マクドナルドの容器包装に関する環境方針

2018年1月、マクドナルドが新たな環境方針を発表した。

この方針の背景には、世界銀行の「2025年までに毎日600万トンのごみが発生する」という見積もりと、エレンマッカーサー財団と世界経済フォーラムの「2050年までに海洋には魚より多くのプラスチックが存在することになる」という報告がある。

そのため、マクドナルドは100カ国に37,000軒を超えるレストランを展開する企業の責任として、2025年までに来客に提供する容器を改善する以下の目標を発表した。

・2025年までに、来客に提供するすべての容器包装を、再生可能か、あるいは再生品か、あるいはFSCなどの認定されたソースからのものとする。

・2025年までにマクドナルド店内で来客に提供した容器包装は100%リサイクルする。

既に、段階的に環境配慮設計を進めていたそうで、発泡スチロール容器も既に減らしており、2018年末にはすべてなくす方針とのこと。

ハンバーガーはあまり食べないので今まで気付かなかったが、マクドナルドは頑張っているようだ。

(追記)

『日経ESG 2018.8』によると、日本マクドナルドも持続可能な食材や紙を調達しつつあるようだ。

1.FSCの紙を使用(既に71%、2020年までに100%)

2.英国では試験的にプラスチックストローを紙製に切り替え

3.バンズにパーム油が使われているか確認中

4.将来的にASC認証のエビの使用を検討する

5.揚げ油にRSPO認証のパーム油を使用

6.MSC認証のスケソウダラを使用

<参考>

By 2025, all of McDonald’s Packaging to come from Renewable, Recycled or Certified Sources ;

http://news.mcdonalds.com/news-releases/news-release-details/2025-all-mcdonalds-packaging-come-renewable-recycled-or-0

オットセイの首にヒモ・・やっぱり紙ひもを使おう!

青森県三沢市の海岸で、プラスチックひもが首に巻き付いたオットセイが見つかり、保護された。

水族館で治療中とのことである。

放置されていたならば、早晩死んでいたことだろう。

首や胴体にロープやレジャーシートなどをまきつけたオットセイやウミガメなどの写真もよく見かける。人間が深く考えずに捨てたごみが動物に危害を加えているのだ。

わざと捨てないまでも、自治体の定期回収に出したごみ袋をカラスがつつき、知らない間に風で飛ばされ、川に落ち、海まで行くこともある。

筆者が地元の学校の集団回収に関わっていた時、集団回収のたびにプラスチック製のヒモが大量にごみとして発生することに、驚いた。古紙をトラックに積む際、邪魔になった一部のヒモを切る。その切ったヒモを片づけるのは集団回収役員の仕事になるわけだが、うっかりしていると、風で飛んでいく。

古紙問屋ではさらに大量のプラスチックごみが発生していると聞き、古紙問屋さんに相談したところ、秋田で使われていた「紙ひも」を紹介された。

それ以来、長年紙ひもを使い続けているが、これが実にスグレモノだ。なんといっても、途中でごみにならず、そのまま製紙工場まで運ばれる(白色の紙ひもならば、新聞紙でも雑がみでも段ボールでも、縛ったものと紙ひもはそのまま一緒に製紙工場まで行くそうである。茶色の紙ひもは、段ボールを縛るにはよいが新聞にも利用する場合は白色がよい)。瞬間的に力を加えると切れやすいが、ジワジワと力を加える分には、プラスチックひもよりキッチリとよくしまり、緩まない。使う際、天地逆方向に引っ張り出さない、など使い方には若干注意が必要だが、慣れてしまえば簡単だ。

最近では100円ショップにも紙ひもが売られていると聞く。海ごみが話題になる前からの逸品。ぜひお試しいただきたい。

オットセイの首にヒモ↓

http://www.news24.jp/articles/2018/02/04/07384804.html