岐阜・各務原市のPFAS汚染、79人が米指針値超え 原因は航空自衛隊か

今朝の東京新聞(2023.12.5)によると、各務原(かかみがはら)市と岐阜市の住民131人のPFAS血中濃度を調べたところ、うち79人の血中濃度がアメリカの指針値を超えていた。

原因は航空自衛隊岐阜基地で使われている泡消火剤のようだ。三井水源地付近3カ所と航空自衛隊基地の東側2カ所で、国の暫定目標値を上回るPFASが検出されたという。

泡消火剤には危険だとして既に禁止されたPFOSが含まれている。その代替品として横田基地で使われていた消火剤にもやはりPFOSとPFOAが含まれていたことが、漏出事故により既に発覚している。

日本の航空自衛隊もこれまでは米軍基地と同じ消火剤を使っていたのだろうが、もしかしていまだにPFOS入り泡消火剤を使い続けているのだろうか。

そうであれば、岡山のPFAS汚染源も航空自衛隊だろうか?使用済み活性炭の入ったフレコンバッグを長期にわたりダム近くに置いていたため水が汚染されたといわれているが、活性炭の汚染源があるはずだ。

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/ohk/region/ohk-18988

<関連記事>

https://www.tokyo-np.co.jp/article/289798

COP28、日本4回連続化石賞「環境に優しいように見せかけている」 脱石炭連盟に非加盟なのはG7で日本だけ

アラブ首長国連邦(UAE)で開催された国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の会場で、日本はまた「化石賞」を受賞した。化石賞は、国際環境NGO「気候行動ネットワーク」が温暖化対策に後ろ向きな国に贈る不名誉な賞だ。

受賞理由は、日本の石炭火力を延命させるための方策を、「見せかけの温暖化対策」と評価されたため。

日本は、石炭火力発電所を延命させるため、水素やアンモニア、パームヤシガラなどを石炭と一緒に燃焼させることで、「発電効率のよい火力発電所」を演出している。しかも、それを他国にも輸出しようとしている。それが見せかけの温暖化対策と見なされた。

さらに、アメリカのNGO・Oil Change Internationalが発表した最新のレポートによって、日本は化石燃料に対する世界最大の公的支援をしていることが明らかになったことも化石賞受賞の理由だという。

加えて、石炭の使用廃止を訴える約160の国や自治体などでつくる「脱石炭国際連盟」に米国が参加したにも関わらず、日本は参加しなかった。これまではアメリカと歩調を合わせていたため日本の不参加はあまり目立たなかったが、バイデン政権のもとでケリー特使は2日、SNSで脱石炭連盟に参加すると表明したのだ。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231203/k10014276101000.html

ついに先進7ヶ国(G7)で日本だけが石炭使用を進める国となった。それにも関わらず、4回連続化石賞受賞を日本政府は重く受け止めていない。日本の環境政策の後れは誰の目にも明らかで、このままでは次も受賞することになりそうだ。

「PFAS汚染問題シンポジウムin京都」の録画が公開

11月25日に開催された「汚染問題シンポジウムin京都」の動画が公開された。

当日視聴できなかったので、早速視聴したが、とてもよかった!

小泉先生のお話は専門的だが、わかりやすく、その後に続く地元団体の方のお話などもよかった。PFASは、原爆にも使われるほど軍事利用に役立つ技術だそうだが、人の健康にも生態系にも悪いことは間違いない。日本でも早急にPFASグループ全体を禁止してほしいものだ。

長時間にわたるシンポジウムだったため、録画は前半と後半に分かれている。

なお、チャット欄の記載で知ったのだが、シャボン玉石けんが北九州市立大学などと連携し、石けん系消火剤を開発。ウクライナにも贈ったそうだ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000067163.html

PFASなど使わなくても泡消火剤が作れるのに、なぜいまだにPFAS入り泡消火剤の漏出事故が後を絶たないのだろうか。

逗子市、バスの乗り入れ場所に人工芝を敷設?!

耳を疑うような話を聞いた。

神奈川県・逗子市はまもなく、公共施設の中庭の一角を人工芝にするそうだ。その一角とは、マイクロバスが乗り入れるようになったため、天然芝が剥がれてしまった場所だとのこと。

天然芝の中庭にバスが乗り入れ、そこで転回するようになったため、その部分の天然芝が剥げてしまった。そのため、剥げてしまった部分をコンクリートやアスファルトなどで舗装する・・ならばわかるが、なんとその部分を人工芝にするそうだ。

しかも、ロングパイル人工芝で、芝間にプラスチック製のチップを充填するとのこと。

しかし通常、ロングパイル人工芝の上は自転車の乗り入れさえ禁止されている。小学校の校庭でさえも、「人工芝がいたむため、ハイヒール・金属スパイク・ベビーカーの乗り入れは禁止です」と書かれている。

例えば、この小学校↓

まさか、バスの乗り入れ場所を人工芝にするとは・・。勇敢過ぎてあり得ないことのように思うが、本当に計画されているらしい。もし、実現したら見に行って、ロングパイル人工芝が車両でどのようにいたむかを、ぜひウォッチしたいものだ。

プラスチック製チップの充填材も、バスのタイヤにくっついてどれほど運ばれるか、それともすぐに粉々になるかも興味深い。

それにしても、このプラスチック製チップは、プラスチック業界が流出防止を企業に呼びかけているレジンペレットと形状は同じだ。それにも関わらず、流出防止どころか、最初から環境中にばら撒き、その上を車が走る・・マイクロプラスチックの散乱は目に見えている。業界団体は、そんな蛮行を許しておくのだろうか?

日本プラスチック連盟の樹脂ペレットの漏出対策↓

https://www.jpif.gr.jp/environment/ocean/resin-pellets/

もし、業界が黙認するとしたら、自主規制は役立たないことの証左だから、やはり日本にもペレット流出防止法が必要だ。

欧州委員会は今年10月、EUとして初めてペレットの意図しない放出による汚染防止を目的とした規制案を発表した。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/10/a3e896c1f1e7a720.html

日本のプラスチック業界は、この樹脂チップとレジンペレットは形状が同じでも用途が違うから「バラ撒いてよい」と考えているのだろうか?

EUでは、人工芝に充填する合成ゴムなどで作ったゴムチップを、「意図的添加のマイクロプラスチック」として、既に8年以内に禁止することを決めている。

サラワク熱帯林保護で活動する現地NGOに四駆を JATANがクラファン開始

熱帯林行動ネットワークがクラウドファンディングをおこなっている。

https://readyfor.jp/projects/132272

マレーシアのサラワクで活動する現地NGOが使用していたセダンが壊れたため、買い換え費用に充てるそうだ。

サラワクは古くからのアブラヤシ生産地で、熱帯林破壊が特に心配されている地域だ。先住民が昔から暮らす土地を奪われていることでも知られている。

以下、JATANからのメールを転載↓

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「熱帯林コミュニティの慣習地保護活動をするNGOへ、四駆車を!」のためのクラウドファンディングですが、おかげさまで本日現在(11月29日)、目標額の44%に達しました。
https://readyfor.jp/projects/132272 

これまでご支援いただいた皆さまには心より感謝申し上げます。

「活動報告」は随時、アップデートしております。こちらも併せてご覧ください。
11月17日「鉱山開発地でマッピングの作業を継続しています」
https://readyfor.jp/projects/132272/announcements/296446
11月25日 「サラワク州東部のバラム河上流のプナン人コミュニティ」
https://readyfor.jp/projects/132272/announcements/297694
11月29日 「サラワク産熱帯材合板と日本の建設市場」
https://readyfor.jp/projects/132272/announcements/298270

また、リターン「サラワクの先住民コミュニティを訪問・滞在 現地ツアーコース」(35万円)を追加いたしました。JATANの現地調査に同行していただく形のご参加となります。
https://readyfor.jp/contributions/132272?reward_detail=&select_id=330510 

最終目標までは道半ばの状態です。引き続き、新規・追加の「ご支援」以外にもご友人やお知り合いの方々に拡散のご協力をいただければ幸いです。

支援募集は12月22日(金)午後11:00まででとなっております。

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共立女子大研究:縦型洗濯機の糸クズネット、3ミリ以上のマイクロファイバーは7割取れるが、もっと小さいファイバーは取れない

合成繊維の衣類は、着ている時もマイクロプラスチックファイバーを発生させるが、洗濯の際にも大量のファイバーを発生させる。

縦型洗濯機とドラム式洗濯機、どちらの方がより多くのマイクロプラスチックファイバーを発生させるか。これについては諸説あったが、共立女子大学の研究によると、縦型洗濯機の方が流出量は少ないようだ。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi/64/3/64_197/_pdf

洗濯機に付いている糸クズネットは、大きなマイクロプラスチックファイバーは取れても、小さなものはほとんど取れない。特にドラム式洗濯機のファイバー流出量が多いということは以前、京大の研究チームも学会で発表していた。

今年発表された共立女子大学の研究でも、細かいことは異なるが、結論は同じだ。

「縦型洗濯機ではドラム式洗濯機に比べてより多くのファイバーが生地や衣料から発生していた. 縦型洗濯機付属の糸くずフィル ターは,長さが 3mm以上のファイバーの 7 割程度を回収できたが,長さが 3mm未満のファイバーは ほとんど回収できずに,排出されていた. また,ドラム式洗濯機による洗濯で発生するファイバーの量は縦型に比べて少なかったが,そのフィルターは空隙が大きなためにほとんどファイバーを回収できなかった」とのこと。

要するに、縦型洗濯機の場合、3㎜以上のファイバーならば糸クズネットで約7割回収できるが、それより小さいファイバーは回収できない。ドラム式洗濯機は、発生量こそ少ないがフィルターの隙間が大きいためファイバー捕捉に役立たない。そのため、結果的に洗濯排水と一緒に流れてしまうマイクロプラスチック量は、縦型洗濯機の方が少ないということだ。

マイクロプラスチックファイバー発生量はドラム式洗濯機の方が少ないということは、よくいえば衣類への負担が少ないということだが、悪くいえば汚れがあまり落ちないということかもしれない。

これまでの研究でも、液体石けんより粉石けんの方が、そして低温の洗濯水よりも高温洗濯水の方が、マイクロプラスチック発生量は多いことが知られている。しかし、汚れ落ちは粉石けんや高温洗濯水の方が良い。つまり、マイクロプラスチック発生量が多い方が、汚れ落ちは良い可能性がある。

汚れ落ちという点でも、またマイクロプラスチックの環境中への流出量という点でも、ドラム式より縦型洗濯機の方が良さそうだ。

ニューヨーク州がペプシコを提訴、コカコーラは?

米・ニューヨーク州が州裁判所にペプシコを訴えた。

理由は、「州西部を流れるバファロー川が、ペプシコの商品に使われているプラスチックのボトルやキャップ、包装紙によって汚れ、飲料水が汚染され、生態系を傷つけていると指摘。同社はプラ容器などが健康や環境に与える潜在的なリスクに関して、消費者に警告を怠った」ためとのこと。

https://mainichi.jp/articles/20231116/k00/00m/030/026000c

ニューヨーク州のバファロー川流域は、ペプシコの商品がよく売れているようだ。

世界的に見れば、コカコーラがトップのプラスチック汚染企業だ。脱プラスチックネットワークBreak Free from Plastic主導の「プラスチック汚染企業調査」によると、コカコーラが5年連続トップの汚染企業だ。ペプシコのプラごみは2番目に多いが、コカコーラとの差は歴然としている。

プラスチック生産量や世界的なプラごみ散乱量がトップのコカコーラよりも、ニューヨーク州ではペプシコが最大の汚染企業だったわけだが、その理由として考えられることは、ニューヨーク州では以前から飲料容器を対象にデポジット制度が採用されていることだ。

ニューヨーク州のデポジット制度は金額が低く(わずか5セント)、しかも対象容器の種類も少ないため、最近はそれほど効果を発揮していないように見えるが、それでもペットボトルやアルミ缶はそれなりに回収されている。

そのため、飲料容器の量よりもスナック菓子の袋などの包装材が、ニューヨーク州の調査では多くカウントされたのではなかろうか。

コカコーラが何位だったのかはわからないが、どうせならばニューヨーク州にはペプシコだけでなく、トップ3までの企業をすべて提訴してほしかった。しかし、「見せしめ」の効果は大きいと思われる。

いずれにせよ、ニューヨーク州は早急にデポジット制度を見直し、対象を拡大すべきだ。おそらく1983年の施行以来、見直されていないのではないか。今どき、5セントでは効果が薄すぎる。回収拠点やボトルキャップの扱いについても再考すべきだ。

ローソン、プラ削減のためアイスドリンクの上蓋を変更

ローソンは11月13日、「MACHI café(マチカフェ)」のアイスドリンクS・Mのプラスチック製の上蓋を、従来のものよりプラスチック使用量を約0.4g削減した上蓋に変更すると発表した。

https://www.kankyo-business.jp/news/54ec0848-b952-4cef-af02-f671bcf97189

2024年3月までにこの上蓋の導入エリアを順次拡大し、これによるプラスチック削減量は年間約48トンとのこと。

地道な努力を否定するつもりはないけれど、コンビニにはもっと抜本的な取組を期待したい。

例えば、台湾の大手コンビニチェーンやカフェでは、リユースカップによる提供が始まっていると聞く。日本のコンビニもごく一部、RE&GOを採用しているようだが、もっと本格的にリユースカップに取り組んでほしい。

横田基地から高濃度のPFAS漏出事故が判明。代替品にもPFOSとPFOAを使用。補償もなし

東京新聞(2023.11.14)によると、横田基地からPFASを含む泡消火剤約760リットルが、今年1月に漏出した。基地内のショッピングモールの物販搬入口で、消火用スプリンクラー設備が破損、PFASを含む泡消火剤に汚染されたがコンクリートなどの地面に漏出したのだそうだ。

地面上に広がった汚染水を吸収材などで拭き取ったとのことで、米軍は「基地外への流出はなかった」と説明しているという。

しかし、「回収された汚染水のPFAS濃度を調べたところ、PFOSとPFOAの合計値で、最も高くて1リットル当たり264万ナノグラムで、地下水や河川の国内の暫定指針値の5万3000倍だった」。

拭き取ったとは言え、地面にしみこんだPFASは当然地下水を汚染する。米軍は、日本のPFAS汚染をなんとも思わないようで、事故を繰り返している。

しかも、「この消火剤はPFASの国際的な規制を受け米軍が導入を進めてきた代替品だったが、PFASの一種であるPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)が高濃度で検出された」という。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/289798

つまり、「代替品」とは名ばかりで、禁止されているはずのPFOSとPFOAを使っていたということだ。在庫処分のため、アメリカ国内では使えないから、「文句を言わない(言えない)」日本で使ったということか。

アメリカでは汚染地域の住民には水を配布したり情報開示したりするなど、それなりに対応しているらしいが、日本では何もしない。沖縄テレビによると、米軍のPFASに対する対応は、日米で大きな開きがあるそうだ。

https://www.fnn.jp/articles/-/591468

アメリカでは水産物や牛乳のPFAS汚染が問題になっている。

https://www.fnn.jp/articles/-/592141

牛乳の汚染原因は、下水汚泥とのこと。日本の下水汚泥も肥料にしたりせず、焼却するのがよさそうだ。

韓国、ストローや紙コップなどの使い捨て用品禁止を撤回か

飲食店内での使い捨てストローや紙コップの禁止を発表していた韓国が、また禁止までの啓発期間を延長した。また、コンビニのレジ袋禁止も同様に、禁止が延長された。いつまで延長するかは発表されていない。

KOREA WAVEによると「今月7日の発表によると、中小企業主の負担緩和を理由に、規制のかわりに勧告・支援する方向に路線を転換。ビニール袋に対して取り締まりを通じた過料ではなく代替品の使用定着を促進するとしている。事実上、使い捨て品規制から後退するものだ」とのこと。

「環境省は、生分解性袋や買い物かごなど代替品を使う傾向が定着したため、現場の肯定的な変化を考慮し、生活文化として定着させることを支援すると説明」しているという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f835e14326e2a27d9204035fe4771160739e10cd

「韓国コンビニ産業協会によると、大手コンビニが今年上半期に使用した袋は生分解性が70%を占めた」そうだ。

今年6月から施行する予定だった紙コップやプラスチックコップをテイクアウトする際の保証金制(デポジット制)は、既に2025年まで延期されている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2f01ac325315ce2a01cfcf235500982c937b61d6

韓国の政策は決まるのも早いが、変更も多い。