分もあるだけ問題は深刻だ。
空中に香り成分などとともにまき散らされる分カプセルも、排水と一緒に下水処理施設を経て海に流れ込むカプセルも、いずれも深刻なマイクロプラスチック汚染である。
日本の政府や産業界は、空中や海洋に放散されるマイクロカプセル(マイクロプラスチック)を、気にしないのだろうか。
また、マイクロビーズ入りの歯磨き粉や洗顔剤を「気持ち悪い」という消費者は、マイクロカプセル入りの柔軟剤などは平気なのだろうか。
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<参考>
日本経済新聞「マツキヨHD、香りの変化楽しむ日用品PB」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49614070Q9A910C1H52A00/