「アップサイクル」がウソっぽく聞こえる

「アップサイクル」という言葉を頻繁に聞くようになった。しかし、たいていのアップサイクルはウソっぽい。特にプラスチック製品の場合、メーカーの面の皮の厚さが際立つケースが多い。中には、「ごみでごみを作っているのか」と思うケースもある。

プラスチックをリサイクル(マテリアルリサイクルやメカニカルリサイクル)して、質が落ちないわけがない。

いくらデザインや用途を工夫しても「アップサイクル」というのはやはり図々しい。

もちろん、リサイクルを否定する気はない。日本の容器包装リサイクル法でやっている「リサイクル」は安易すぎて問題があるが、サーキュラーエコノミー(循環経済)でもリサイクルは最後の砦だ。シェアやリペア(修理)、リユースをできるだけ繰り返しても、終わりは必ず来る。そのときこそ、リサイクル(高度なリサイクル)の出番だろう。

そう考えると、「プラスチック」という作った時点から劣化が始まるような素材のサーキュラーエコノミーは可能だろうか?という疑問がわいてくる。

現時点では、プラスチックのような便利なものが世の中からなくなれば、パニックになる。しかし、やはり他の素材にどんどん置き換えていかないと、空気も水も海もマイクロプラスチック汚染が進む。

アップサイクルより、プラスチックを全く使わない製品開発を急いでほしい。

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