中国の輸入規制により、廃ペットボトルの国内受け皿が増加

使い終わったペットボトルの約半分はこれまで中国に輸出されていたが、中国の輸出規制のため、日本は国内リサイクル量を至急拡大させる必要がある。

これまではランクの落ちるペットボトルのベールは中国に買い負け、日本のリサイクル工場の処理容量は余っていた。しかし、今は容量不足だ。

この容量不足を補うために、各地で工場が増設されている。

例えば、西日本ペットボトルリサイクルは現在、年1万トンの再生PET樹脂を生産しているが、約12億円投資し、2019年1月から1万5000トンに引き上げるとのこと。

また、トレイ大手のエフピコは、既に関東エコペット工場に設備投資を行い事業拡大を進めていたが、さらに筑西工場(茨城県)の隣接地に食品容器の新工場を建設する(日経新聞2018.5.3)。

さらに、日本環境設計は、ペットボトルや古着から取り出した再生材で作る同社ブランドの衣料品を販売するとのことである(日経新聞2018.5.19)。

ペットボトルなど使い捨てプラスチックは減らすべきで、使わないほうが良いのは明らかだが、日本にこのようなリサイクルの受け皿ができることは、「燃やさない」「海外にごみを出さない」という2点において、有り難いことだと思う。

それにしても、国は来年のG20までに、使い捨てプラスチックをどの程度本気で規制するつもりだろうか。

<参考>

日経新聞(2018.5.3)「エフピコ、茨城に新工場 40億円投資、食品容器生産」↓

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO30095080S8A500C1LCC000/

日経新聞(2018.7.19)「廃プラ日本滞留、中国輸入停止で 再利用策急務に」↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33111530Y8A710C1TJ2000/?n_cid=NMAIL007

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