EU、使い捨てプラ規制の推進を加速

欧州では国際プラ条約に向け、使い捨てプラ規制の推進を加速しているとのこと。

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/hedgeguide/business/hedgeguide-esg214047

特にクロアチアが頑張っているようだ。

クロアチアにはプラスチックフリーの島「ズラリン島」がある。

https://www.turistickeprice.hr/ja/本当に訪れる価値のあるクロアチアの緑豊かな目的地の持続可能な観光/

こういうところなら、安心して観光できそうだ。日本にもこんな島があれば、ぜひ行きたい。

相模原市、3M社敷地内のPFAS臨時調査結果を公表 3Mは今後の対応を公表

相模原市が3M(スリーエム)社の報告を受け、7月7日に行った南橋本の同社敷地内井戸での臨時調査結果を公表した。

「令和7年度有機フッ素化合物(PFOS等)臨時調査結果について(令和7年8月1日相模原市報道発表資料)」によると、敷地南東にある観測井戸は合計で5100ng/L(PFOSが4800、PFOAが300)。

「現在、事業者がPFOS等の管理と浄化に関する技術の導入を検討していることから、取組状況を注視してまいります」とのことだが、これまでの市の対応を見る限り「注視=やさしく見守る」という程度の意味だろう。

この数値は今までの同社敷地内の井戸よりも低いように見える。これまでも敷地内にある複数の井戸の調査をしているが、これまでとは別の井戸を調査したようだ。

一刻も早く、PFAS入り汚染水の放流をやめ、汚染土壌も入れ替えてほしい。

それにしても、なぜ日本の自治体は、市民よりも事業者を優遇するのか。イタリアやアメリカのように事業者に汚染の責任を取らせることは、日本ではできそうもない。

<3M社の今後の対応>

「スリーエム ジャパン イノベーション株式会社 相模原事業所内におけるPFASの検出とその対応について(7月2日更新分)」

https://news.3mcompany.jp/Sagamihara

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カニカニ・サギの次は…

またサギ電話が来た。

今度はカニとはいわず、北海道の海産物とのこと。自社名はいわなかった。

前回は中年女性の声だったが、今回は若い男性の声。もしかしたら、学生のアルバイトかも?騙されかけた前回と比べ、口調は滑らかでない。

しかし、ふてぶてしい。あたかも送って当然のように、「8月4日まででしたらいつでも送れます。いつにしましょうか?」とのたまう。

「は?結構ですけど」というと、食い下がらずあっさりと切れた。

まだ電話かけの練習中だったらしい。

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熊本市内で新たなPFAS汚染井戸が見つかる PFBSやPFBAは大丈夫?

以前からPFAS汚染が問題になっていた熊本市で、新たに17か所の井戸で国の暫定指針値を超えていたことがわかった。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20250722/5000025808.html

熊本市のように地下水を水源にしている市の地下水が汚染されてしまうと、本当に困る。

産廃処分場からのPFAS汚染だけでも問題だったのに、なんで半導体工場などまで誘致してしまうのか・・と残念に思うが、よそ者にはわからない事情があるのだろう。

熊本県は豊富な地下水のせいで、半導体工場から選ばれやすい環境にある。また公害が起きるのではないかと心配だ。

この記事にはPFOSとPFOAのことしか書かれていないが、半導体工場ではPFBSやPFBAといった半導体製造で使われるPFASが心配だ。

日本が国レベルで、PFBSやPFBAを規制する気は当面ないだろうから、せめて市あるいは県レベルで規制すべきではないか。できないことはないはず。

水はカネより大事だ。

プラスチック中毒になった生物

最近の研究で、プラスチックの味を学習する生物の話があった。

プラスチックの味を学習すると、マイクロプラスチック入りのエサの方が美味しいと感じるようになり、積極的に選ぶようになるそうだ。

香港の香港理工大学(Hong Kong Polytechnic University)で行われた研究によって、動物がマイクロプラスチック入りの餌を繰り返し食べることで、やがて汚染された餌を「おいしい」と認識し、積極的に選ぶように学習してしまう可能性が明らかになりました。(ナゾロジー2025.7.22)

元論文はこれ↓

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.estlett.5c00492

人間も既にしっかりプラスチックの味や感触を学習し、食べ物も環境もプラスチックだらけの方が落ち着くのかもしれない。

そうでなければ、ペットボトルや人工芝などこれほど売れるはずがないような気がする。

環境も心配だが、プラスチック中毒になった人類の健康への影響が気になる。

米研究:海洋のプラスチック汚染が高い地域は、心臓疾患などが多い

海洋のマイクロプラスチックレベル(MML)は、沿岸郡の心臓代謝疾患の有病率と有意に関連していると、米国の研究チームが発表した。

マイクロプラスチック濃度の高い海域の沿岸部に暮らす住民(平均年齢は43±6歳)は、マイクロプラスチック濃度の低い地域に暮らす住民と比べ、「2型糖尿病、冠動脈疾患、脳卒中の調整後有病率がそれぞれ18%、7%、9%高い」そうだ。

マイクロプラスチックの摂取が健康に影響するという報告は多いが、マイクロプラスチック汚染された海の近くに暮らすだけでも影響はあるようだ。潮風に乗って、マイクロプラスチックが海から陸へ流れてくるため、呼吸で吸い込んでしまうせいだろうか。

人工芝のようにマイクロプラスチックを大量に発生する施設は、やはりなくさなければならない。

<出典>

https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/JAHA.124.039891

食品容器の冷却と加熱がマイクロプラスチック放出の原因に 大量の取り込みを防ぐには

食品容器から大量のマイクロプラスチックが発生し、健康に有害だとする研究報告が相次いでいる。

特に、冷凍したポリスチレン容器から発生したマイクロプラスチックの有害性が高いようだ。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39933459/

マイクロプラスチック摂取が体に悪いという証拠は既に出そろっているように見えるが、日本はまだ公式に認めていない。日本にも早く規制してほしいが、日本は政治絡みで食品用トレーでさえも規制できないと聞く。

しかし、ポリスチレン容器に関しては、規制する国が増えている。

Fobesによると、アメリカだけでも「カリフォルニア州、コロラド州、デラウェア州、メーン州、メリーランド州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、オレゴン州、ロードアイランド州、バーモント州、バージニア州、ワシントン州の12州に加え、コロンビア特別区が発泡プラスチックを削減する法律をすでに可決している。自治体レベルでも、250以上の市や郡が発泡プラスチックの使用制限を決めている」そうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/433ab630fea814e8d65bd2bbf3e8609480485c5b

ポリスチレンやポリプロピレン、ポリエチレンなど、体内に取り込まれるマイクロプラスチックの多くは食品容器由来だと考えられる。

マイクロプラスチックの体内侵入を完全に阻止することはできないが、せめて大量に取り込む危険は避けるべきだ。

ポリ袋を使った調理法を紹介する料理番組が多いが、ポリ袋を加熱・冷凍することでポリ袋からマイクロプラスチックが放出するのでやめた方がよい。加熱・冷凍しないまでも、ポリ袋に入れて漬け物をつけたり、肉をこねたりすることも危なそうだ。マイクロプラスチックが大量放出しなくても、添加剤はおそらく溶出する。

「電子レンジ対応」ラップやプラスチック容器を、電子レンジにかけることも避けるべきだ。電子レンジ対応とは、電子レンジにかけても溶けないことを意味するだけで、マイクロプラスチックは当然大発生する。

できれば、プラ容器に入った味噌や梅干し、キムチなどを冷蔵庫で長期保存する際も、ガラス容器などに移す方が安心だ。

給湯ポットの内側がもしプラスチックならば、そのポットの使用もやめる方がよい。

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PFAS汚染、イタリアで三菱商事側が有罪判決

イタリア・ベネト州中部のトリッシーノ市で、地下水などをPFASで汚染したとして、日本人3人を含む計11人に対し、拘禁刑2年8カ月から17年6カ月の有罪判決が言い渡されたとのこと。日本人3人とは、三菱商事の元関連会社で取締役などを務めていた人などだ。

三菱商事や有罪判決を受けた人たちに対し、損害賠償として計6300万ユーロ(約106億円)超の請求もされている。

三菱商事側は、当時はPFASの危険性が科学的に確立されていなかったなどとして無罪を主張したというが、そんな言い訳が通るのは公害企業に甘い日本くらいだろう。

三井ケマーズや3M(スリーエム)、ダイキンのようなPFAS汚染企業が、なぜ日本では訴えられないのかわからない。

<参考>

https://news.yahoo.co.jp/articles/330158e169a41d946d2a63004d30072b157282d8

カニカニ・サギ電話がきた

夜9時少し前、突然電話が来た。急いでいるような真に迫ったしゃべり方で、北海道物産?の●●だと名乗った。

漁協からカニが入り、安くお分けできるので、至急顧客名簿を見て電話したとのこと。

4万円でカニ2杯にホタテ、松前漬けなどを付けてくれるという。そんなに食べきれないから要らないというと、ではカニを1杯にしてホタテなどを付け2万円…、最終的に1万円まで下げてきた。

以前、販売したことがあるからと家の住所まで知っていたので、すっかり信用しそうになった。

電話を切ってから調べたところ、有名な「カニカニ・サギ」のようだ。

実在する何の関係もない会社名を使い、北海道の高級なカニを安価にするといって売りつけ、実際には粗悪品を佐川急便で送りつけ、請求する手口らしい。

断っても万一送られてきた場合には、受け取り拒否をすればよいようだ。

一体どこから個人情報が漏れたのか。住所、氏名、電話番号もすべて知られていたからどこかの通販サイトからだろうか?気軽に個人情報を書くのは、今後やめた方がよさそうだ。

長野・上田古戦場公園も神奈川・秦野市も人工芝化の要望書。なぜ全国次々と

欧米では人工芝に一定の歯止めがかかっているが、日本は逆行している。

今、世界はプラスチック汚染や地球温暖化に対処するため、必要性の低い(しかも有害性の高い)プラスチック製品は極力減らす方向で進んでいる。

人工芝はPFASなどの危険性がある上、ヒートアイランドや熱中症の危険もある。その上、マイクロプラスチックを盛大に発生させる。

農薬やPFASも同様だが、海外が規制し始めると日本はますますゆるめて受け入れる傾向がある。人工芝もまさにその様相を呈している。国内メーカーだけでなく、欧米のメーカーも日本に営業をかけているかのようだ。

昨年、長野県上田市の古戦場公園の多目的グラウンドを人工芝にするよう地元のサッカー協会が要望を出した

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024112800064

その後、地元自治会も要望書を出した。家の近くをプラスチックで覆うことに賛成するとは信じられないが、マイクロプラスチックなどの影響を知らないせいだろう。

おやおやと思って見ていたところ、神奈川県内でも秦野市に要望書が出されてしまった。

https://www.townnews.co.jp/0610/2025/05/29/786793.html

こちらは野球団体関係者とのこと。「人工芝ならば少しの雨でもできる」というのが要望書提出理由だ。

雨の日に人工芝の芝片やゴムチップにまみれながら、子ども達に野球をさせるつもりのようだ。

人工芝のパイル(芝)やゴムチップにどのような化学物質が入っているか、調べてみたのだろうか。

危険を顧みない行為だ。

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