南極の新雪にマイクロプラ、北極より少ない?

ニュージーランドのカンタベリー大学の研究チームが、南極の新雪からマイクロプラスチックを検出した。

これまでも、北極(ノルウェー領スヴァールバル諸島)の雪からマイクロプラスチックが検出されたとか、南極の海中から検出されたというニュースはあった。

だから驚くにはあたらないが、南極の新雪からというのは始めてだ。

チームは、西南極のロス棚氷に積もった雪の上部2cmから19サンプルを採取し、調べたところ全てのサンプルからマイクロプラスチックを見つけたという。

「観測基地の近くで採取されたサンプルからもっとも多くのマイクロプラスチックが見つかったことから、プラスチックは旗や調査機器、ジャケットのような合成衣料、あるいはごみに由来する可能性があると考えているそう。また、北極での調査結果のように、風に数千キロ運ばれたり、南極海で水しぶきに巻き上げられたりしたマイクロプラスチックが南極大陸に降下した可能性もある」そう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6286ab0f6283c862cfcecda4faf28b791b8f9af0

見つかったのは119個で、13種類のマイクロプラスチックだそう。雪解け水1リットル当たり、平均29.4個とのことで、一番多かった樹脂はPET。

PET樹脂は重いから、海底からも見つかっているが、富士山頂の大気からも見つかっている。PET樹脂のマイクロプラスチックが見つからない場所は、もはや地球上には存在しないようだ。

ペットボトルやポリエステル繊維は、リサイクルはしやすいけれど、もっと規制した方がよいのでは?

それにしても、以前発表された北極域での雪のマイクロプラスチックは1リットル当たり1万個以上あったということだったはず。南極は北極より少ないのだろうか。

それとも、検出方法が違うためか、それとも対象のサイズが違うためだろうか?

<参考:2017年の南極の海洋からマイクロプラスチック検出の研究(英ハル大学、他)>

Science of The Total Environment, 2017.11

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969717308148

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