日本のプラスチックリサイクル率は4.5%、アメリカは5%

2021年に発表された『2020年 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況』(一般社団法人プラスチック循環利用協会)を見ると、日本のプラスチック再生利用率(マテリアルリサイクル率)は20%だ。

このうちの42.7%(74万トン)はプラ屑として輸出され、35.8%(62万トン)は再生原料※として輸出されている。18.7%(32万トン)は国内で再生製品に循環利用されていて、残りの2.7%(5万トン)は廃ペットボトルが再生繊維などにリサイクルされているとのこと。

国内樹脂製品消費量は841万トン、廃プラ総排出量は822万トンだ。

つまり、国内でマテリアルリサイクルされている分は全体の4.4 or 4.5%しかないということだ。

少々ショッキングな数字だ、と思っていたところ、アメリカのプラスチックリサイクル率は5%という記事があった↓

https://grist.org/accountability/the-us-only-recycled-about-5-of-plastic-waste-last-year/?eType=EmailBlastContent&eId=3d9bde94-8de8-49cd-adae-26fc984f77fc

いずこも、プラスチックのリサイクルは大変そうだ。

やはり使わないのが一番!

※再生原料とは、ペレット、インゴット、フレーク等のこと。

近隣からの洗濯の匂いで、窓も開けられない。私の権利は?

連休後半は天気が良かった。久しぶりに窓を全開し、喚起をしようと窓を開けた途端に、何か匂ってきた。

洗剤か柔軟剤の匂い。

またか・・と喚起をあきらめた。

洗剤などの強い匂いに閉口することが増えている。

常時匂いに曝露している本人は、数分で感じなくなるらしいが、近くの人は臭くてたまらない。

以前は決して香りが嫌いではなかったが、ここまでくると、ごみの悪臭より悪い。

匂い付き洗剤や柔軟剤は法律で、禁止すべきだ。

このままでは、使う人や売る人の権利は守られるけれど、私の権利は守られない。ただ、窓を開けて、匂いのない空気を吸いたいだけなのに・・。

日本の出生率の低さは、こういうムダな化学物質の濫用にも原因があるのではないか。香料には内分泌攪乱作用のあるものもあるので。空気や水を化学物質で汚染する権利は、本当は誰にもないはずだ。

子どもの比率が最下位、日本消滅?マスク氏「日本はいずれなくなる」

総務省が先日発表した統計によると、日本の15再未満の子どもの数が1465万人で過去最少だった。

年齢が下がるほど、少ないそうだ。総人口に占める子どもの比率は11.7%で、人口4000万人以上の国の中で最低だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA033A90T00C22A5000000/

多分この数字を見たのだろうか。米テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が7日のツイッターに

「当たり前のことをいうようかもしれないが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう」

と投稿したそうだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN081QC0Y2A500C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220509_A

人口減少理由は、いろいろあるだろう。経済的・社会的理由もあるだろうし、精子数の大幅な減少も指摘されている。

日本の農薬使用量が単位面積当たりで世界一多いことも一因ではないだろうか?プラスチック使用量の多さは関係ないだろうか?気になるものが多すぎる。

神宮外苑:イコモス案ならば、伐採2本、移植も1/4に

892本の樹木を伐採する上、残すイチョウ並木も球状に近いため、悪影響が指摘される神宮外苑の再開発計画。

イコモスが都に提言した案では、再開発を行っても伐採は病害虫の激しい2本のみで済み、移植する樹木も42本で済むとのこと。

現在進められている計画では、秩父宮ラグビー場と神宮球場の敷地をわざわざ入れ替える計画だが、イコモス案では入れ替えず、現在地もしくは近くで再建する。テニス場も移設しない。

イコモス案ならば、伐採を計画している約1000本の木が守られ、その上さらに1000本以上の新たな植栽が可能になるそうだ。

秩父宮ラグビー場と神宮球場を入れ替える計画の真意はどこにあるのか、できるだけ工事を大がかりにして誰がトクをするのだろうか、都市部にわずかに残されている生物多様性の場を破壊する理由はあるのか、など疑問だらけだ。

こんな計画に都が賛成している理由を知りたい。

<参考>

東京新聞(2022.4.27)「樹木伐採892本→2本でOK「逆に1000本以上植えられる」 明治神宮外苑再開発、イコモスが都に提言」↓

https://www.tokyo-np.co.jp/article/174107

神田のイチョウ並木、伐採開始

千代田区の「神田警察通り」に並ぶイチョウ並木。その並木の伐採を区が開始した。

保存を求める住民の声を無視した伐採に、集まった住民たちが抗議している。

住民団体は、伐採の手続きが不適切だとして関連予算を執行しないよう求める住民監査請求をしたそうだが、監査結果を待たずに伐採が強行された。

沿道のイチョウ32本のうち30本を伐採、2本を移植するというが、大きな木の移植は難しく、枯れやすい。

安易な開発計画で、都市部の古い木はどんどん減っている。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/173884

https://www.tokyo-np.co.jp/article/173904

https://www.tokyo-np.co.jp/article/153695

石井のミートボールの包装材

石井食品は以前、ミートボールなどの包装材を、2021年までにLIMEXに切り替えると発表していた。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000016815.html

先日、ふと気になって、スーパーで確認したところ、まだ普通のプラスチック包装だったので、少しホッとした。

どうもLIMEXは、どこがエコなのかよくわからない。

このLIMEXを使ったノートの宣伝にも

https://nolty.jp/notebook/

「LIMEXの主原料である石灰石は、地球上にほぼ無尽蔵にあり、森林を伐採せず、水をほぼ使わず紙を代替できます」

などと書かれているが、森林は伐採しないが、石灰石を使うということは山を破壊するということだ。

森林伐採どころではない。石灰岩採掘のため削り取られた山は、岩肌がむき出しになり植生が復元されるかもわからない。

埼玉の武甲山など爆破されて、無残な姿になっている↓

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68367?page=2

フツーのプラスチックの方が、まだマシな気がする。

石井食品の包装材はこのままがいい。

アメリカ、大規模森林破壊を止める法案

先ほどこんな署名が回ってきたので、早速署名した。

「米国:大規模森林破壊をストップ」↓

https://secure.avaaz.org/campaign/jp/usa_deforestation_loc/?czgERsb

「牛肉やカカオ、パーム油、木材、紙などを生産するため」の大規模森林破壊につながるような商品を流通させないようにするための法案を可決させるための署名とのこと。

具体的にどんな法案なのだろうかと思い、調べたところ、アメリカの記事が見つかった↓

https://www.globalwitness.org/en/press-releases/us-congress-must-pass-new-bill-help-end-deforestation-around-world/

「ワシントンDC、2021年10月6日:グローバル・ウィットネスは、森林破壊は気候危機の主要な原因であるため、議会に対し、気候に影響を与える森林を維持するためにこの法案を迅速に可決するよう求めている」という。

具体的には以下の法案のようだ。

・森林破壊に関連する商品の輸入について、サプライチェーンのトレーサビリティを含むリスクベースのデューデリジェンスを実施し、報告することを企業に要求。
・米国の金融システムが、違法な森林伐採による資金洗浄に使用されるのを防ぐ。
・ガバナンスを改善し、森林破壊を減らすために有意義な措置を講じている国々に対する米国の関与と支援を強化。
・森林破壊関連の腐敗に取り組むためのツールを強化。
・森林を破壊しない製品に対する連邦政府の優先調達を確立。

ニューヨーク州でも「州と取引をしている企業が森林破壊の対象となる土地から製品を調達しないようにする」法案を検討中のようだ。

https://www.nysenate.gov/newsroom/press-releases/liz-krueger/international-day-forests-legislators-advocates-launch-renewed

確かEUでも、以前このような話があったので、既に成立しているのではないかと思う。

国内外の森林破壊を止めるため、日本にもこのような法律がほしい。

廃ペットボトルなど、再生樹脂価格が高騰

日本でも再生樹脂価格が値上がりしていると聞くが、世界的な傾向のようだ。

アメリカでは、回収されたペットボトルが高値で取引されているとのこと。

ペットボトル以外のプラスチックも高騰しているそうで、たとえばカーブサイド回収された高密度ポリエチレンの価格は12から13%上昇、ポリプロピレンは17%上昇したとのこと。

神宮外苑再開発、「意見を聴く会」で再考を求める声が相次ぐ

東京新聞によると、都が15日、手続き上の流れで開いた「都民の意見を聴く会」で、計画の再考を求める声が相次いだそうだ。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/172051

都のアセスメント担当課長は、「今日の意見を踏まえ、審議会の中で議論していく」とコメントしたそうだが、おそらく審議会の場では結論ありき。

審議会が知事に答申し、知事が事業者に審査意見書を送ったあと、今年度中に着工するという流れになるそうだ。

こんな大事な緑の財産を、平気で「再開発」の対象とする人たちの気持ちが理解できない。

東京都知事がまるで、アマゾンの森林破壊を積極的に進めるブラジル大統領のように見える今日このごろ・・。

反対の署名を集めていたので、とりあえず署名した↓

https://www.change.org/p/神宮外苑1000本の樹木を切らないで-再開発計画は見直しを

日本能率協会、ノートの表紙に石灰石とプラの合成品を採用。リサイクルは?

日本能率協会のノートの表紙が、石灰石とプラスチックの混合品であるライメックスになるとのこと。

https://nolty.jp/notebook/

ノートは使い終わったら、古紙回収に出すのが一般的な処分方法だ。

そのため、紙以外のものを表紙に使われてしまったら、古紙回収に出す際、表紙を破り取るしかない。破り取った表紙だけ「可燃ごみ」だ。

メンドウだし、紙ではないと気づかない人もいるだろう。もし気づかずそのまま古紙回収に出してしまったら、現場は困ったことになる。

ライメックスはストーンペーパーの一種で合成紙だから、古紙リサイクルにとって禁忌品だ。再生紙工場では機械が詰まることもあると聞く。

古紙再生促進センター「禁忌品(製紙原料にならないもの)について」↓

紙リサイクルの基礎知識

本当にこれがエコなことなのだろうか?

紙ならば木が原料なので伐ってもまた育つ。古紙をリサイクルして作った再生紙ならばさらによい。しかし、石灰石のような地下資源は、再生不可能な資源だ。採掘現場で、環境破壊が指摘されるケースも多い。

日本能率協会がなぜこのようなことをしたのかわからない。一緒にリサイクルできないものをあえて表紙に採用した理由を知りたいものだ。

そもそもプラスチックによる環境汚染が問題視されている中、プラスチックはどうしてもプラでなければならないところに有効に使ってほしい。