日本能率協会のノートの表紙が、石灰石とプラスチックの混合品であるライメックスになるとのこと。
ノートは使い終わったら、古紙回収に出すのが一般的な処分方法だ。
そのため、紙以外のものを表紙に使われてしまったら、古紙回収に出す際、表紙を破り取るしかない。破り取った表紙だけ「可燃ごみ」だ。
メンドウだし、紙ではないと気づかない人もいるだろう。もし気づかずそのまま古紙回収に出してしまったら、現場は困ったことになる。
ライメックスはストーンペーパーの一種で合成紙だから、古紙リサイクルにとって禁忌品だ。再生紙工場では機械が詰まることもあると聞く。
古紙再生促進センター「禁忌品(製紙原料にならないもの)について」↓
紙リサイクルの基礎知識
本当にこれがエコなことなのだろうか?
紙ならば木が原料なので伐ってもまた育つ。古紙をリサイクルして作った再生紙ならばさらによい。しかし、石灰石のような地下資源は、再生不可能な資源だ。採掘現場で、環境破壊が指摘されるケースも多い。
日本能率協会がなぜこのようなことをしたのかわからない。一緒にリサイクルできないものをあえて表紙に採用した理由を知りたいものだ。
そもそもプラスチックによる環境汚染が問題視されている中、プラスチックはどうしてもプラでなければならないところに有効に使ってほしい。
スポンサーリンク