ペプシコは、コカ・コーラとともに海洋プラスチック汚染企業の1つだが、最近「脱プラ」に本気で取り組む様子が垣間見えるようになってきた。
昨年、ペプシコがソーダストリーム(家庭用炭酸飲料マシンの会社)を買収した時は、ペットボトルが売れても廃れても、どちらでも生き残れるように対策したのだ、と思った。つまり、ソーダストリームはペプシコにとって、脱プラが進んだ時の「保険」だろうと。
しかし、そんなセコイことは考えていなかったようで、今年に入ってからも次々と新しい取組を発表している。
例えば、ミネラルウォーターの販売をペットボトルからアルミ缶に切り替えるとのこと。
今のところ、アメリカ国内のみが対象のようだが、世界中で早急にやってほしい。
また、同社は、LIFEWTRブランドの製品は100%再生ペットボトルのみで販売し、炭酸飲料はプラスチック容器で販売しないそうだ。これは来年から実施される。
これにより、未使用プラスチック8000トン、温室効果ガス約1万1000トンを削減するとのこと。
同社の目標である「2025年までにリサイクルあるいは堆肥化、生分解が可能な容器のみを使用する」という目標も、日本コカ・コーラの「容器の2030ビジョン」よりも上回っている。
さらに、ペプシコとコカ・コーラは、アメリカの業界団体であるプラスチック工業会を脱退する、とのこと。
理由は、この業界団体が各州の「使い捨てプラスチック禁止」の条例案を阻むロビー活動を行っているとして、米グリーンピースが2社に脱退を働きかけ、それに応えたためらしい。
ペプシコの取組が、日本でのペプシコ関連商品や日本コカ・コーラの販売活動にも影響を与えることを願っている。
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<参考>
GREENPEACE(2019.7.25)「コカ・コーラとペプシコ、脱使い捨てプラを阻む米業界団体から撤退」
HUFFPOST(2019.6.29)「ペプシ、ミネラルウォーター販売をペットボトルからアルミ缶に切り替えへ 米国地区が対象」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/water-in-aluminum-cans_jp_5d170e0ce4b03d61163bc444