韓国の川で奇形魚が急増し、原因としてムスクケトンが疑われているようだ。
ムスクケトンはジャコウの香りをもつ合成ムスクの一種。
日本では既に禁止されているようだが、簡単に買えるようなので注意したい。
やはり合成香料は怖い。
日本の魚は大丈夫だろうか?
<出所>
livedoor NEWS(2019.4.10)「韓国の漢江河口に奇形魚が急増 日本などで禁止された物質が影響か」
http://news.livedoor.com/article/detail/16295167/
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韓国の川で奇形魚が急増し、原因としてムスクケトンが疑われているようだ。
ムスクケトンはジャコウの香りをもつ合成ムスクの一種。
日本では既に禁止されているようだが、簡単に買えるようなので注意したい。
やはり合成香料は怖い。
日本の魚は大丈夫だろうか?
<出所>
livedoor NEWS(2019.4.10)「韓国の漢江河口に奇形魚が急増 日本などで禁止された物質が影響か」
http://news.livedoor.com/article/detail/16295167/
先週、イタリアの海岸に打ち上げられたクジラのお腹から22キロものプラスチックごみが見つかった。
子宮からは死んだ胎児も見つかったという。
見つかったプラごみは、ごみ袋や漁網、釣り糸、チューブ、洗濯用洗剤の袋など。
<出所>
CNN.co.jp(2019.4.2)「クジラの死骸から22キロのプラスチック、胎児も死ぬ イタリア」
https://www.cnn.co.jp/world/35135095.html
一瞬、4kgの見間違いではないかと目を疑った。
しかし、間違いではなかった・・
フィリピンで、住民が弱っているクジラを見つけた。
通報したがクジラは死亡。解剖したところ、40kgものプラスチックごみを飲み込んでいたという。
クジラは、「死ぬ前に血を吐き続けていたとみられる」(HUFFPOST)とのこと。
死因はプラスチックの誤食により、栄養不足で衰弱したとみられ、体内から出てきたプラスチックごみは、
「大型の米袋16個、バナナ農園で使用するようなバッグ4個、ショッピング袋やスナック菓子の袋類というプラゴミに加えてナイロン製のロープなど」で、
「死亡したクジラはまだ若いアカボウクジラで全長約4.6メートル、体重は約500キログラム」(Newsweek)
クジラは、フィリピン製のごみだけ食べていたわけではないだろうし、たまたまフィリピンで見つかったのだろうが、米袋やバナナ農園の袋は東南アジア由来である可能性が高い。
日本も大きなことはいえないが、フィリピンやベトナムはプラスチック対策が遅れている。
早急に対策を進めるべきだ。
もちろん東南アジアだけでなく、日本や中国、韓国も、まだまだ取組は十分とはいえない。
まもなく正式に発表される日本のプラスチック資源循環戦略は、あまりにも不十分だと言わざるを得ない。
<出所>
Newsweek(2018.3.20)「またもプラゴミがクジラの命奪う 胃に40Kgのゴミ飲み込み餓死」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/03/post-11862.php
HUFFPOST(2018.3.20)「フィリピンに打ち上げられたクジラの死骸 40kg分のプラスチックを飲み込んでいた」https://www.huffingtonpost.jp/entry/whale-plastic-environment_jp_5c91a5d5e4b0f7ed945d7470
今年に入ってから、オーストラリアが猛暑で、ついに49.5度Cが記録されたとのこと。
オーストラリアで年越しで異例の猛暑が連続するのは、豪州大陸の上空を広範囲に覆う高気圧の影響と、太平洋上で発生するエルニーニョ現象により、熱帯海域の海面水温が高温化していることも重なっている。この複合影響で、南オーストラリア州やビクトリア州などを中心に異常高温が続いている。
また、48度cを記録したニューサウスウェールズ州の川では、魚の大量死が相次ぐ。
ついに、水面が魚の死骸で覆い尽くされ、白一色に染まる事態に。今後、数日か数週間にわたり、さらなる大量死の発生リスクがあるそうだ。
原因として、「連邦政府は深刻な干ばつであるとの見方を示す一方、専門家や地元住民らは川全体の水量低下と汚染が原因だと指摘している」とのこと。
<出所>
AFP(2019.1.29)「「数十万匹」規模の魚の大量死、死骸で水面が白一色に 豪」
http://www.afpbb.com/articles/-/3208667
(一社)環境金融研究機構(2019.1.24)「猛暑のオーストラリア、最高気温が50℃直前に。南オーストラリア州で49.5℃を記録。州政府は緊急発電所を設置以来、初稼動へ。川では酸欠で魚が大量死、カンガルーもダウン(RIEF)」
http://rief-jp.org/ct8/86492
1988年に世界遺産に指定された英領ヘンダーソン島は、手つかずの自然が残る無人島で、独自に進化を遂げた固有の動植物を含む生態系を有している。
しかし、プラスチックごみの被害が深刻で、オーストラリア・タスマニア大学の海洋生物学者、ジェニファー・レイバースさんの2015年の現地調査によると、面積3700ヘクタールのヘンダーソン島の砂浜に17トン以上、計3770万個のごみがあると推定されるという。このごみ密度は、世界のどの場所よりも高く、南太平洋の海流に乗り、北側の海岸だけで一日当たり少なくとも3570個のごみが新たに打ち上げられているそうだ。
一刻も早く、世界中で、プラスチックごみの散乱をなくす必要がある。
ユネスコの海洋関連の世界遺産保全担当者は、毎日新聞の取材に応じ、自然が残る離島の世界遺産が、緊急の救済措置を要する「危機遺産」リストに入る可能性を示唆したとのこと。
<出所>
毎日新聞(2019.1.9)「世界遺産がプラスチックごみで危機に ユネスコ担当者「国際的な枠組み必要」」↓
https://mainichi.jp/articles/20190109/k00/00m/030/240000c?fm=mnm
毎日新聞(2019.1.9)「離島覆うプラスチックごみ 砂浜に3770万個 英領ヘンダーソン島」
https://mainichi.jp/articles/20190109/k00/00m/030/243000c?fm=mnm
辺野古の埋め立て工事を強行する人たちは、たかがサンゴ礁、たかが生態系、と思っているのではなかろうか。
しかし、サンゴ礁が破壊されれば、サンゴ礁で暮らしている多くの生物が生きていけなくなる。「海洋生物の種数の1/4から1/3がサンゴ礁に生息する」※とのことである。
それでなくとも、世界中のサンゴは現在、温暖化とプラスチックごみのせいで危機的状況にある。
サンゴが死滅すると、サンゴ礁で暮らす生き物もいなくなる。すなわち、海洋生態系の破壊を意味している。当然、それは陸上の生態系にも大きな影響を与え、私たちの暮らしにも悪影響をもたらすだろう。
クイーンのブライアン・メイさんが「サンゴ礁と生態系を守ろう」と、辺野古署名を呼びかけているそうだ。ブライアン・メイさんやローラさんに感謝したい。
※生物多様性オンラインマガジン「サンゴ礁がなくなると、どうなる?」
https://www.aeon.info/ef/midoripress/jp/faq/faq_01.html
<毎日新聞>(2019.1.7)「クイーンのブライアン・メイさんが辺野古署名呼びかけ 「サンゴ礁守って」」
https://mainichi.jp/articles/20190107/k00/00m/030/078000c?fm=mnm
<朝日新聞>(2019.1.7)「クイーンのB・メイさん、辺野古中止呼びかけ SNSで」
https://digital.asahi.com/articles/ASM174CWXM17UCLV006.html
インドネシア・ワカトビ国立公園で発見されたマッコウクジラから、1000個以上のプラスチックごみが見つかった。
クジラが飲み込んでいたのは、プラスチック製コップ115個、レジ袋25枚、ペットボトル4本、ビーチサンダル2足、ビニール紐3.26キロ・・・合計約6キログラムのプラスチックである。
既に腐敗が始まっていたため、死因は不明とのこと。
しかしクジラの健康に、このような大量のプラスチックごみが影響しないことは考えにくい。
プラスチック製カップもレジ袋もペットボトルも、代替品はいくらでもあるし、散乱を減らす有効な方法もある。世界中で早急に対策を進めるべきなのに、日本もインドネシアも遅れている。
<インドネシアについての出所>
The New York Times: 1,000 Pieces of Plastic Found Inside Dead Whale in Indonesia;
BBC「クジラの死体からプラスチックコップが115個も インドネシア」↓
https://www.bbc.com/japanese/46285545
Fobes Japan(2018.12.1)「「プラごみ」で死ぬクジラと、急成長するアジアの責任」↓
デンマークのオーフス大の研究チームが科学誌サイエンスに発表したところによると、日本近海などで100年後にシャチがほぼ絶滅する恐れがあるとのこと。
体内のPCB濃度が1キロ当たり50ミリグラムを上回ることが原因。
今後もシャチに一定のPCBの蓄積が続くと仮定して、今後100年間で出産数や死亡率などがどう変化するかを海域ごとに予測した結果、30~50年後に日本やブラジル、英国の近海、北東太平洋などで生息数が半減すると推定。100年後には、日本や米ハワイ、西アフリカの沖で、ほぼ絶滅するそうだ。
PCB以外にも、過剰な捕獲や人間の活動に伴う騒音がシャチの脅威になっているとのことだが、おそらく人間が垂れ流しているプラスチックごみなどもシャチの健康を脅かしているのではなかろうか。
<出所>
日本経済新聞(2018.11.5)「日本近海のシャチ、PCB汚染で苦境 生息数半減も」↓
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3735951005112018CR0000/
オキシベンゾンとオクチノキサートの入った日焼け止めを2021年から禁止することを今年7月に議会で可決したハワイに続き、パラオでも日焼け止めが禁止される。
パラオではハワイよりさらに禁止成分が多く、全部で10種類。2020年からの禁止となる予定だ。違反者には1000ドル(約11万円)の罰金が科される。
禁止される10種類の化学物質のうち、4種類は環境ホルモン様作用があるそうだ。
<関連記事>
<出所>
BBC(2018.11.2)「パラオ、有害成分含む日焼け止めを全面禁止 世界初」↓
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-46068299
<その他のパラオの環境についての記事>
プラスチックの生産拡大に伴い、海鳥への影響は深刻化し、40年程前から既にその兆候が海鳥に現れていたとのこと。
現在、北海では93%のフルマカモメがプラスチックを体内に取り込み、2010年から2014年にかけて調査した525羽のうち、58%は0.1グラム以上を飲み込んでいたという。
海鳥は、直接海面からプラスチックを取ることで体内に入れる場合もあれば、プラスチックを食べた魚をプラスチックごと捕食してしまう場合もあるそうだ。
また、北極海の海氷の下で採取したホッキョクダラの稚魚の体内からも微小なプラスチック片が見つかるとのこと。
<出所>
毎日新聞2018.9.24