化粧品の安全性は?PFAS、マイクロプラ、フタル酸エステル類

化粧品の安全性について、いくつもの疑問符がついている。もちろん以前からアブナイ化粧品はあったけれど、表示さえ確認して買えば、ある程度危険は回避できると楽観していた。

しかし、成分表示が不十分で、自衛できないらしい。

研究チームがアメリカで購入した多くの種類の化粧品から、高濃度の有機フッ素化合物(PFAS、ピーファス)を検出したそうだ。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/06/post-96530_1.php

「全体の52%の製品から高濃度のフッ素が検出された。リップメイク用品は55%、液体状の口紅は62%、ファンデーション(リキッドおよびクリーム)は63%、コンシーラーは36%、マスカラは47%、ウォータープルーフマスカラは82%に高濃度のフッ素が含まれていた。そのほかのアイシャドーやアイライナー、クリーム、化粧下地やペンシル類についても、全体の58%に高濃度のフッ素が含まれており、パウダー類や頬紅、ブロンザー、ハイライターやスプレー類などについても全体の40%に高濃度のフッ素が含まれていた」とのこと。

とりわけフッ素濃度が高かった29製品をさらに分析したところ、4から13種類のPFASが含まれていたそうだ。この中で製品の成分表示ラベルにPFASが記載されていた製品は、たった1つだけだったという。

こんな危険なものを化粧品に入れているとは・・と思いながら眺めていて、ふと気づいたのは、PFASの入っているものとマイクロプラスチックを含有する化粧品とは共通するものが多そうだということだ。マイクロプラスチックも口紅やファンデーション、アイメイク関係に多く使われている。

PFASとマイクロプラスチックは相性がよいのだろうか?

ではこのあたりだけ避ければよいかというとそうではなく、シャンプーや香り製品などにはフタル酸ジエチルなどのフタル酸エステル類が使われている。

フタル酸エステル類は「赤ちゃんの脳に損傷を与える危険があるため、直ちに禁止すべき」だと専門家が警鐘を鳴らしていると以前のCNNニュースにも書かれていた。

CNN NEWS(2021.2.20)

https://edition.cnn.com/2021/02/20/health/baby-brain-damage-plastic-phthalates-wellness/index.html

フタル酸エステル類は、以前から発がん性や精子数の減少など危険性が指摘されている化学物質で、プラスチックの可塑剤としてもよく使われている。

CNNニュースによると、「フタル酸エステル類は、自動車、家庭、食品、パーソナルケアの何百ものアイテムに含まれています。洗剤; ビニールフローリング、衣類、家具、シャワーカーテン。自動車用プラスチック; 潤滑油と接着剤; 雨や汚れに強い製品。シャンプー、石鹸、ヘアスプレー、マニキュアなど、香りを長持ちさせる商品も多数」とのこと。

メーカーは一体何を考えてこのような商品をいつまでも使い続けているのだろう?使いやすさや売りやすさばかりを追求し、肝心な安全性を軽視しているのではないか、と腹立たしい。

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