あぶない油 総選挙!

パーム油(アブラヤシの油)は「植物油脂」として食品や洗剤などさまざまなものに使われている。

パーム油を避けては外食もできないし、おやつも食べられなくなるほど、本当にいろいろなものに使われる。カップ麺、アイスクリーム、チョコレート、クッキー、パン、ケーキ、マーガリン、ポテトチップス、マヨネーズ、カレールー、そして洗剤類・・・などなど。ある団体の調査によると、スーパーで販売されている製品の約半分に入っているとのことである。

しかし、パーム油の多くは熱帯林破壊につながっている。特に「炭素の貯蔵庫」と呼ばれる泥炭湿地帯を破壊し、アブラヤシを植えることで、インドネシアの泥炭湿地帯からのCO2排出量は、日本の年間総排出量にも匹敵するという報告もある。

水を抜くため、最初に水路を作ることで、大量の水が抜け、泥炭地に蓄積されていた有機物が分解し、CO2として排出される。その紙のように乾いた土地にアブラヤシが植えられると、火災が起きやすく、一度火がつくとなかなか鎮火しない。インドネシアの森林火災が頻繁に起きる原因の1つはこれである(プランテーション開発の際、売れる木を伐った後残った樹木等を焼き払うことにより他の森林にまで飛び火し火災となることも多い)。

企業に少しでもまともなパーム油(RSPO 認証パーム油)を使ってもらうため、「あぶない油総選挙!」というウェブサイトがプランテーションウォッチにより開設された。

商品を選んでクリックすると、企業の取組がわかる。がんばってほしい企業に投票すると、「がんばれポイント」が加算され、企業に声を届けられるとのことである。

プランテーションウォッチ「あぶない油総選挙!」↓

http://plantation-watch.org/sousenkyo/