ボルネオ島のオランウータンが激減

ボルネオ島に生息するオランウータンが1999年から2015年までの間に半減したそうだ。

減少の7割が人に殺されたと見られるという。

また、パーム油やパルプ生産による森林伐採、生息地の破壊も大きな要因である。

日本で使われているコピー用紙の3枚に1枚はインドネシア製だ。インドネシア製のコピー用紙を使わず国産の再生コピー用紙を使うこと、そしてパームオイル入り製品は、RSPO認証オイルを使った製品を選ぶことなどが、オランウータンの減少を止めるために、日本にいる我々ができることだろう。

例えば、昨年イオンは国内の小売店で初めてRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)への参加を表明した。2020年までには、プライベートブランド製品に使用するパーム油を、すべて認証製品に切り替えるという。

他の小売店にもあとに続いて欲しい。

じゃかるた新聞(2018.2.19)「16年間で15万頭減少 ボルネオ・オランウータン 森林伐採などで」↓

http://www.jakartashimbun.com/free/detail/40303.html

SankeiBiz(2017.10.23)「イオン、環境配慮の枠組み参加へ 加工食品使用のパーム油 国内小売初」↓

https://www.sankeibiz.jp/business/news/171023/bsd1710230500002-n1.htm

あぶない油 総選挙!

パーム油(アブラヤシの油)は「植物油脂」として食品や洗剤などさまざまなものに使われている。

パーム油を避けては外食もできないし、おやつも食べられなくなるほど、本当にいろいろなものに使われる。カップ麺、アイスクリーム、チョコレート、クッキー、パン、ケーキ、マーガリン、ポテトチップス、マヨネーズ、カレールー、そして洗剤類・・・などなど。ある団体の調査によると、スーパーで販売されている製品の約半分に入っているとのことである。

しかし、パーム油の多くは熱帯林破壊につながっている。特に「炭素の貯蔵庫」と呼ばれる泥炭湿地帯を破壊し、アブラヤシを植えることで、インドネシアの泥炭湿地帯からのCO2排出量は、日本の年間総排出量にも匹敵するという報告もある。

水を抜くため、最初に水路を作ることで、大量の水が抜け、泥炭地に蓄積されていた有機物が分解し、CO2として排出される。その紙のように乾いた土地にアブラヤシが植えられると、火災が起きやすく、一度火がつくとなかなか鎮火しない。インドネシアの森林火災が頻繁に起きる原因の1つはこれである(プランテーション開発の際、売れる木を伐った後残った樹木等を焼き払うことにより他の森林にまで飛び火し火災となることも多い)。

企業に少しでもまともなパーム油(RSPO 認証パーム油)を使ってもらうため、「あぶない油総選挙!」というウェブサイトがプランテーションウォッチにより開設された。

商品を選んでクリックすると、企業の取組がわかる。がんばってほしい企業に投票すると、「がんばれポイント」が加算され、企業に声を届けられるとのことである。

プランテーションウォッチ「あぶない油総選挙!」↓

http://plantation-watch.org/sousenkyo/