日本に古紙が大量に余剰し、倉庫に積み上がっている。
一時期のプラスチックごみと同じ現象が、古紙で起きているのだ。
にも関わらず、ネット上では「トイレットペーパーやその原料が中国に依存しているため品薄になる」という誤情報が流れ、信じた人も多いらしい。
しかし、トイレットペーパーの原料古紙は、日本に余っている。古紙だけでなく、バージンパルプのトイレットペーパーの原料も中国以外からの輸入が多いので、当面何の心配もない。
しかも、トイレットペーパーの多くは国産だが、困ったことにバージンパルプ製ではインドネシア製も少なくない。中国製についてはほとんど聞かないから、少ないはずだ。
多くのものを中国に頼っているからこのような誤解が生まれたのだろうが、問題は古紙の余剰。
古紙が倉庫に積み上がり、関係者は困っている。にも関わらず、マスコミは廃プラの時のように問題視しない。むしろ、紙を使わないからといって、石灰石を使ったものを環境配慮型商品のように紹介する。
ソフトバンクの手提げ袋(レジ袋)は、一体どこがエコなのか、理解に苦しむ。これならば、一般的な紙袋やバイオマスプラスチック製レジ袋の方がよいのでは?と思う。
古紙余剰で困っている時代。ソフトバンクは、再生紙を使った紙袋を採用し、古紙余剰に少しでも貢献すべきではないか。
<参考>
日本経済新聞(2020.2.29)「トイレ紙、発注急増 工業会「供給力・在庫は十分」」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200229&c=DM1&ng=DGKKZO5616798028022020QM8000
Soft Bank
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2020/20200217_01/