「その香りで苦しんでいる人がいます!」佐賀県

佐賀県の「香害」ポスターがわかりやすくて、とても良い。

https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00377964/3_77964_213832_up_twuw5ul6.pdf

5省庁連名ポスターは、「その香り 困っている人がいるかも?」と「?」だが、佐賀県は「その香りで苦しんでいる人がいます!」と感嘆符。困っている人が大勢いるのは事実なのだから、「!」のように断定したポスターの方が正しい。

しかも、「困っている」人もいるだろうが、「苦しんでいる」人が実際に多いのだから、佐賀県の方がより正確だ。

また、5省庁連名ポスターはイラストだけで逃げているが、佐賀県ポスターは「洗濯洗剤」「芳香剤」「柔軟仕上げ剤」「制汗スプレー」「消臭スプレー」「香水」などと言葉でイラストを補っているので、わかりやすくて潔い。

せっかくポスターを作るのであれば、わかりやすくなければ意味がない。

「誰もが安心して暮らせるためにご協力をお願いします」という言葉と、その下の説明文にも、ホッとする。「使用量を守れ」などの言い訳がない。

香害は使用量を守れば済むという問題ではない。香り付き製品は「使わないこと」が肝心。少なくとも外に出るときや、人に接する時はNGだ。

佐賀県を見直した。

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5省庁が「香害」ポスターを作成、配布へ

消費者庁や文部科学省、環境省など5省庁が、香り自粛を求めるポスターを作った。教育委員会への電子版で送ったそうなので、受け取った教育委員会に良心があれば、各学校へ知らせてくれるのではないか、と期待している。

受け取った校長先生が保健の先生に相談してくれれば、保健の先生にもよるだろうけれど、学校は多少マシになり、子どもたちへの被害は減るかもしれない。

筆者も最近、窓を開けると室内に入り込んでくる近隣住宅の洗濯物からの匂いに閉口している。

以前はほとんどわからない程度だったが、今では「これでもか!」というほど強い匂いだ。おそらく洗濯物の主の一家は、鼻が慣れていて気にならないのだろう。

その洗濯物を干している家の住民が、香りの害に早く気づいてくれることを望んでいる。このままではこちらが先に発症しそうだ。

それにしても、なぜマイクロカプセルに人工香料を詰め込んだものを家庭用品に入れるなどという恐ろしいことを、メーカーは考えついたのだろうか。

そして、国はなぜこの程度のポスターでお茶を濁すのか。禁止してくれればよいものを・・。

5省庁連名ポスター↓

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/assets/consumer_safety_cms205_210804_01.pdf

レアメタルやダイヤモンドが生態系を滅ぼす

温暖化対策で電気自動車などの普及が進んでいる。リチウムイオン電池に使われるリチウムやコバルトの採取が各地で生態系を破壊している、という報告がある。

先日、FoEがおこなったセミナーによると、それら鉱山やアグリビジネスのせいで、2019年だけで200人以上の人々が殺されたそうだ。開発に反対した先住民や現地の住民達だ。

最近では、工業用ダイヤモンドを採掘しているアンゴラの工場から垂れ流された有害物質によって、コンゴの川が赤く変色。カバや魚の死骸が流れているという。

https://www.afpbb.com/articles/-/3361696

アフリカのダイヤというと、かつての映画「ブラッド・ダイヤモンド」や「コンゴ」を思い出すが、ダイヤモンドの被害は採掘現場だけでなく、工場から排出される化学物質により、カバまで殺されるようだ。

以前参加した大阪の市民団体・ウータンの学習会では、講師が「電気自動車が普及すると、コンゴの森がなくなる」と話していた。

レアメタル採掘により、生態系は破壊される。しかし、温暖化は待ったなしで迫っている。

解決策は、斎藤幸平氏のいう「脱成長」しかないのだろうか?

FoEではセミナーの動画を公開している↓

インターナショナル・ペレットウォッチの論文が公開、難燃剤のレガシー汚染

東京農工大の高田秀重先生たちのインターナショナル・ペレットウォッチの論文が公開された。

全文ダウンロードできる。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/emcr/1/0/1_20210002/_html/-char/en

タイトルは、International pellet watch: Global monitoring of polybrominated diphenyl ethers (PBDEs) in plastic resin pellets(機械翻訳:国際ペレットウォッチ:プラスチック樹脂ペレット中のポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)のグローバルモニタリング)。

西ヨーロッパや日本も汚染濃度が高いが、アメリカはもっと高い。

他のアフリカ諸国はあまり汚染濃度が高くないのに、ガーナだけがなぜか特に高いようだ。

直接の関係はないとは思うが、ガーナでは今春、イルカや魚がナゾの大量死をしているという報道があったので気になる。

AFP(2021.4.6)「魚が謎の大量死、イルカ60頭の死骸も ガーナ」↓

https://www.afpbb.com/articles/-/3340616

香害の主原因、マイクロカプセルを使った家庭製品一覧

香害の原因はマイクロカプセルだけではないが、マイクロカプセルが大きな原因であることは確かだ。

そのマイクロカプセルを使った家庭製品の一覧がtwitterで公開されている。

多くのメーカーがマイクロカプセルを使っているが、一覧は大手3社のみ。一覧を作った人がお客様センターに電話して聞き出したということなので、漏れもあるだろうが、すばらしい行動力だ。

一覧ではP&Gの製品が一番多いようだ。

ドラッグストアのオリジナル商品でもマイクロカプセルを使った商品を見かけるから、これだけではないことは確かだが、とにかくこの手の製品を使っている人がこのまま使い続けたならば、早晩本人や周囲の人が「香害」か「化学物質過敏症」を発症しそうだ。

https://twitter.com/WQMTI51aV9DxnUB/status/1399325579686539268?s=20

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クジラやイルカのPCB濃度は高位安定、ペットボトルのキャップからも環境ホルモン

「2003年から2020年までの珠江河口からの幼生および成体のクジラ類におけるポリ塩化ビフェニル(PCB)の歴史的変化」という論文が発表された。

https://www.sciencedirect.com/journal/science-of-the-total-environment/vol/800/suppl/C

PCBは難分解性で体内に蓄積されやすい環境ホルモンだ。何十年も前に禁止されたとはいえ、まだ水中に残留している。クジラのような食物連鎖の上位にいる生物への蓄積は避けられない。

人間にもおそらく蓄積されているのではないだろうか。

また、同じ論文誌に東京農工大の高田先生たちの論文も掲載された。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0048969721044478

ペットボトルのキャップなどからベンゾトリアゾール系の化学物質が検出されている。紫外線吸収剤として使用されたもののようだ。

ベンゾトリアゾール系物質はPCBと同様、難分解性で体内に蓄積されやすい。

この手のレガシー汚染濃度は、時間がたってもあまり減らないようで、恐ろしいが、ベンゾトリアゾール系物質はまだ使用中の化学物質だ。

やはりペットボトル飲料などは、使わないに越したことがない。

空気汚染に警鐘「カナリア・ネットワーク全国」が発足

見えない空気汚染にいち早く気づくカナリア。空気が汚染されて健康被害が広がっている現状に対し、いち早く気づいた人たちが、本日「カナリア・ネットワーク全国」を立ち上げた。

稚内北星学園大学の前学長の斉藤吉広氏と「CS憩いの仲間」の青山和子氏が共同代表。

会は、全国にいる香害被害者の人たちによって運営される。主な活動は、情報交換や相談会などで、ネットワークを広げていくようだ。

呼びかけ人は、研究者や医師など。

現在、会員を募っている。

詳細は下記(カナリア・ネットワーク全国)へ↓

https://www.canprehp.com

日本ではなぜ柔軟剤を使う人が多いのか?

 以前、柔軟剤について調べていた際、ドイツでのアンケート結果の資料を読んだ。それによると、ドイツで柔軟剤を使用する層は、テレビコマーシャルに洗脳されやすいタイプの人たちで、低所得者や低学歴者に多い、という結果であった。

日本では、特に若い層に柔軟剤使用者が多いようだが、所得や学歴には無関係で、高所得者も高学歴者もこぞって柔軟剤を使っている。

日本人はドイツ人に比べ、コマーシャルで洗脳されやすいタイプの人が多いようだ。(ちなみにフランス在住の人に聞いたら、やはり柔軟剤を使う人は多くないそう。なぜ要らないものにお金を払う必要があるのか?とのことだ)

同調圧力が強い日本では、テレビで宣伝されていることをそのまま信じ込み、「他の人が使っているならば、自分も使わなければ」と思ってしまう人が多いのだろうか?

柔軟剤も毎日使えば安くない。石鹸洗剤を使えば合成洗剤と違ってゴワゴワしないから、柔軟剤を使う必要はない。昔と違って、石鹸洗剤は液体のものもあり、粉石鹸が苦手な人にも使いやすくなった。わざわざ合成洗剤を選び、ゴワゴワするからといって、百害あって一利あるかないかわからない柔軟剤を使って、自分や家族だけでなく近隣の人たちにまで「香害」の原因になるマイクロカプセルなどをばら撒く理由はない。

柔軟剤の多くには合成香料を内包したマイクロカプセルが入っている。マイクロカプセルはマイクロプラスチックの一種で、衣類についたそれは香りとともに、目に見えない小さなプラスチック片を大気中にまき散らしている。吸い込んだ人は化学物質過敏症を発症する危険性だけでなく、他の病気を背負い込む可能性も大きい※。

マイクロカプセルを家庭用品に使用することは早急にやめてもらいたい。メーカーの良識に期待したい。

※(2022.10.9付記)『脳神経内科』93巻2号(2020.8)に掲載されている「大気汚染と認知症」によると、PM2.5などの大気汚染は認知症と関連があるそうだ。ということは、マイクロカプセルやその破片が空気中に飛散していれば、それを吸い込むことで認知症になるリスクも高めてしまう可能性があるということだ。

トレー問題を過小評価すべきではない

朝日新聞で、トレー問題をシリーズで記事化している。それはとてもありがたいのだが、どうも影響が過小評価されているのではないかと心配だ。

発泡スチロール製トレーは、発泡スチロール部分だけが問題なのではない。上にかけられているラップも問題なのだ。

家庭用は塩ビラップ以外のものも多いが、業務用は塩ビラップが多い。健康への悪影響は、発泡スチロール(ポリスチレン)も怖いが、塩ビも怖い。

最近では発泡スチロールトレイが少しペットボトルのリサイクル品に代わってきていて、透明のPET製トレーもよくみかける。

発泡スチロールよりは多少安心な気もするが、やはりそれも油断できない。

サミットのようなトレーを減らすスーパーの取組は大歓迎だ。近所にサミットはないので、他のスーパーでもぜひ取り組んでほしい。(もちろん、容器を持参するから量り売りしてほしいが、次善の策として)

発泡スチロールの健康への悪影響については海外ではいろいろ指摘されている。マイクロプラスチック化しやすいから、環境への影響も大きい。環境中に散らばると、雨水を含んでしまうため蚊が培養されると聞く。

多くの国や地域で食品容器としての使用規制が既に始まっている。日本も早急に規制してほしい。

朝日新聞の記事↓

第1回「お肉の下のトレーは消える? 「いいね」までの長い戦い」↓

https://www.asahi.com/articles/ASP6X5DPJP62ULEI00K.html?iref=pc_rensai_article_short_1273_article_1

第2回「スーパーの悩みから生まれたノントレー機 昨年は爆売れ」↓

https://www.asahi.com/articles/ASP6X5DRVP62ULEI00W.html?iref=pc_rensai_article_short_1273_article_2

第3回「トレー回収箱、スーパーの半数に ゴミ箱にされたあの頃」↓

https://www.asahi.com/articles/ASP6X5DVLP68ULEI003.html?iref=pc_rensai_article_short_1273_article_3

第4回「トレーがなくなると何が変わる? プラごみ問題は奥深い」↓

https://www.asahi.com/articles/ASP6X5DYTP6RULEI00D.html?iref=pc_rensai_article_short_1273_article_4

RKB毎日の「香害」放送、よかった!

RKB毎日がとてもよい香害の放送をしてくれた。
短いけれど、とても的確だ。

EUのマイクロカプセルの規制動向もよくわかる。

ドイツ在住の知人によると、ドイツでは柔軟剤が日本ほど使われていないせいか、香害はほとんど問題になっていないそうだ。

日本ではなぜこれほど柔軟剤が一般的になってしまったのだろう?やはりテレビコマーシャルの影響だろうか?コマーシャルによる洗脳は怖い。要らないものでも、必要だと思い込まされてしまう。

EUでの規制目的は「香害」防止ではなく、あくまでも意図的に添加するマイクロプラスチックを規制することだ。

日本も早くマイクロプラスチックの意図的添加を規制してほしい。日本には、スクラブ目的の洗顔剤などだけが、化粧品に含まれるマイクロプラスチックだと誤解している人がまだまだ多い。

そんなものは、マイクロプラスチックのごく一部に過ぎない。他に多くのマイクロプラスチックが、柔軟剤や洗剤、ペンキ、化粧品、農薬、インクなどに使われている。

第4弾↓
https://youtu.be/l10CWhy3dTg
過去の放送はこちら↓
第1弾↓
https://youtu.be/lvtVSkBg4gs
第2弾
https://youtu.be/c_t2mVtOKlc
第3弾
https://youtu.be/Z8-bH7j8etk