レジ袋有料化案のパブリックコメントの受付が、まもなく終了する(12月6日締切)。
出してもどうせ変わらない・・と思いつつも、一人でも多くの人が意見をいうことが重要だと思い直し、提出することにした。
ここから簡単にパブコメを提出できる↓
「プラスチック製買物袋の有料化のあり方について(案)」及び「小売業に属する事業を行う者の容器包装の使用の合理化による容器包装廃棄物の排出の抑制の促進に関する判断の基準となるべき事項を定める省令の一部改正(案)」
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=595119117&Mode=0
日本のプラスチック政策は、なぜこうも遅れてしまったのか、とつくづく思う。
世界では「有料化」どころか「禁止」が増えてきた。有料化の国でも、金額は政府によって決められているし、違反者に厳しい罰則を科す国も多い。
それに比べ、日本の有料化案は、価格は事業者任せ。その上、0.05ミリ以上ならば無料でOK、バイオマス原料が25%以上含まれていても無料でOK・・など、抜け穴だらけの内容だ。
もし1円の価格を付ける事業者がいた場合、効果があるのだろうか。
近所のスーパーは1枚4円だが、購入している人をよく見かける。まして1円ならば、消費税に紛れて加算されたどうかもわからない。もらう人が続出しそうだ。
また、0.05ミリのレジ袋はそれほど厚くない。しかもこのような厚さ制限は、削減に効果がないことは台湾でも以前証明されている。厚くして無償配布を続ける事業者が多いためだ。
また、レジ袋に25%以上の植物などバイオマス原料が含まれていれば、これまで通り無料配布OKというのも意味がわからない。残る75%未満は石油由来でかまわないということか。これは単に有料化をなし崩しにする目的のためだけに加えられた条件のように見える。
そもそも植物から作られたバイオマス由来のプラスチックだからといって、自然に還るわけではない。石油由来のプラスチックと同様、破片化して残る。
こんな抜け道だらけのレジ袋有料化を、小泉環境相は恥ずかしいと思わないのだろうか。
<概要>
https://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000194153