フィリピンの新しい政策が面白い。
プラごみ2kgをお米1kgと交換してくれるそうだ。
お米1kgは約76円とのことなので、プラごみ1kgは38円相当か。
集まったプラごみは政府により適切にリサイクル・処分される。
確かフィリピンは、大気汚染防止法により、焼却施設の建設を禁止していた。今でもそれが続いているとすると、リサイクルできる廃プラはよいとしても、リサイクルに向かない廃プラはどのように処分するつもりだろうか。
プラスチック製ストローやカップなどの店内提供は既に規制されているようだが、おそらくそんな程度ではフィリピンのプラごみはどうにもならない。
グローバル企業が日用品などの販売を通してもたらす膨大な量のプラスチック製容器包装に、フィリピン政府は今後厳しい規制をかける可能性がある、などと考えていたところ、ふと先日の新聞記事(日経2019.9.10、デジタル版は2019.9.9)を思い出した。
ネスレなど12社が、年内に廃プラのリサイクル工場をフィリピンに作るという記事だ。
確かにそうでもしないと、プラスチックで包装された製品を売り続けたい企業は、フィリピンでは生き残れない。
これからどうなるか、しばらくフィリピンから目が離せない。
(追記)
まにら新聞によると、フィリピンには蚊200匹と米1kgを交換する自治体もあるようだ。
まにら新聞(2019.9.14)「プラごみ2キロや蚊200匹をコメ1キロと交換するバランガイが登場」
http://www.manila-shimbun.com/category/society/news246982.html
<参考>
REUTERS(2019.9.13)プラごみをコメと交換、フィリピンで開始 貧困対策にも
https://jp.reuters.com/article/plastic-waste-idJPKCN1VY08I
日本経済新聞(2019.9.9)「フィリピン、プラごみ強硬姿勢 世界大手に対策迫る ネスレ、P&G、ユニリーバなど」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49583610Z00C19A9FFE000/