ブラジル・サンパウロ大学の研究者らが、亡くなった人の肺組織でマイクロプラスチックを発見したそうだ。
食品として食べたものが肺に入ったわけではなく、大気中に浮遊しているマイクロプラスチックを呼吸を通して体内に取り込んだものだ。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0304389421010888
しかも、繊維状のものよりも粒子状のものの方が多かったというから、想像していたことと大分違う。
ポリプロピレンが最も多く、次がポリエチレン、次が綿だ。綿の粒子をマイクロプラスチックと呼ぶのは変だが、天然繊維でも化学染料で染色したり難燃剤を塗ったりしたことで分解が阻害され、肺に貯まるらしい。
今までは合成繊維を天然繊維に切り替えれば、マイクロプラスチックの暴露はある程度防げると思っていたが、草木染めなどナチュラルなものでなければ安心できないようだ。
ゴールがますます遠のいたような気がする。
しかし、ポリプロピレンやポリエチレンが多いのは想像の範囲内だ。特にポリプロピレンは、食品の容器包装材として多用されているので、多くて当然だろう。
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